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進展型小細胞肺がんの進攻/書いてやるって編

入院したのが11月27日(水)、退院したのは12月6日(金)なので、初回抗がん剤投与の入院は結構長丁場。

前回『進展型小細胞肺がんの進攻/エンターテインメント編』
https://note.com/memo8/n/n32e06b0d9ade

入院生活は概して暇なもんだが、おれぐらいの入院のプロになると、時間のやり過ごし方は問題ない。とは言うものの、今回は初めての抗がん剤投与だった事もあり、さすがに時間があると、来し方行く末を考えてしまうんだね。まあ、もっぱら行く末だが。どう死ぬのか。どう死ねばいいのか。少しでも自分の死をコントロール出来るのか。そもそも、あとどのくらい生きていられるのだ。

この十年、ずっと書きかけの小説があるんで、それを何とが書き終えたら、とっとと死ぬかね。最初はそう考えていた。が、この小説がだねえ、十年書きかけであるくらいであって、ガルシア・マルケスか舞城王太郎かみたいな話であって、面白いかどうかは別にしても、中々完成しないわけですよ。それにいざ死ぬとなったら、自分が残すべき1作はこれでいいのか、という話もある。少なくとも入院中に書きたくなるような話ではないのだ。

そこで小説は止めることにした。闘病記を書こう。ある程度、分量まとめて読める状態まで 持っていければ、どっかの出版社に売り込んで買ってもらえるかもしれない(数十万)。間違って出版されて売れたりしたら儲かってしまうかもしれない(数百万)。

いやいやいや、今更、紙媒体を考える時代じゃないだろう。ネットでやればいいのだ。それなりに面白く出来るなら、ネットで始めてネットで完結するんでもマネタイズ出来る筈。いやむしろネットだからこそ。まだ闘病で消耗しているの? みたいな奴(多分違う)。

さくさくっと書いてやるって。



And if you give me weed, whites, and wine
And you show me a sign
I'll be willin' to be movin'
葉っぱと白い粉と酒をおくれよ
そんでやれって言うのなら
何処でもいってやるさ

そうそう、小説の方も、小品のアイディアが浮かびましてね。「末期癌寛解」という100枚強のさらっとした奴。これで芥川賞取るので、よろしくお願いします。それまで生きていられればの話なんだが。文芸誌の各社様におかれましては、先行して注文受けてもいいですぜ。ほら賞の応募は時間かかるしさ。

さくさくっと書いてやるって。

次回『進展型小細胞肺がんの進攻/2回目投与ライブ編』
https://note.com/memo8/n/n121607cece40



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