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いきなり!ステーキとアマビエ様

おはこんばんちは、melodahandsomeです。

息子と強風を掻き分けて散歩

今日は強風の中、子どもと散歩してきました。
近隣で新たに発見した公園に立ち寄り、その後川沿いを散策、そのまま土手を歩きながら駅に向かい、息子のリクエストに従い、50周年のケンタッキーでチキンを購入して帰るというルートでした。

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最近土日が雨の日が続いて公園遊びができなかっただけに、とても楽しかったようです。この土手を通って、駅の方で何かランチを買って家でご飯を食べるというのは、このコロナで在宅が増えた時から始まった散歩ルートです。今回はケンタッキーでしたが、その前はいきなり!ステーキのテイクアウトでした。

そんな、いきなり!ステーキに関するニュースが飛び込んできましたね。

主力の「ペッパーランチ」事業を売却して、売却額の80億をもう一つの「いきなり!ステーキ」に投入して立て直しを図るのだそうです。

元祖?本家?「いきなり!」との出会い

私は赤坂見附にある姉妹店「くに」というステーキ店を使っていて、ここは昼12時には行列になるので、当時永田町に勤めていた私は、会社のみんなと少し早めに業務を切り上げて、11:45にはお店に着くように向かったものです。
夜はいいお値段するので、ランチが大変お得で贅沢で特に人気でした。あの時はまだ、「いきなり!」はありませんでしたが、「くに」のランチに行くのが楽しみだったことをはっきりと覚えています。

今から7年前、銀座に「いきなり!」の一号店がオープンしました。奇しくも、この時には私は銀座勤務だったので、あの「くに」のステーキが、時間問わず安価に食べれる立ち食いステーキ店が近くにオープンしたと聞いて驚いたものです。
大変話題で、嘘のような行列が並んでいて、これに並んだら1時間では戻れないと思い、結局銀座勤務の間に、この一号店に足を運ぶことはありませんでしたが、その後も勢力的に店舗数を拡大していきましたので、利用をする機会も増えました。

そういう経験をしてきた私からすると、「いきなり!」はそもそも「くに」を思い出させてくれるお店であり、とても勢いがあったし、ステーキを日常にしてくれたお店でもあり、そもそも「くに」のお肉を安価で食べられるお店という印象なのです。
だから私は「いきなり!」が好きですし、「肉マイレージカード」も持っています。カード保持者には、信じられない量の肉を食べている猛者がいますので、その人とは比べ物にはなりませんが、チョコチョコ通っては食べていました。
今住んでいる家の近くに2店舗あるので、最寄りのショッピングセンターに入っているお店を家族で頻繁に使っていました。

余談ですけど、私の食べた量は現在18,000gを超えました。

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もうすぐ20,000gを超えるんです。カードのランクが「ゴールド」から「プラチナ」になるので、お得な特典が増えるという喜びもあります。ちなみにゴールドは3,000g食べればなれるので、比較的達成しやすいんですが、その次のプラチナへのハードルは結構高いんですよねぇ。。。しかも家族3人で食べても、僕が食べた一人分しかカウントされないのは、なかなかシビア(笑)だから、喜びは一入。


ちなみに、それでも私は77,857位。(2020/7/5現在)
ランキングトップは【1,903,424g】、文字通り桁違い。。。

「いきなり!」の低迷と『カンブリア宮殿』

そんな「いきなり!」が、ここ半年くらいですかね、とても世間の風向きが強くなったというか、中々厳しい道を歩むようになりました。

これを加速させたのは、『カンブリア宮殿』のような気がします。
事実、顕著に利用者数は減っているような印象があるし、店舗もじわじわと減っていました。コロナによる休業も打撃でしたが、今回の会社としての判断はコロナ以前からの事情の方が大きいように思います。

正直「いきなり!」の経営に関しては、私はよくわかりません。店舗を広げすぎたとか、安い/高い議論とか、そういう結果論的な評価に僕はあまり左右されることもないですし、食べたい時は食べるだけです。
確かに、うちの近所だけでも1.2km圏内に2店舗もあって、僕がよく行くショッピングセンターのお店とモロにカニバっていて、この出店に疑問を感じるのは事実ですけど。ちなみに、どちらもコロナのせいでお店の再開がしばらくできていません。いつから再開するのだろう。

