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金持ち読書

読書家で知られるゲイツ氏は膨大な書籍から洗練されたものを推薦図書として紹介してくれる

膨大な量の書籍から選ばれた推薦図書だけあって読む価値が非常に高いものばかりが並んでいる。一冊読むだけで世界観が大きく変わるような書籍がかなり多く存在している。

推薦図書を10冊ほど読む中で、得られたインサイトや感想がある程度自分の中にまとまったのでnoteとしてまとめようと思う

1.Hillbilly Elegy

私はこの本を読みながら、農村部と都市部を問わず、貧しいコミュニティに力を与え、機会を創出するために何ができるかを考えた。私にとって重要なことは、アメリカの貧困の複雑な現実に対処するために他に何をするにしても、子どもたちを大きな期待と、できるだけ多くの愛情と思いやりのある大人たちで囲い込む方法を見つけなければならないということだ。著者が描く恵まれない環境を私は間接的にしか知らないがそれを差し置いても学びの多い良著である

2.Factfulness
意思で公衆衛生学者の著者が世界を正しく知るためのデータを示した本。この本を読めばニュースの内容がいかに悲観的かつに偏ったものであり、学者たちの発明した新技術により世界が徐々に良くなっていることがわかる。
この本を読むまで私は世界を先進国、発展途上国の二つに分けて考えていたが、この本を読んで世界を表現するには2×2のマトリックスるを用いた4分類を行う必要があると考えるようになった。

3.Deng Xiaoping and Transformation of China
鄧小平の中国の変貌は、毛沢東の支配下での暴力的な攻撃や天安門事件の学生の抗議を止めるために取った残忍なアプローチと切り離すことはできないが、経済改革は何百万人もの人々の生活を向上させた。 中国は、教育、医療、農業、革新的な技術の進歩を利用して、自国の発展を加速させ、援助の必要性を超えた移行を支援してきた。これを一世代で本質的に成し遂げたことは、信じられないほどの偉業であり、世界の歴史の中でも類を見ないことである。

4.Homo Deus
サピエンス全史と同じくらい挑戦的で読みやすい。本作は過去より未来に目を向けている。この本の最後のセクションで、ハラリは、彼がデータ主義と呼ぶ宗教について語っています。データ主義は「人間の経験を否定するものではない」と彼は書いている。問題は、データ主義が人々の生活を整理するのに本当に役立つわけではないということだ。戦争や飢餓や病気のない世界であっても、私たちは助け合い、交流し、お互いを思いやることに価値を見出すだろう。しかし、未来は定められたものではないと考える点で私も楽観的だ。

人類の進歩と文明

5.Sapiens
ハラリ氏の考え方でユニークなのは、物語や神話が人々を結びつける力に焦点を当てていることだ。ヒヒやオオカミなどの動物も、もちろん集団として機能する方法を知っていますが、彼らの集団は密接な社会的結びつきによって定義されており、その集団は少数に限定されています。ホモ・サピエンスは、コモンズ神話を中心に何百万人もの見知らぬ人々を団結させる特別な能力を持っている。自由、人権、神々、法律、資本主義のような考えは、私たちの想像の中に存在しているが、それはまだ私たちを一緒に縛り、複雑なタスクに協力するために私たちを動機づけることができる。

6.The Vital Question 
この本を読むなら、比較的早く読んでください。5年後には、ニックをはじめとするこの分野の研究者たちは、もっと先に進んでいるだろう。もちろん、彼の具体的な主張が正しいと判明するかどうかはわからない。しかし、仮にそうならなかったとしても、彼がエネルギーに焦点を当てていることは、私たちがどこから来て、どこへ行こうとしているのかを理解する上で、重要な貢献をしていると見られるのではないでしょうか。

7.Enlightenment Now
私はほとんどの分野でピンカーに同意するが、彼は人工知能については少し楽観的すぎると思う。彼はロボットが人間の創造主を覆すという考えをすぐに否定する。ターミネーターのようなシナリオの危険性があるとは思いませんが、その恐怖の根底にある疑問、つまり誰がロボットを正確にコントロールしているのかという疑問は有効なものです。我々はまだそこには至っていないが、ある時点では、誰がAIを持っていて、誰がそれをコントロールするのかは、世界的な機関が取り組むべき重要な問題になるだろう。

8.The Better Angels of Our Nature
私にとってこの本で最も重要なのは、ポジティブな結果を得るためにはどうすればいいのかという洞察です。どうすれば、特に貧しい人々のために、より暴力的でなく、より公正な社会を実現することができるのでしょうか。スティーブン・ピンカーは、そのようなポジティブな軌道を少しでも可能性のあるものにするための方法を示している。これは、歴史的研究のみならず、世界への貢献である。

9.The Sixth Extinction
気候変動は今世紀中に直面するであろう最大の問題のひとつですが、環境問題はそれだけではありません。人間は大量の舗装を敷き詰め、地球上の生物種を移動させ、乱獲して海を酸性化させ、河川の化学組成を変化させている。ニューヨーカー紙のスタッフライターであるコルバートは、このような活動が地球の歴史上6番目の大量絶滅につながっていると説得力のある主張をしている。

10.The World Until Yesterday
ダイヤモンド氏は、人類は何百万年も前から狩猟採集民であり、約1万年前に農業を始めて初めて定住したという前提から始めています。つまり、私たちの遺伝子選択のほとんどは狩猟採集民の環境で行われてきたのだ。彼は、彼のキャリアの多くを過ごしてきたニューギニアのような場所での狩猟採集社会を研究することで、多くのことを学べると主張している

今回の推薦図書も一冊ずつとても噛み応えのあるものであった

今後もゲイツ氏の推薦図書の読破を続けてゆきたい

最後までお読みいただきありがとうございました

ありがとうございます 書籍にオールインさせて頂きます。