
節分。鬼とメンタルの話
気づけば、しばらくブログを放置していました。理由はいろいろありますが、一言でいえば「サボっていた」わけです。
「人間、やる気の波があるのは当然。モチベーションが上がらないときは、上がらないなりに放置するのも一つの選択肢だ」と自分に言い聞かせていたら、気づけばもう節分。
さて、節分といえば「鬼は外、福は内」。日本全国で鬼が追い出されるこの日、子どもから「鬼はどこに行っちゃったの?」と聞かれました。
たしかに、鬼はどこへ消えたのでしょうか。いや、そもそも鬼ってどこから湧いてくるんでしょう? ふと考えてみると、私たちは節分に限らず、日々、心の中で「鬼」と戦っているのではないでしょうか。
たとえば、仕事のプレッシャーに押しつぶされそうになる「ストレス鬼」、自信をじわじわ削ってくる「自己否定鬼」、極端な答えしか許さない「白黒思考鬼」、どうしても他人の目が気になる「承認欲求鬼」、そしてやる気を根こそぎ奪う「無気力鬼」……。鬼の巣窟ですね。こうしてリストアップすると、私たちのメンタルは年中、鬼だらけです。
節分の豆まきのように、これらの鬼をまとめて追い出したいところですが、残念ながら現実はそう甘くありません。というのも、鬼はしぶとい。追い払ったはずが、気づけばまた心の隅っこで腕を組んでニヤニヤしていたりします。いや、もしかすると、最初から出ていく気なんてなかったのかもしれません。
では、どうするのが正解でしょうか。最近は「鬼を無理に追い払わず、うまく飼いならす」のがいいのではないかと思っています。
ストレス鬼は、適度な緊張感を与えてくれます(与えすぎるのが問題)。自己否定鬼は、成長のための視点をくれます(ただし、くれるのはもっぱらダメ出しばかり)。白黒思考鬼は、決断力を鍛えてくれます(というより、どっちかに転ばないと気が済まないだけ)。承認欲求鬼は、自分と他者の距離を見直すきっかけになります(他者の反応次第でどんどん肥大化します)。無気力鬼は、「そろそろ休め」というサインなのかもしれません(が、長く居座ると単なる堕落になります)。
鬼を完全に消し去るのではなく、適度な距離をとって共存する。どうせ追い払っても戻ってくるのなら、いっそ共生の道を探るのもアリかもしれません。鬼と上手くやる、それこそが真のメンタルタフネスなのかもしれませんね。
というわけで、久しぶりのブログ更新です。鬼とともに戻ってきましたが、これからまたのんびり書いていこうと思います。皆さんも、自分の中の鬼とどう付き合うか、考えてみるのも面白いかもしれません。
それでは、改めてよろしくお願いします。
ちなみに、こうした「心の鬼との付き合い方」をもっと深掘りしたい方へ。私がスタッフとして参加しているメンタルタフネス協会では、「強み習得講座」や「強みカフェ」なるものを開催しています。どうせ鬼と共存するなら、せめてこちらの強みを鍛えておきたいものです。
興味のある方はぜひご参加ください。鬼とのバトルに少しでも有利に立てるかもしれません。