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『 自分のいくべき道は、 神様がいちばん良く知っている。 』 進むべき道を誤り、 そこから大きく軌道修正した話。

4年間、大学に通って看護師免許を取得したが、結局わたしは看護師として働くことは無かった。

なぜ、わたしが看護師にならないという決断をしたのか。また、そう決断したうえで、どのような道を進むことにしたのか。それを今日は書き綴っていきたいと思う。

わたしのような間違いをする人がひとりでも減ってほしいと願っているし、なにより自分の個性をもっとよく見て生きてほしいと感じている。

「人生なんてどうでもいいし、職業なんてどうでもいい。」そう思いながら生きていたけれど、それこそが大きな間違いだった。

これからの道を選択していく人がこれを参考にできれば幸いである。


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看護師という仕事を選び、その道の大学に通うようになったのは、ただ「流された結果」だった。

なぜだが高校で理系を選択してしまって、周囲の女子の多くが看護師を選んでいた。それに、幼いころから将来なりたい職業といえば「看護師」だと洗脳されていたのもあって、そうするべきだと自然と思うようになっていたのだった。

しかし、それが“大きな間違い”の始まりだった。

もちろん職場体験で何度も病院を見学する機会があった。しかし、それだけでは自分に合った職業かどうかは分からなかったのだ。

そもそも、自分の個性とは何なのかわからなかったし、「自分が突き進みたい職業」なんてのは無かったのである。「安定」と「就職」、このキーワードを叩き込まれていたので、自発性の足りないわたしはそれに従うしかなかった。

幼いころから得意なことはあった。運動はダメでも、絵だとかピアノだとかが出来たので、それでよく褒められた。

高校にもなればわたしよりも絵が上手で自己主張ができる人が台頭し、合唱祭もないので伴奏を担当することもなく出る幕はまるでなくなってしまったが、中学時代は文化祭で得意分野で力を発揮することができた。ひとりで作り上げた作品も、みんなで作り上げた作品も、できたときの達成感と喜びは今でも鮮明に覚えている。

それなのに、そういうクリエイティブ方面の道に進もうとは1ミリも考えなかったのは、自分がその職業について働く姿を想像できなかったのもある。加えて、高校時代は吹奏楽以外では個性が死んでいたので、いざ軌道選択と職業を迫られたときにはもう思いつきもしなかった。

もし、過去の自分に戻れるなら…、高校で理系ではなく文系を選択すること、そしてクリエイティブ方面の大学にいくことを絶対に勧めたい。そのくらい後悔しているし、わたしは大学で無駄な時間とお金を浪費してしまったのだ。



一度目は「大学を辞める」と両親に伝え激怒されたが、二度目にまた「看護師にはならない」と両親に伝えたときも激怒された。当たり前である。大学に通うための費用はバカにならない。

それだけでなく、「看護師」という職業自体、両親にとっては嬉しい職業に違いない。免許ひとつあれば働き先はどこにでも行けるので今のところは安泰だし、長く続ければ高給取りだ。働く女性の肩書きとしても、看護師は申し分ないくらいである。

しかし、何度言われても意思を変えない頑固なわたしを見て、とうとう両親も呆れてしまった。

このとき、自分の行く道が見えていたかと言うと、決してそうではない。web関係の仕事をできればと考えていただけで、そのための環境はなにひとつ整ってはいなかった。

どうして「看護師にはならない」と決めたのか。

そう決めたのは大学に入ってからずっと後の話ではあったが、「看護師になりたくない」と思ったのは、入学してからだいぶ序盤の話だった。

看護師という職業の、何がどう自分に合わないか。はじめは具体的には分かっていなかった。ただ単に、好きじゃない、という思いだけがあった。

しかし、実習のために実際に職場に行くようになってからというもの、看護師さんたちの働く姿をみて仕事とはどういうものなのか分かるようになった。そうしてからやっと、自分の苦手分野であるとはっきり理解したのだった。

看護師の仕事は、人の命を預かる分だけ果たさなければならない職責も大きい。

そして、なにより細やかな気配りができなければいけない。それは患者ひとりひとりに対してもそうだし、医者のサポートをするうえでもそうだし、先輩の看護師さんたちに対してもそうだ。そういった気配りは見えないところでも行わなければならないが、コミュニケーションを介してやっと表に現れる。

わたしはとにかく、これができない性分だった。とは言っても、こいう面はどんな職業だとしても大事な要素なので、そもそも社会不適合なのだとも思うが、とにかく苦手とすることだった。