『カンブリア宮殿』の話に戻すと、「いきなり!」などを経営する社長の一瀬さんと、すかいらーく創業者で「外食業界のレジェンド」と呼ばれる横川さんが出演して、経営論を語り合ったシーンがありました。
司会の村上さんが「一瀬さんは自分が食べたいメニューで店を出す、横川さんはいわゆる顧客目線みたいな感じ」と両者の違いを整理した時に、横川さんがこう言うわけです。

「気をつけなきゃいけないことは、自分が好きなものがお客が求めているものと同じだと思っていれば、それでいいです。僕は同じだと思っていなかったので」
「自分がおいしいものが相手がおいしいとは限らないという前提で、相手の口に合わせた味と素材の組み合わせをした。基本は、お客さんが求めているものを売らない限り、ものは売れないです」

この顧客目線の経営論に視聴者は感嘆し、一見、それとは相反する異なる考えを持っている一瀬さんに対しては、この対談の様子を”公開処刑”、”ワンマン”、”自己中”といった厳しい感想で切り捨てました。

でもね、僕は正直、この対談の注目のされ方にすごく違和感がありました。というか、それぞれ間違ったことを言ってるわけではないし、横川さんの徹底された「顧客目線」の経営論はすごいとは思いましたが、だからと言って一瀬さんが傲慢だとは微塵も思わなかった。「いきなり!」だって、お客さんのことを考えているはずです。
そして、そもそもお互いの言語が違うのだなと思うわけです。その二人が対面して語っているのを見たら、「いきなり!」をあまり使っていない人からしたら、「顧客目線」の横川さんが賞賛に値するだろうし、一瀬さんはその逆になるのは自然のこと。フェアじゃない気がします。
この対談については、私の大好きな本『他者と働く』の著者:宇多川さんが番組のOnAir当時に記事を書いていますのでご覧ください。

この状況を見ると、3ヶ月ほど前のあの番組は「いきなり!」にとって、百害あって一利無い番組だったと思わざるを得ません。

ステーキに対する期待値と利用者層

僕、ちなみに、別に「いきなり!」信者ではないですからね。
でもでも、はっきり言って、僕はファミレスでステーキを食べたいとは思わないです。ファミレスにもそもそも好んで行かない。自分一人だった場合には選択肢に入らないです。気軽な気持ちでステーキ食べたいってふと思ったらまず「いきなり!」探すかもしれない。
しっかりとワインと合わせて、コースとして楽しみたいなら、自分の好きなお店のコースでステーキもメインディッシュとしていただきたいと思いますし、目的や状況によって使い分けるでしょうね。

決して金持ちなわけでもないです。マンションのローンでヒィヒィ言ってますwwwでも食べるのが好きなので、我が家は同じ所得レベルの人に比べたらエンゲル係数は平均以上だと思います、おそらく。だから、ステーキにはそれなりにお金もかかるとわかっているので、「いきなり!」を高いと思ったことがありません。

だからね、思うのは、ファミレスでステーキを食べる層と、「いきなり!」で食べる層とは、ステーキに期待値も求めるものも違うんですよね。もちろん味の好き嫌いも、システムの好き嫌いもあるのでしょうけど、そもそも違う。

というのは、私が使っているSC内のお店はフードコートのところにあって、いきなり!、はなまるうどん、マクドナルド、リンガーハット、ラーメン屋が入っています。(麺類に偏りすぎ!)
利用者層は、僕と同じで家族連れが8割くらいととても多いですが、その人たちを見ていると、その7割くらいはマクドナルドを食べている印象です。うちは、まだ息子にマクドナルドを食べさせていないので、自然と選択肢から外れているので、そうすると息子の場合、リンガーハットか、いきなり!の2択になるのがほとんどです。

