限界レベル

私の限界レベルは幅広く
限界をこえた先にもまだ続く
もう無いはずのその先は
毎回歪みながら延長されて
今日もその先を見るはめになる
普段は心の底でジッとしている
生きていたくない無力感が
ここぞとばかりに浮かび上がり
世の中はバカげてると
呪文のように囁きかけてくる
死んだようにただ足を交互に
前へ出すだけの私の目には
誰も助けてはくれない世界が映る

限界にいた私は指一本で
つかまる崖にぶらさがり
落ちるのも時間の問題
その指に釘を打ちつけ
頭の上には岩石を
降りかける生き物に
この眼球からは血が流れる
ちぎれた指は落下しても
私には終わりがないから
また続く薄暗いその先を
呆然と見据えてる
生きている意味は何も見えてこない

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