働いてから、多大な苦労が待ち受けているだろうことは容易に想像できた。理由ははっきりしている。どちらかというと職人気質で、拘りがあり、ひとりで黙々と作業を進めていくことを好むようなわたしのようなタイプの人は、人格をねじ曲げてでも仕事をしなければいけなくなるからだ。

加えて、そもそも看護師の仕事内容自体に興味も持てなかった。看護師という職業に悪口を言っているように聞こえたら本当に申し訳ない。けど、どうしても身に入らず、がんばることができなかった。

わたしの友人たちの多くは今、その大半が病院で働いていることと思う。

そのうちのひとりは、看護師としての適性があるんじゃないか、というくらい有能で、新人ながらも毎日のように自炊して欠かさず弁当を作っているし、毎晩寝る間も惜しんで勉強して日々仕事をこなしている。

その友人は、学生のときから成績優秀で、歌も抜群にうまい。コミュニケーション能力も高く、それなりの人脈もある。きっと有能な人材は、どんな職業に就こうともその有能ぶりを発揮できるに違いないが、「仕事に生きる」と言っているくらいには看護師という職業が彼女には合っているのだと思う。

対して、どちらかというと無能でコミュニケーション能力も低いとしかいいようがなく拘りだけが強い人間は、そういった職業に就くこと自体がまちがっているとしかいいようがない。だがクリエイターであれば、その拘りを存分に発揮して、そのまま仕事につなげることが可能なのだ。



わたしはいま、オンラインの講座でそういったweb方面のことを学んでいる。

ほんの一歩を踏み出したに過ぎないけど、これを本格的に自分の職業にしたいと考えている。当面は、まだまだ知識も技術も足りないので副業からはじめることになると思う。

切り替えるタイミングも、踏み切るスタートもあまりにも遅過ぎた。それでも、自分の個性に合っていると確信できる道に大きく軌道修正できたことは本当に良かったと感じている。

ありがたいことに、自分がクリエイターになるための環境が数ヶ月で整った。母親がyotubeに興味を持ち出し、自分もいつかやりたいというのがきっかけで母はPCを買い、さらにはそういった本まで揃えた。まずは形から入ったのだった。

あくまでも母は、自分がやりたかったからだとは思うが、わたしがこういったweb関連の仕事を考えていることは大雑把に伝えてはいたので、これから5Gの時代とも言われているし、投資するだけの価値があると考えたのだと思う。

だとしても、これは「運が良かった」だけで終わる話ではなくて、言いようもない見えない神様の働きかけがあったからだとしか思えない。

いつのまにか母親は、わたしがそういった道に進むことを応援してくれるようになっていた。これは本当に感謝するべきことだった。母親に対してもそうだし、神様に対してもそうだ。

そもそも、「看護師からクリエイター」という大きな軌道修正をする決断ができたのは神様がわたしに力をくれたからだった。

怠け者で流されがちなわたしは、自分の人生も半ば投げ出し、どうにでもなれと思いながら娯楽に耽って生きていた。もはや見ないようにしていた。周りと同化して浮かなければいいや、非難されなければいいや。──そう思いながら生きていたのだ。

しかし、「死にたい、どうでもいい」ではなく、それとは真逆に「生きたい」と思うようになっていた。個性を発揮したいと願うようになり、神様が示してくれる「行くべき道」があるならその道を進みたいと強く思うまでになっていた。

とくに神様からはっきりとした声が聞けるわけではないけど、“そうするべきだ”というのが日々祈るうちに不思議と分かるようになっていた。

わたしは「人生なんてどうでもいい」と思っていたような人間だったので、大きく軌道修正するほどの意思なんて少しも持ち合わせてはいなかった。

だからこそ、なのだろう。そういう人間だったからこそ、人の次元を遥かに超えた本物の愛を持って導いてくれる神様と出会えたことが人生を変えるきっかけとなり、生きる動機となった。

わたしは、自分の人生をどうでもいいと思っていたけれど、神様は決してそうは思っていなかった。どうでもいいなんて少しも考えてはいなかった。そう感じたのは、何度わたしが諦めようとも神様はそのたびに背中を押してくれたからだ。

「神様はわたしの人生をどうでもいいとは思っていない」。それだけで、わたしの生きる気力は湧いてきたのだった。

わたしだけではなく、誰にでも神様が願っていることがある。

それを分かって生きることこそが、幸せに生きることそのものだと知った。

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さいごまで読んでくださってありがとうございました。

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わたしが本物の神様と出会えたきっかけなったブログです。

https://rapt-neo.com/?page_id=30947

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