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医療系スタートアップからココナラに入社しました

はじめまして。デザイナーの白濱彩音です。

2019年12月12日をもって名古屋の医療系スタートアップである株式会社PREVENTを退職しました。約1年半ほどのチャレンジでした。

今回はじめて退職エントリーを書いてみようと思います。
転職歴は多い方なのですが、今回はわりと自分の中で大きな決断で、これからを考えるポイントになった選択だったので書き留めておこうと思います。

何をしてきたか

PREVENTへの転職は、看護師からWeb系受託デザイナーになり3年が経過し、そろそろしっかりサービスを作りたいなというタイミングでの転職でした。

入社直後に初めて触ったSketchを使って1週間でWebアプリの情報設計・UIデザインを完了させるというハードな始まり方が印象に残ってます。笑

情報設計、UIデザイン、HIG、Material Design GUIDE、知識も経験もない状態だったので、プロジェクト毎にイチから学習し、フィードバックを通して学んでいきました。当時のCTOをはじめ、エンジニアチームには私の出すデザインに対し、根気強くレビューをして頂き非常に感謝しています。

1:はじめてのチーム開発

その後、iOS・Androidアプリの改善をエンジニアとチームを組んで行い、どんどんサービスを改善していった経験は私の中でとても大きかったです。
ビジネス要件に合わせてヒアリングをして回って仕様を作ったり、遷移設計したり、プロトタイプを作ったり、社内テストをしたり、UIを作ったり、Atomic Design化してみたり…。開発の一連のプロセスにおいて幅広く担当できたのはとてもいい経験でした。プロダクトの改善をするフェーズだったので、とにかくこれからやること全てはサービスを良くすることでしかない、というのはとてもやりがいがありました。複雑な課題を分解し、本質は何なのか?深く掘り下げることが出来てとても楽しかったです。

特に、チーム開発について日々考え、開発者としての心構えを身につけることができたことは大きい成長だと感じてます。

2:UXインストール

また、もともと顧客視点でのサービスグロースがしたくて入社したため、社内へのUXインストールにもチャレンジしました。
学びを求めて、UXに関連するセミナーには名古屋から、東京・大阪問わず積極的に足を運びました。
そこから得た知見をもとに、サービスをグロースさせるため社内実践したい!と社内に働きかけました。
開発メンバーにも徐々に興味を持ってもらい、協力してもらえたことで、社内でユーザーインタビューを企画する、サービスブループリントを作成する等の活動が出来ました。とくに、定性的な情報への価値を理解してもらえるようになった瞬間はとても嬉しかったです。
また、インタビュー後分析していく中でユーザーのインサイトを見いだせたときも、ユーザーの心のうちに触れた思いで、純粋にもっともっとサービスを良くしていきたい…!と感じました。
会社として新しいことにチャレンジすることはコストがかかることだったと思います。そんな私のチャレンジを容認してくれた社長、協力してくれたデザインチームリーダー、開発チームや医療チームの皆さんには非常に感謝しています。

良かった点

・職種を超えたコミュニケーションが多い
お昼はみんなで芝生(人工)スペースで食べることが習慣化していました。医療・開発・営業・データサイエンスといろんなチームのメンバーが同じ芝生の上でご飯を食べるのは毎日がピクニックのようで自然とコミュニケーションが取れてよかったです。部署を超えたプロジェクトもあったため、普段のコミュニケーションからお互いの状況をキャッチアップできる環境は良いなと思いました。

・ナレッジ共有に抵抗感がない
週2回ペースで昼食時に15分程度のLT会があり、みんな積極的に発表していました。特に、研究分野や臨床現場などの経験を持っている、ユニークなコンテクストを持っているメンバーが多かったので、いろんな学びが得られました。知らないことを知らないと言える、自分の持っている知識に興味を示してくれる空気があり、心理的安全性が得られることでナレッジ共有の文化が生まれていたんだなと振り返ります。
個人的には論文の読み方を教えてもらい、論文を読むことに抵抗感がなくなったことで医学論文だけじゃなく認知工学の論文なども読むようになったのが良かったです。

・健康になれる
社内の医療チームには管理栄養士や保健師、理学療法士が居るため、健康に関する相談をするとすぐにアドバイスをしてくれるのはとてもいい福利厚生だと思いました。自分の作った食事記録機能を使って同僚の管理栄養士から食事の指導をもらえたのはちょっとうれしかったです。自然と菓子パンや栄養ドリンクをやめたり出来ました。(まだ油ものと塩分が好きな課題は残っていますが…笑)
また、体調不良をおして出社するリスクを全員が認識しているので、体調不良時は休む旨申し出やすいというのも、健全な会社でとてもいいなと思いました。本人が責任感から頑張ろうとしてもみんなが協力してすぐに帰れる状況を作っていたのは感動しました。

