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メロンカスタードパイ

果房 メロンとロマンがメロンを使ったお家で楽しめるレシピを発信する企画、「メロンのレシピノート」。

第9回のレシピを教えてくれるのは、果房 メロンとロマンでスタッフとして働く花ヶ崎さん。花ヶ崎さんにお話を聞きながら、レシピを教えてもらいましょう。

花ヶ崎さん

➖花ヶ崎さんはダブルワークで果房 メロンとロマンで働いてくださっていますね。どのようなきっかけだったのでしょうか?

私は普段、クリニックで検査技師をしています。昔からお菓子作りが大好きで、休みの日にシュークリームやタルトなどを作っていました。こんなに食べきれないよ!という量を。(笑)そうしているうちに、好きなことを活かして、お休みの日に調理に関わる仕事をできたらいいなと考え始めました。レストランやカフェの求人を見ていたら、目に入ってきたのが「果房 メロンとロマン」の求人。もともと「好きな果物は?」と聞かれたら「メロン!」と即答するくらいメロンが好きで、メロンゼリーなどを自分で買ってよく食べていました。お菓子作りを趣味でしていたときも、メロンは扱ったことがなくとても面白そうだったので、「ここしかない!」と思い立ったが吉日、すぐに応募しました。

➖ダブルワークをしている方も少しずつ増えてきているようですが、本業と果房 メロンとロマンのお仕事の両立は大変ではないですか?

もともと、休日にじっとしていられない性格で、むしろ何もせず家にいるとと「もったいない!」と、気持ちが焦ってしまうんです。なので、本業の傍ら、普段の仕事と全く違う業務内容をすることはとても良い息抜きになっています。勤めているクリニックも院長がダブルワークをしていたので、このライフスタイルを確立するのにもハードルは低く、すんなり自分の中で受け入れることができました。

➖お菓子作りがもともと大好きだということでしたが、仕事としてデザートをつくるようになって、新しい発見はありましたか?

全てのメニューにメロンを使用していますが、食材の組み合わせにより、こんなにも味のバリエーションが生まれるんだということは新たな発見でした。メロンとカスタード、メロンとチーズ、メロンとナッツなど、一見全く性質が異なる食材同士でもよくマッチするんだということには驚きです。

また、お店のデザートは高度な技術がいるものがばかりに見えますが、中には、自宅でも応用して使えそうなレシピもあったり、個人的な趣味のお菓子作りにも役立てることができそうです。

➖お菓子を作るだけでなく、カフェ巡りなどもお好きだということですが、果房 メロンとロマンのイチオシのメニューを教えてください!

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私は断トツで「メロンの特製フレンチトースト」をおすすめします!今や沢山のお店でフレンチトーストがメニューにあって、私自身食べる機会もあるのですが、このフレンチトーストが群を抜いて美味しいなと思います。特にオススメなのがトーストの食感。調理法を少し工夫して、外はカリカリ、中はフワフワに仕上げているのですが、この食感を作り出すのは意外と難しく、なかなか出会えないんです!メロンをつかったフレンチトーストというのは中々ありませんし、メロンジャムやベリーの緑と赤のコントラストも見た目にもきれいです。パフェももちろんオススメですが、ぜひフレンチトーストも食べていただきたい逸品です。

➖デザートへの愛が伝わってくるコメント、ありがとうございます!そんな花ヶ崎さんが今回考えてくださったレシピについて教えてください!

はい、私は「メロンカスタードパイ」を考えました!

メイン

➖見た目が可愛らしく楽しいレシピですね!このレシピはどのように思いついたのでしょうか?

「食べられる器」ってとても夢があるなと思って。食べられる器を使ったメロンメニューを考えました。

ー食べられる器。

閉じた様子

そうです。私がよく行くカレー屋さんの秋の定番メニューで、「坊っちゃんかぼちゃカレー」(手のひらサイズのカボチャをくり抜いて、中にカレーをいれたもの)というのがあるんです。器のかぼちゃ自体が皮までほっくりと蒸されていて、中身の美味しいカレーを食べたあとは、器になっているかぼちゃまで食べられます。食べ終わった後はそれはもうお腹いっぱいになるのですが(笑)、器まで美味しく食べられるってとても楽しいし、嬉しいですよね。

そんな理由で、「食べられる器」をテーマにしたメロンレシピを考えてみよう!と思って生まれたのがこのレシピです。
お店のメニューでメロンとカスタードを組み合わせているものがありますが、メロンの爽やかなジューシーさとカスタードの濃厚さはお互いの味を補完しあってとてもよく合います。カスタードもメロンのジューシーな甘さをかき消さず、かつ濃厚になるよう、グラニュ糖を使わず、練乳で甘さを整えています。

➖なるほど、このレシピで気をつけるべき点はありますか?

