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memeの船出

今年でmeme chocolatを開店し2年が立ちました。 地元宮崎に根を張り、商品一つ一つにこだわり続け、本当に美味しいモノだけをお客様にお届けしてきたという自負があります。 そうさせて頂けるのも関係者各位、そして日頃からmeme chocolatの商品を召し上がってくださるお客様あってのものです。 さて、そのような宮崎発祥のmeme chocolatですが、どのように誕生したのでしょうか? これまで各種メディアでもあまりお話してこなかった歴史、そして私、代表パティシエ森岡のこれまでの経歴を文章にて改めてお伝えできればと思います。

料理との出会い

私は過去に料理学校や有名レストランで修行をしていたわけではなく、毎日サーフィンや釣りなどをずっとしていて、いわゆる遊び人のような人 でした… (笑)
そんな私が料理の道を志すきっかけになったのは、たまたま妻と行ったエスニッ ク料理店『MEME』との出会いでした。今はもう空き家になっていますが、当時は珍しい古民家風レストランで、とても落ち着いた空間に独創的なシェフが創り出す美味しい料理の数々。そこで初めて食べた時に私は目から鱗が落ちた感覚になりました。

「料理というのはこんなにも人を幸せにするのか!」

 そのように思いから週に何度も足を運ぶようになりました。
ある日のこと、MEMEのオーナーから「店を閉めるので継がない?」との一本の連絡が来 て、私は二つ返事で承諾しました。

MEME CAFE開店

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そこから数か月間は見習いとして働き、その後は早くもオーナーに、、、(笑)
私は自分なりに店を盛り上げようと試行錯誤し、できるかぎり色々な事を試してみました。
何か良い施策を打ち出したいと夜な夜な新メニュー開発に取り組みましたが失敗の連続。そんな中、スィーツメニューとして『プリン』にたどり着きました。 元来、私は凝り性だったので、素材の特徴や、それを引き出せる配合比率、製法など徹底的にこだわり続けました。ほとんど家に帰らず、店に泊まり込みの生活が長く続きましたが、ようやく、お客様に認められるプリンができ上がりました。店舗販売も好調、噂も広がり、地元スーパーからも依頼をうけ卸販売もするようになりました。時には遠方に出かけ催事やお祭りに出店したり、空港に出向いて販売したりもしました。 売上も順調に伸び、当時は「このまま広がっていければ、ビジネスとして成功できる!」と思っていました。

失敗、そして再起へ 

好調が続いていたプリンにも終わりの幕がおりてきました。 段々とプリンの販売数が落ちてきたのです。
もちろん早急に対策を打つ必要はありましたが、そんなに簡単に見つかるわけもなく、あきらめムードなっていました。
ある日、意気消沈しながら家に帰ると、知人にもらったチョコレートに目が行きました。 チョコレートの名前は『ピエールマルコリーニ』。
一口食べた瞬間あまりの美味しさに一瞬で心を奪われました。

もしかすると、自分はチョコレート好き?みんなもチョコレートが大好き?

自問自答を繰り返しながら、ようやく新たなスィーツとしてチョコレートに切り替えようという決心がつきました。そこから、チョコレートタブレットの選抜、テンパリングなどの手技、クリームのミキシングやオーブンの工程、出来上がった商品の “色” “つや“ ”形“ ”舌触り“ ”くちどけ感“そして”パッケージ“までこだわり続け、何日も浸食を忘れオリジナル商品開発に没頭しました。 そして最終的に出来上がったのが、現在店頭に並んでいるmeme chocolatの商品です。

meme chocolat始動 

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こういった背景がありmemeではチョコレート商品を扱っています。
ただ、meme chocolatを始めてからもやはり問題は山積みでした。これまで扱ったことのない繊細なチョコレート商品。当然失敗した試作品の量は数知れず、新商品としても不発に終わったものも数多くありま す。
しかし、ビジネスサイドの中元さんの参画などもあり、徐々に販売個数は伸びていき、ようやく宮崎でやっていけるだけの下地が整ってきたという実感が持てています。近年は昔出していた空港にも改めて出店することができ、本店のみに限らず、色々なところで商品を置かしてくれるようになってきました。
ただ、まだまだmeme chocolatは始まったばかり、もっと多くの挑戦をしていく必要があり ます。 

宮崎発のチョコレートで世界に

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これまで長々と文章を書いてきましたが、私は今後希望することが一つあります。

『memeブランドを世界へ』 

そう、宮崎だけのブランドで終わるのではなく、ゆくゆくは世界中のチョコレートブランド に挑戦状を叩きつけられるようなブランドにできればと思っています。
そんなことを言っても、私は元々チョコレート職人を志していた人間ではありません。『MEME』というエスニック料理店との出会いから料理の道を志し、紆余曲折しながら現在の チョコレート商品に辿り着いているような形で、他の職人さんと比べると後発の新参者かも知れません。
ただ、その商品に対する情熱は他の職人さんと比べても引けを取りません。 当店のチョコレートは「独創性」と「美しさ」を追求しており、日々の研究によって培った 繊細で美しい見た目と、濃厚で深みのある味わいには、絶対の自信があります。 もうこれから一歩もひきません。常に最前線に立ち、私たちは世界を目指して戦ってまいります。 

最後に

自分のアイデアに熱狂でき、色々な挑戦ができる今の環境には本当に感謝しています。 私たちの周りの関係者各位、そしてお客様、いつもありがとうございます。今後とも味の改 良を重ねて、更に美味しい商品を作ってまいりますので、どうか今後ともmemeを宜しくお 願い致します。

▼memeを詳しく知りたい方はコチラ
https://www.meme-chocolat.com/

編集協力:株式会社エクサ・テクノロジーズ