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#26 息子の療育施設で見て、体験した「構造化」

MelonPapaです。発達障害の4歳の息子との生活を通して感じたことや見聞きしたことを発信しています。(自己紹介はこちら)

先週の平日は仕事が休みだったので、久々に息子の療育施設の送り迎えに行ってきました。これまでも何度か行ったことはあるのですが、新年度になってクラス・教室も変わってからは初めてでした。

妻から伝えられた作業リスト

送り迎えといっても、息子を連れて行っておしまいではありません。他の療育施設の事情は分かりませんが、息子が通う療育施設には、到着した後に親がやることがあります。以前行った時も妻からやることリストをもらいましたが、今回出発前に今年度のクラス用のリストを見て、改めてその量に驚きました。
・靴と靴下を脱いで、下駄箱の指定場所へしまう
・体温測定
・〇〇にある個人ロッカーから名札を出してつけて、息子を送り出す。
・●●にあるテーブルにある出欠簿に捺印してファイルを××にしまう
・△△に立てかけてある敷布団に持参したシーツをつける
・掛け布団用のタオルを▲▲のバッグにしまう
・◆◆にある棚にタオル、連絡帳、下の段に弁当を入れる
・ロッカーの上に水筒を置く
・ロッカーのかごにおむつを入れて、かごの上にリュックと上着を入れる

息子を送り出すまではまだ分かるんですが、送り出した後の各所での作業が多いし場所が変わるし、何だか煩雑だな・・・と感じていました。「ここまで細かいことを親がやらなくても良いんじゃないの?」と少々不満にも感じました。

そんなことを思いながら、現地に到着。妻のメモに従って、作業を実際にやりました。

親がやる作業の構造化

実際にやってみて感じたのは、「意外とスムーズにできたな」でした。妻が細かくリストを書いてくれたおかげではあるのですが、それに加えて、現地の状態がリストを見れば初めてでもできる形になっていたんです。
具体的に言うと、それぞれの物を置く場所、作業をする場所が明確に分かれているんです。水筒、弁当等を置く場所は、そのあたりをパッと見ただけで分かるようになっていますし、捺印する場所、シーツをつける場所等も明確に分かれています。

療育の手法に、時間や空間、手順を区切る「構造化」というのを見聞きしたことがありましたが、親のやる作業がまさに「構造化」されていました。私は妻のメモに助けられましたが、仮にメモが無かったとしても、そこそこ自力でできるような仕組みになっているなと思いました。

この作業は親がやるべきだな、と感じた

作業を終えてみてもう1つ思ったのは、この作業は療育施設のスタッフの方々がやるのではなく、親がやるべきだな、ということ。例えば、色々詰め込んだリュックをスタッフの方に渡しておしまい、後はスタッフの方が分けて置く作業をする、という方法も考えられると思います。実際に、私は当初その方が良いと思っていました。ただ、実際にやってみて、全てのお子さんの仕分け作業をやるのはスタッフさんへの負担が大きく、本業の療育が一時的に疎かになるなと思いました。実際に、親の作業の大半は子どもを送り出してからやるのですが、その間既にスタッフの方々は子どもの相手をしてくれていました。

スタッフの方は療育に専念できるよう、準備作業は親がやる。ただし、親がやりやすいよう、スタッフの方々は作業を「構造化」した状態をつくる。
これは、非常に合理的だなと思いました。

今回久々に息子の療育施設への送り迎えをして、新しい発見ができました。親に対してここまで配慮できる療育施設なので、子どもたちへも丁寧に対応してくれているんだろうと思います。実際、息子はこの療育施設が大好きです。

今回は以上で終わります。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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