カスタードにメロンを入れるのですが、メロンの性質上、加熱しない果汁や果肉をカスタードや生クリームに入れると苦くなってしまうので必ず加熱をしてください!

俯瞰

メロン型の器が完成したら、後は楽しくトッピングするだけです。レシピはカスタードを使用していますが、生クリームやキャラメルソース、アイスクリームなど好きなものを使って自由にアレンジしていただけたら嬉しいです。
お子さまも大人と一緒に楽しんでトッピングできるイメージで考えてみました。器のパイがサクサクとした食感なので、柔らかいスポンジ生地やカステラ、クリームチーズなどを中にいれても美味しいですよ!


果房 メロンとロマン 花ヶ崎さんが教えてくれたレシピ:

メロンカスタードパイ(4人分:4個分)

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材料

メロン(飾り用)…お好みの量(8分の1玉程度)
メロン果汁…40g
メロンのみじん切り…40g
冷凍パイシート…2枚(22cm×22cm)
練乳…60g
卵…2個
薄力粉…30g
バター…20g
グラニュ糖…20g
牛乳…180g
生クリーム…40g
チョコペン…1本
チョコレートスティック菓子…適量

※メロン果汁は、種の部分をザルで漉したものを使う。
※チョコレートスティック菓子は、「○枝」などの太めのものを使うのがおすすめです。

事前の準備:
カスタード用のメロン果汁40ml、メロン果肉(みじん切り)40gを鍋に合わせて沸騰させ、冷ましておく。
(生メロンをカスタードに入れると、メロンの中の酵素が反応して苦味がでるため。)
薄力粉はふるいにかけておく。
マフィン型を用意。今回は、底径45mm、高さ30mmのものをつかいます。

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つくりかた:
1.(パイを焼く)冷凍パイシートを室温に出し、伸ばせる柔らかさになったら、シートを4等分して11cm×11cmのサイズに8枚分カット。めん棒で2mmくらいの薄さに伸ばす。生地の膨張を防ぐため、フォークで生地に穴をあけておく。

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2.1.をマフィン型にそわせ、余分な記事は包丁でカットする。

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3.クッキングペーパーを敷いた上に、パイストーンをのせて、200℃に予熱したオーブンで20分焼く。

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20分経ったら、タルトストーンをクッキングペーパーごと外し、3分焼いて、パイ生地の完成。

4.(カスタードをつくる)ボウルに卵黄2個、グラニュ糖20gを入れ、泡立て器で混ぜる。

5.4.に、人肌くらいに温めた牛乳を50ml程度注ぎ、よく混ぜる。振るった薄力粉30gを加え、粉っぽさがなくなるまでよく混ぜる。

6.5.に残りの牛乳と練乳40gを入れてよく混ぜる。ザルで漉しながら片手鍋に移す。

7.6.を中火にかけ、とろみが着くまでゴムベラで混ぜる。クリーム状になったら火から下ろし、バター20gを入れて混ぜる。

8.7.の粗熱をとりながら、沸騰させておいたメロン果汁40mlを入れる。

9.生クリーム40mlを7分立てにし、練乳20gを加える。8.と混ぜ、メロンカスタードの完成。

10.(いよいよパイの組み立て)焼きあがったパイを肩から外し、粗熱が取れたら、チョコペンでメロンの網目模様を描く。同じものを4個つくる。

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11.メロンのアンテナ部分をつくる。チョコレート菓子を組み合わせ、メロンのアンテナに見立てて、10.の上にチョコペンでTの字に接着する。


12.パイの中に、カットメロン、カスタードをお好みの量入れる。メロンボーラーで丸くくり抜いたメロンや、飾り切りしたメロンを載せるのがおすすめ。同じものを4つつくる。

13.12.の上に11.でフタをして、完成。中にスポンジやカステラ、チーズなど様々な食材の組み合わせでお楽しみください!


text:
Mayuki Tsujihara
(果房 メロンとロマンのディレクターとして働きながら、ライターとして日本の島々や地域で働く方々に取材なども行なっております。好きなメロンはタカミメロン。)

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