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私を壊す人と私の運命の人は決して同じ人ではないの。


これまで愛してきたたくさんの人たちを運命の相手だと思い込んでいた時、私はいなくなってしまいたかった。
きっと穏やかな未来が待っていた。

でもあなたに出会った時、私はどうしても生きていたくなってしまった。
まるで運命のように感じたのは、きっと気の迷いだった。

あなたが私を壊した。

綺麗に死んでいくために生真面目につまらなく生きてきたのに、今では生きていくためにたくさんの悪いことをしている。

だからこの壊れてしまって汚くて醜い私と生きてくれるのはあなただけだと。
死ぬことを否定しなかったあなたはきっと運命の人だと。

でもあなたは私の運命の人じゃないみたい。

あなたはきっと私のことを壊すだけ壊してどこかへ消えてしまう。
数年後に唯一繋がっているInstagramのポストであなたの結婚を知る。
あなたの運命の人を知る。
その運命の人はきっとどこも汚れていなくて幸せに満ち満ちた素敵な人。

私はただ生きることを渇望するのに、何も満たされない死にたくなるような人生に放り出されて死んでいく。

あなたと会う前に何か打つ手はなかったのだろうか。

生きることに希望なんて見出したくなかった。
生きることに希望を見出せることなんて知りたくなかった。

あの瞬間は紛れもなく幸せだった。
でもそれは特効薬のようにすぐに効き目を見せたけれど持続なんてしなかった。

きっと死に向かって生きていたあの頃の方が私は幸せだったのかもしれない。

私を壊したあなたはきっとある意味では私の運命の人よ。
きっとあなたは私の一生を一緒にやり過ごしてくれる運命の人ではなく、一生私に残る何かを刻みつける悪役よ。



2024/08/02

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