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わたしは、どうしたって上手に生きれないし 分け与えるほどの愛も持ちあわせていなくて、ひかりであなたを照らすことも導くこともしてあげられない。求められる言葉を求められるがままに渡すことや、求められる存在で居続けることも、わたしにはできない。
わたしがあなたにしてあげられることは、なにもない。
自分にとってこんなにも苦しい道をなんで選び続けるのか、もうずっとずっと前から考えている、考えてしまう、考えたくなくても考えずにいられない。けどもはや答えが知りたくて、答えを見つけてやらないと終わりにすることができないだけなのかもしれない。
でも、そうしてどうせ続けていくのなら、わたしの姿があなたの瞳に映ればいいのに。この世界が真っ直ぐ濁りのないままで生きていくにはあまりに地獄だと 幾度となく思い知っているのに、醜さを晒しながら留まっている、未だ命を終わらせずにいるわたしがいるということが、たったひとり あなたの夜を、すこしだけでも安心で薄められればいいのに。
生きてることが恥ずかしいままでもいいって、思ってくれたらいいのに。


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