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メンタルヘルスの会社に勤める私がコロナ後のテレワークについて思う事

始めましてこの記事を読んで頂きありがとうございます。

私は現在、企業のメンタルヘルスの改善をお手伝いする総合心理教育研究所にて5年ほど勤務をしております。年齢は仕事盛りの29歳です。

目次

1テレワークと生産性
2ホワイトカラーが出勤する必要性が薄れている
3チームワークやコミュニケーションには課題がたくさんある
4私が感じるアフターコロナ後の働き方について

記事を閲覧いただきありがとうございます。

今回はテレワークについて思う事があるので、書いてみたいと思います。

会社としての発信ではなくあくまで個人の感想的な記事です。

1、テレワークと生産性

メンヘルというポータルサイトで以前、テレワークの生産性に関する記事を記載させて頂きました

簡単に要約すると

通常の会社勤務と、テレワークで生産性を比較した結果、生産性の向上が見られた。在宅勤務者のパフォーマンスが13%向上した。さらに、従業員の離職率は50%減少し、休憩時間が短くなり、病気の日が減り、休暇が減った。

という内容です。こういった実験は上記の実験だけでなく色々な実験で在宅勤務は生産性を上げるという結果になっています。

※コロナの騒動の前に

2、ホワイトカラーが出勤する必要性が薄れている


IT技術やクラウドの普及によってホワイトカラーの仕事って2020年の現在では通勤の必要性は昔と比べると薄れていると感じます。

少し前(10年~20年)のソフトウェアはPCにダウンロードして、データをネットで共有できずに社内LANでしか共有できないという状態だったので、

出勤しないと会社のデータにアクセスできない等の技術的な問題がありましたが、2020年の現在では営業の業務もセールスフォースのようなソフトで内容を共有できますし、

経理業務もクラウドソフトがありますし、その他のPDFやエクセルやワードファイルもドロップボックスやGoogleドライブやマイクロソフトのonedriveで代用できる時代になっています。

ただ与えられた通勤は風習として残っていると考えてもいいのかなと思っています。もちろん会社に行かないとできない仕事もあるとは思います。

まだ社内のシステムがクラウドに対応出来ていない企業や、セキュリティの問題がある為にクラウドに情報を上げていない企業もたくさんあると思うので、一概には言えないですけどね。

3、チームワークや人材育成、コミュニケーションには課題がたくさんある

生産性は上がるなんて記事を書いといてあれですが、私の勤めている総合心理教育研究所でも4月~5月まではテレワークを導入しておりました。

個人的な感想ですが、以下の点が問題かなと思いました。

テレワークの課題1 新入社員の教育

・OJTで新入社員の教育をしている場合、新入社員の教育が困難になると思います。


※OJTとは職場で実務をさせることで行う従業員の教育方法です。
 OFFJTとは研修等実務以外での社員教育です。

大企業はわからないですが、中小企業の場合OJTで社員の教育を行っている企業も多いと思います。下記に画像を張っておきます。

画像1

 上記の資料は「日本国全域において、日本標準産業分類(平成19 年11 月改定。以下同じ。)による15 大産業に属する、30 人以上の常用労働者を雇用する企業のうちから一定の方法により抽出した企業を対象」としています。

上記の資料では約7割の企業がOJTを重視していると思います。今回はコロナで特例ですが、全ての社員のテレワークを行った企業も多いと思います。

日本の会社の7割がOJT重視で社内教育を行っている場合、テレワークで業務を教えるのは難しいと思います。

課題2 チームワークに関して

新しいチームを構成してチームとして機能するまでに従来より時間がかかります。

テレワークだとすぐ隣に社員がいる場合と違い社員同士のコミュニケーションが減ります。伝達も一度、媒体を介する為遅くなります。

テレワークを導入して以前より活発にコミュニケーションが取れたっていう事例は少ないと思います。

例えば上記の新入社員でもそうですが、組織改編などで新しくチームが編成された際にチームワークを形成する時間が長くなります。

仮に5人のチームが出来たとして、テレワークでちょくちょく話すより、5人同じ空間にいた方がコミュニケーションは円滑に進む場合が多いと思います。(私がおじさんなので、そう感じるだけかもしれません笑)

コミュニケーションとチームワーク、生産性は繋がっています。
トップダウン式のリーダーがいて、単純作業を振るだけならあまり関係ないかもしれません

また逆に言うと、既にお互いのコミュニケーションが取れていて信頼がある場合はテレワークにしてもそこまで生産性は下がらないと思います。コミュニケーションは多少減りますが、あまり関係ないと思います。

新しいチームでチームワークを形成する際のコミュニケーションに関して同じ職場で仕事するより、時間がかかると思います。

特に毎年組織改編を行っている企業でテレワークを導入した場合に起こりえるかと思います。

3、コミュニケーションに関して

テレワークを実際に行った人は感じた方も多いと思います。

ググったら出てきたので引用します。

画像2

画像が載っていたサイト https://www.ryutsuu.biz/strategy/m030651.html

企業文書を電子化・ペーパーレス化するクラウドサービスpaperlogicを展開するペーパーロジックは3月6日、東京在住の会社員でリモートワーク・テレワークを行っている111人を対象に実施した「リモートワーク・テレワーク」に関するアンケート調査結果を発表した。

これはテレワークという環境に不慣れというよりは、媒介を通してしかコミュニケーションが取れなくなるために当然対面で仕事をするよりもコミュニケーションは難しくなると思います。

コミュニケーションはチームワークや生産性とつながっています。
また様々な企画やクリエイティブな発想はコミュニケーションを通して生まれる事も珍しくないと思います。

ここまでが私が現在のテレワークで課題に感じた事です。

4、私が予想するアフターコロナ後の働き方について

上記の課題をまとめます。

1テレワークでは新入社員の教育が難しい
2テレワークではチームビルディングが難しい
3テレワークではコミュニケーションが難しい

上記の課題を加えた上でこの世界からコロナがなくなった場合、どのような形で社会が変化するのかを予想します。

業務が細分化されている場合

・新入社員のOFFJTが活発になる。

・上記のOFFJTを活用するため企業で行う業務のマニュアル化が加速する。

・トップダウン式の職場で単純作業しか行わない人はテレワークが進む。

・チームワークは会社でオンライン飲み会を活用してコミュニケーションを形成する動きが増える

業務が複雑化している場合

・新入社員は一定の基準に達するまで、テレワークの利用を制限する

・打ち合わせは実際に対面で行い、その他の単純な作業はテレワークでもできる環境を整える

・何日かは同じ場所で働くコアタイムが設定される

上記の2パターンに分かれるのかなと思っています。
 

個人的には殆どの企業がフレックス制度にテレワークが追加されるような形になるのかなと思っています。

但し、新入社員を社内で育てる方針の場合は必要なスキルがつくまでテレワークは行わない方がいいと思います。教育、チームビルディング、コミュニケーションの全てがテレワークと相性が悪いと感じます。

今回はコロナの影響もあってちょうど新入社員の入社時期と重なってしまったので、殆どの企業の担当者は体感しているのかなとも思います。

ここまで読んで頂いた方がいましたらありがとうございます。

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