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自律神経に関する飯島の理解

従来自律神経は交感神経と副交感神経とで成っているというのが一般的理解ですが、ポリヴェーガル理論なるものがあり、自律神経は交感神経系と二つの副交感神経系すなわち腹側迷走神経系と背側迷走神経系の三つで成っているというものです。

ポリヴェーガル理論は下図となります。普段は腹側迷走神経複合体が優位で平和に過ごします。危機(ストレス)が生じると先ず交感神経系が優位になり、闘うか逃げるか行動します。さらに危機(ストレス)が強くなると、背側迷走神経複合体が優位になり、死んだふり・凍りつき等の回避行動を行います。この死んだふり・凍りつきがヒトですと、解離となります。解離の一つが解離性同一性障害いわゆる多重人格です。

200128_ポリヴェーガル理論まとめ

しかしポリヴェーガル理論には、行動のもととなる心について記載がありません。そこで自分なりに理解し、達した結論が下図です。確かに解剖学的には二つの迷走神経系がありますが、自律神経の働きとしては交感神経と副交感神経という従来の考え方で良いのです。ただし両者を心(主に無意識)が調整するのです。

200321_飯島の考え

普段は心が交感神経と副交感神経をほど良いバランス(半々)とし、平和に過ごします。危機(ストレス)が生じると、危機の内容に合わせ心が交感神経と副交感神経のバランスを調整します。例えば黴菌(ばいきん)の類に関しては下図となります。

200321_生物学的二進法

さらに危機(ストレス)が強くなると心が体から離脱し、死んだふり・凍りつき・解離となります。

心の構造は下図です。

200307_唯識図

さらに拡張すると下図となります。

200321_唯識拡張図

参考文献
 津田真人『「ポリヴェーガル理論」を読む』
 安保徹『安保徹のやさしい解体新書』

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