見出し画像

フリーランスと会社員、私の話。

フリーランスとか会社員とか社畜とか脱社畜とかそんな話がtwitterで盛り上がっていたので、私の個人的な話も書いてみました。(日記ですね。)

私の経歴

簡単に書くとこんな感じ

①大学院(建築学専攻)に入学した年の5月に病気を抱えている事を知る。即入院、そして入退院を繰り返す。大学院は休学もしたけど4年でなんとか卒業。卒業時は病気は治ってない。症状が悪い時は入院、少し安定したら自宅療養。だけど薬の投薬のため毎日通院が必要。

②職には付いていなく時間はあったので、コンピューターグラフィックを独学で習得。そのスキルで建築CGの仕事を自宅で細々とやる。幸い知り合いの建築事務所と業務委託も。

③29歳の時になんとか治癒。でも体はボロボロ。体力もない。

④もう正社員とかそんなレベルの話ではない。繰り返すけど体はボロボロ。体力の回復が優先。まぁ29歳でちゃんと職に着いたことない人で、しかも週3日希望な人を企業が雇うとかあり得ない。と自分で思い、仕方なくフリーランス開始。

⑤建築CGのスキルが合ったので専門学校の非常勤講師を運良く獲得(新聞の求人欄で見つけて応募した)。さらにコンサルティング会社で業務委託だけと入ることもできた。新卒並だけど定期収入を確保。

⑥フルタイムでは働いていなかったのでWEB制作のスキルを独学で身につける。コーディングとかフラッシュのスキル。そのWEBのスキルで定期の案件獲得。とりあえずは同年代の収入と同等くらいにはなる。(マシンも保険料とかも全部自前なんで、本当は同等とは言えないけどね。)

⑦でも売上の半分を占めていたそのWEB案件を大手企業に奪われる。つまり一瞬で売上が半分になる。でもなんとか売上を上げるために数をこなす。(体力が一般人なみに回復したからできたという背景もある。)

⑧同時にフリーランスで行くことに限界を感じたので会社員になることを目指す。その時34歳。(35歳転職限界説と結婚したという背景もある。)専門学校で常勤講師(いわゆる正社員)も期待してたけど無理だった。

⑨エージェント経由で紹介された会社に正社員になれた。(現LINE / NHN JAPAN)サービスが急成長だったので人が全然足らず、タイミングが良かったという自己分析。よく覚えていないけど、10社位しか応募しなかった。書類選考は半分程度は通ったかな。就職活動を開始して3ヶ月くらいで内定。職種としてはサービス企画担当。(プランナーは希望通り)。実はデザイン作業をやりすぎて右の肘と親指以外の指が腱鞘炎に。デザイナーからは卒業したかった。

⑩その後はずっと正社員。最近外部から仕事頼めない?って依頼がボチボチきている。

振り返って言えることは、病気じゃなかったら間違いなく会社員として社会人生活をスタート。建築家を目指していたので将来的には自分の設計事務所!は考えていたけどね。病気はさておき、何となく生かされている。仕事運は良い方かも。上司や仲間の運も良い方と思う。会社を変わってもサシご飯、サシ飲みしてくれる上司も友人も何人もいるしね。

さて、私のフリーランス話

結論を言うとフリーランスは私には厳しかった。

■理由1
自分の強みとなるスキルは2年位しか持たなかった。
つまり賞味期限が切れた。あっさりとね。

例えば、建築CGのスキル。
私はどういったライティングをすれば良い感じに見えるか?ってのが得意でした。光の位置を計算して小さい光源を強弱つけて並べたりして、ドラマティックに見せたりするのがね。
これは当時のマシンは非力だったので、光をちゃんと計算するには膨大な時間がかかっていた。レディオシティでやるとレンダリングが24時間と1週間とかね。とても仕事で使えるレベルではなかった。だから擬似的にそれっぽく!というテクニックが非常に有効だった。

しかしマシンとソフトがどんどん進化して、そんな職人的なノウハウは必要なくなってきた。

WEBページの制作も同じ、テキストエディタでコーディングしてたけど、Dreamweaverがどんどん進化しててね。ほんと綺麗に表示できるように成ってきたんですよ。またDreamweaverなどを3ヶ月スクールで覚えた人が沢山増えてレッドオーシャンになった。(まぁその前にフリーランス辞めたけど)

■理由2
フリーランスは営業が大事。
そしてフリーランスの営業ってホント難しい。厳しい。

例えば、制作会社と私、
私はスキルが制作会社と同等かそれ以上で、なおかつ単価がこっちの方が5割位安くても制作会社を企業は選ぶ。スキルとかじゃないんです。
会社組織という信頼、あとコネですよね。

凄い安い値段で交渉されたこともあった。
月3万円で商業施設のサイトの制作・運営をしてくれない。とかね。
1日1,000円だね。結構な規模の商業施設だったから更新頻度はかなりある(サイトを見れば一目瞭然)流石に断ったけど、フリーランス相手だとそんな人もいるんですよ。

■理由3
終わらない時間
クリエイター気質のせいで、制作物とかは時間をかけてしまうんですよね。自分のマネジメントができていない証拠です。

ホント駄目。

---

逆説的に考えれば
・スキルを2年毎位に大幅アップデートができる。
・制作会社の営業マンに負けない営業力と信頼を得る。
・自分のマネジメントができるようになる。
ができればよかったんだけどね。

会社員の話

結論は会社員・正社員になれて良かった。

■理由1
私のスキルレベルではフリーランスでは一部の制作を担当するだけ、一部だけを見るだけ。でも企業ではプロジェクトの中心で見ることができる。中心で関わることができる。

そして裁量が全然違う。
だから総合的なビジネススキルが向上する。
大局観を得ることができる。

■理由2
入社した時から急激にサービスの規模が拡大していて、その波に乗れたという運の要素も大きい。

フリーランスだったら関わっていたとしても、きっと中心ではないから貴重な体験はできなかったね。

■理由3
成長のために会社はお金を使ってくれる。
社員のスキルアップの研修をやってくれるんですよね。
フリーランスなら自腹です。
まぁ駄目な研修もあるけど、ホント良い研修もある。

10年前の研修のおかげで今の自分があると本気で想う。

---

そりゃ嫌なこともありますよ。でも会社員を辞めたいとは考えたことはない。転職を考えたり、ヘッドハンティングの話が来てちょっと心がザワザワした事も多々あるけどね。でもやりたい事を提案して通ることもあるし、私の希望で部署を移動させてもらったりもできたので、

---

そしてこれからは。

会社員+副業の組み合わせが一番って気がするんですよね。
もちろん副業で何をするのか?ってのがとても大事。
(この件について、気が向いたら書きます。)

そして私が何をできるのか?はnoteの「仕事依頼」に軽く。
※仕事依頼は所属会社で受ける場合もあります。

では今日はこのくらいで。

アレとソレを組合せてみたらコノ課題を解決できるソリューションができるよね?と言うパズルをやるような思考回路です。サポートして頂いた費用は、プロジェクト関連の書籍購入やセミナー参加の資金にします。