本来のステーキの価格帯で言えば、「いきなり!」はあの肉のボリューム(厚切り感)で考えたら安いし、さらに安いファミレスだと、正直心配になるくらい。それでいうと、ファミレスで1,500~2,000円近く払ってステーキを食べようとも思わないんですよね。多少のバイアスもあれど、それが私の価値観なんです。そして顧客って、往々にしてこういうこのバイアスありきで判断してるわけです。

だから、僕は自分と違う価値観の人を否定をしてるわけでもなくて、こういう人間もいる、あなたのような人間もいる。それだけなんですよね。でも、今の世の中、これを対立構図にしたがる。どっちが正しいとかそういう議論に発展しがち。いやいや、別に好き嫌いに干渉せんといて、っていうね。

僕は変わらず「いきなり!」で、好きなものを食べる

要は、何が言いたいかって話なんですけど、ペッパーランチを売却してまで、「いきなり!」の再建にかけているなら、僕はまぁ、できる範囲でこれからも家族を連れて行くし、ステーキを食べて微力ながら応援しようと思うわけです。

先日、沖縄の「やっぱりステーキ」が関東に上陸しました。僕はまだ食べたことはありませんが、「やっぱり」が好きな人がいてもいいと思うんです。そして「やっぱり」が勢いを伸ばしたとして、同時に「いきなり」批判が始まる必要もないとも思っています。好きなものが好き、それだけのこと。
だから、「やっぱり」を食べて僕もファンになるかもしれませんが、さっきの肉マイレージを貯めてきたことを考えると、そう簡単に乗り換えることもないんだろうなって思います。

ちなみに食べたことがある人はお分かりだと思うんですが、「いきなり!」はステーキも悪くないけど、実は「ワイルドハンバーグ」という商品が絶品なんです。スパイスも聞いていて、「いきなり」の中の”隠れた名品”だと思います。

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うちの息子が大好きで300gぺろっと食べます。あまり濃い味に慣れさせたくないという妻の考えもあるんですが、専用のソースもつけず、そのままの焼き立て(塩胡椒少々程度)の味で、食べても十分美味しい。食べたことない人は是非食べてみてほしいです。

このように家族でも愛用しているお店ですし、確実にステーキを身近なものにしてくれた先駆者への感謝でもあり、これからも応援したいなと思うわけです。
だから、これからの「いきなり!」がどう変わるのかに注目したい。今までのファンを蔑ろにするようなことが万が一あれば、乗り換えるかもしれませんが、「くに」の思い出から始まっている僕としては、この厳しい状況のニュースを見たところで、そう簡単に「いきなり」を否定する気にはなれない。

『カンブリア宮殿』の一件から学ぶとするならば、一瀬さんのこだわりというのか、自信というのか、それを突き通したことが今に至ったという事実をしっかりと受け止めるべきだと思います。ここで資金投入して、これまでの自分のスタイルにさらに執着し、固執することは愚の骨頂。何がいけなかったのか、何は良かったのかをしっかりと振り返り、ピボットする勇気があるかを問われるでしょう。

ホリエモンさんは、いきなり!や鳥貴族の低迷に対して、安売りビジネスは続かないと1年以上前に一刀両断していました。安さだけが売りで、それ以外のブランディングがないことの難しさからの指摘です。だから、いきなりや鳥貴族が、値上げをしたら客が離れるというのは、その通りかもしれません。

そうなることを避けるために、このステーキ業界、外食業界において、いきなり!の事業がどういう意味があるのか、それを改めて発見しなければならない挑戦が待っているので険しい旅路になるでしょうが、是非再建していただきたい、そう願っています。

アマビエ様の祟りがありませんように

最後に、アマビエ様の話を。

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上杉隆さんの生配信を流し見してたんですが、そこで「電通がアマビエの商標登録」というソース不明の情報がコメントに書かれ、上杉さんも食いついていました。

電通の小銭稼ぎなどの批判コメントが早速相次いでましたが、これを書いている時点では、未だにソース不明です。疫病除けの妖怪としてこのコロナのタイミングで注目を集めた「アマビエ様」ですが、まさかの企業による囲い込み。商魂たくましいですが、なんか世知辛いですね。


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