なぜ退職するのか

一言でいうと、私の役割が終わったかな、という感覚があったことです。
プロダクトが一定の水準に至り、会社のフェーズが変わったことで、デザイナーに求められる役割が変化しました。

そんな中で自分がやってきたこと、これからやりたいことを考え、そのために必要な環境とはなにか?自分の中で整理しました。

環境もキャリアも自分で作るのがスタートアップで求められる能力だと学んだ反面、まずはしっかりビジネスと顧客体験をつなげるデザイン力をつける必要があるなと感じました。

これから何をするのか?

次は株式会社ココナラでスキルシェアのマーケットプレイスプラットフォーム事業へ挑戦する予定です。

転職活動をする中で、いままで「開発楽しい!これで社会を変えられるなんて素敵!」という楽しみと、看護師のバックボーンから医療分野の課題感を強く感じており、「思い」だけで突き進んできていましたが、私個人としてどんな点に楽しいと感じたのか?なにがやりたいのか?丁寧に振り返ってみました。
看護師のときに「患者のQOL(生活の質)が高まるようにサポートをする」ことにやりがいを感じていたことを思い出し、それがデザイナーという立場になり、患者がユーザーに置き換わっても変わりはないと感じました。

みんなこうすべきなんだ、これが幸せのカタチなんだ、と画一的な生き方を押し付けるのではなく、そのひとがその人なりに生きたい生き方を探し、前に進む一歩をデザインでサポートし、自分の力で幸せになれるひとを増やせる。個人のエンパワーメントが高まれば、もっと生きやすい社会が作れるはず。

私がやりたいデザインは「ユーザーがよりよく生きるための一歩をサポートする」ことなんだと気づきました。

そんな折、ご紹介頂いたココナラの「一人ひとりが「自分のストーリー」を生きていく世の中をつくる」という理念とそれを具体化したサービスに共感し入社を決めました。
また、面接でお会いした皆さんが総じてユーザーファーストな姿勢だったのがとても魅力的でした。

CtoCプラットフォームという難しさはあると思いますが、
自分らしいサービスをはじめてみるひとと、その力を借りてやりたいことを実現したいひとを繋げる体験をよりよく設計するため、尽力したいと思います!

すでに業務委託という形でジョインさせてもらっていますが、サービスや組織づくりに対して真剣なひとが多く、とてもいい刺激を貰っています。
あと、とてもいろんな部署の皆さんからめちゃくちゃ歓迎していただけて素直に嬉しいです。笑

転職活動について

今回、転職活動はGoodpatchのReDesignerを利用しました。https://redesigner.jp/
はじめ他のエージェントさんも利用していたのですが、私の3年、5年後のキャリアまで一緒に真剣に考えてくれたことから、信頼できるなと感じ、途中でReD一本に絞りました。私のやってきたことや、やりたい方向性をコーチングして頂いた事で、キャリアの解像度を高める事ができました。
特に、紹介先の会社の社内情報をとても細かにキャッチアップされていたことで、求人票以上の情報が沢山あり、細かな不安を潰せたのは良かったです。
遠隔地だったため、担当さんとはオンライン面談やチャット、電話でのやり取りが主でしたが、面接直前・直後にフォローしてくれたり、先方からのフィードバックを丁寧に伝えてくれたりと、しっかりサポートしてくれてとても助けられました。
ココナラとつなげて頂いたReDesignerの担当者さんにはとても感謝してます。

住む場所と名前が変わります

有給消化を利用して12月〜東京に引っ越してました。初めての都民です。都内の家賃高くてびっくりしました。笑

あと、名前も変えます。仕事ネームを白濱彩音から成沢彩音にしようと思っています。
1年以上前に離婚していたのですが、白濱で仕事をしていたこともあり、そのままにしていました。
今回環境が変わるのをきっかけに、本名の成沢に合わせようと思います。

ということで、12/16〜株式会社ココナラの成沢彩音になりました!
仕事も住む場所も名前も変わり、心機一転がんばります!

名古屋でお世話になったみなさん、これからも仲良くしてください。
ココナラのみなさんをはじめ、東京のみなさん、よろしくお願いします。

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