見出し画像

【催眠講座】equivoque

 equivoque(エキボーク)はもともとフランス語のéquivoqueで、あいまいさ、両義性、多義性という意味です。でもマジシャンやメンタリストは、メンタリストのマックス・メイビン(Max Maven)が用いる言葉のトリックとして理解しています。
 催眠の世界でもこのequivoqueが使われています。エリクソン催眠での利用が有名です。例えばダブルバインドです。でも実は古典催眠でも用いられています。古典催眠では、それを技法とは誰も思わなかったので、特に述べられなかっただけのことです。
 ネットで検索すると、古典催眠(伝統的アプローチ)は断定口調で、エリクソン催眠(エリクソン派アプローチ)は許容語なんて書いてあるHPもありますが、それは古典催眠を知らなさすぎです。例えばおとぎ話を用いた催眠誘導が有名な例です。
 equivoque、あいまいさで何故催眠誘導できるのか? それは虚数意識仮説で簡単に説明できます。

 あいまいなことを言われ続けると、そもそもストーリーがないので、理屈である意識は、ストーリーを追いかけられなくなります。それで疲れてしまい、意識レベルが下がります。
 先のおとぎ話での催眠誘導は、おとぎ話がそもそもイメージ主体で、必然的に意識レベルが下がり、無意識主体になり、催眠状態になるのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?