見出し画像

『虎に翼』第八週感想

轟のキュートネス

轟が階段に座るとき、きちんとお尻に手ぬぐい敷いてるのがかわいかったです。お上品。
帰ってこいよ。

優三と寅子

なんだかんだラブラブ夫婦として子ども作って暮らすことに。
NHK名物、どこの産院から連れてきた?!ってくらい月齢幼そうな赤ちゃんは見られませんでしたね…。
ベビー優未ちゃんに顔を埋める優三に胸が苦しくなりました。

戦争

本作では戦争に対してのスタンスは、割と天災や自然の成り行きのように描かれている印象です。
今現在まさに世界で戦争が行われており、資金供与等日本も国として関係を持っているのに私達が普通に暮らしていることと繋がる気がします。

穂高先生への違和感が爆発

穂高先生、結婚したら女は云々とか、お腹の子が驚くとか、事務所に謝りに来るのとか本当に「は?」って感じでしたね。パターナリズム全開ジジイです。
女子部廃止のときも思ったんですが、やっぱり当事者の女性たちとはかなり温度差ありますよね。
このキャラクターにとって女性の社会進出は、長年かけて熟せば御の字の、自分の功績の一つなんでしょう。レガシー。大局的と言えば聞こえはよいですが、正に零れ落ちそうになってもなんとかしがみついて戦おうとしている人間を前にしてそれを言っちゃあ、お終いですよ。
医務室の時点では「なんじゃそりゃ」と反発していた寅子。その後、弁護士事務所に穂高先生がしゃしゃり出てきて、同僚、上司からも同じように気遣いのような排斥のような扱いを受けて、心が折れてしまいましたね。
教室でしんみりされてもテメェはもう許さねぇからなとなりました。

よねの「知るか」

寅子が絞り出した「じゃあ私はどうすればよかったの」へのよねさんの短い返答。
「相談してくれたら」「私にできることがもっとあったはず」「私がはやく弁護士になっていれば」「結婚しなければ」「妊娠しなければ」色々な考えがワッと浮かんだと思うんですが、最終的には「女の弁護士がどうやって道を切り開いていくのか誰もわからない」ということでしょうね。寅子の苦しさもよねの苦しさもわかる、切ないシーンでした。

怒りが消えた寅子

辞める方向にぽっと背中を押されて、心折れるとともにホッとした寅子。主人公を全力応援したい一視聴者としては、そんなぁ…というところですが、実際に似た選択をしている周囲の知人や同僚のことが思い出されて、わかる…わかるよ…ともなりました。育休産休が確立されている今でも、結局、妊娠出産育児に際して様々な場面で100%の働き方も家庭運営もできないからと泣く泣く辞めていく現代の母親たちの姿を、頭を下げ続ける寅子に見ました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?