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3月27日〜6月22日

昨日まで降ったり止んだりしていた雨が上がって、昨日までの曇り空や空から落ちる水はなんだったのかと思わせるほどの雲一つない空。

そんな中大阪の三国ヶ丘という駅でたまご蒸しパンを頬張り、熱いコーヒーを啜っていますね俺は。心なしか晴れを喜んでいるような表情をした他人が駅へ入ったり出たりしているのを三国ヶ丘庁舎があるロータリーから見ながら俺も同じ気持ちだよと言わんばかりにパンを頬張る。

友達から人間のバイオリズムについて聞き、検索するとサイトのページで生年月日を入力するだけで簡単に2週間前後の体調だったり知性、精神的な調子が分かるとのこと。見ると今の俺は精神的にもかなり調子が良いらしく、知性もこれから上がっていくらしい。確かにびっくりするほどアホなことセンサーがビンビン反応していつも駅で見る人の生活を勝手に想像したり、犬と目が合えば睨み返し、電車の車窓から見える工事中の建物が何になるのかを考えたりしてニマニマしている。

とここまで書いたところで出勤。終わってやはり良いことは重なり、先日出会った最高なやつ(本当は頭をわしゃわしゃしてやりたいくらいに)からの連絡で申し訳なさすぎるほどありがたい事案。こういうことを周囲の人に返していかないと俺と言う人間はこれから130歳まで生きられない。いやこのままでは明日にはもう生きていないかもしれない。今乗っている電車が無事に最寄駅に着くかどうかも怪しいし。なので徳を積むべく本当に慎重に生きていく。頭が冴えているうちに。

そんな感じで年度末(これを書き始めたのがおそらく3月下旬)の俺はかなり調子が良い感じでかなり楽しく生かされています。こんな風に日記に書くと疎ましく思われても仕方ないけど本当のことばかりなのでなんとも言えないし、俺はこんな風に書きながらも傘を持たずに役所に行けば帰りに大雨に打たれたり、バンドの練習と銘打ってスタジオに入ればアンプのアースが機能しておらず、原因は今も不明でその為感電したり、とんでもない腹痛に立てなくなったりしているのだからどちらかと言うとマイナスがかなり優勢かもしれない。

そんなマイナスの日々でまたここ最近音楽を気持ちよく聴けるようになり、前から好きだった柴田聡子さん(以下敬称略)の曲をたくさん聴いている。他にはサニーデイ・サービスにどっぷりになってしばらくすればアジカンがまたかなり良くて、地元の駅から家までの道を踊りながら帰ったりすることもある。

特に柴田聡子をよく聴く。何が良いのか、最近出た「YourFavorite Things」というアルバムもモダンでありながらブラックミュージックにルーツを感じる"Reebok"や"Synergy"という最高な楽曲。「がんばれ!メロディー」の頃から聴くようになり、「ぼちぼち銀河」や「愛の休日」はもちろんセルフタイトルのアルバムも聴いた。かなり音楽的に自由になっていくその流れを楽しみ、また同じように踊り、鼻歌を歌い、ゴツラジを聴き楽しく過ごしている。
そんな感じの最近でしたが久しぶりに「結婚しました」という曲のMVを電車で通勤中に観た。


知っている曲なのにおじさんは大泣きしてしまった。映像の中では楽しそうに歌ったり走ったりコンテンポラリーチックなダンスを踊ったりしているだけなのにサビに向かうメロディが変で可愛らしく、爽快な展開で歌詞も最高(これ以上の言葉を令和6年3月現在持ち合わせていない)
だいたいこの曲が入ってるアルバムが「がんばれ!メロディー」ってなんやねん。その響きだけでおじさんはもう涙が出る。メロディーって可愛いよな、響きも実際のメロディーとしての命もとても素敵。

何もかもやり過ごせそうな気配がするのは本当にそう。「やっぱハワイより船に乗ろうよ」という男女2人の会話のような歌詞の一文目から次の「麦わらの影の網目」というフレーズ。歌詞に身を任せて聴くと俺の頭の中にいる女性(顔は見えない)が見える。最初はおそらく女性(なのか?)が新婚旅行に行く相手に言った一言だった。そこからグンと景色が変わる。

は?となっているうちに「なんにも変わらないね こっちだけが休みで悪いね」とまるで久しぶりに会った友人に話すような口ぶり。恐らくこの曲のタイトル「結婚しました」と伝えた相手に対しての会話なのかな。

そしてその次の節ではペットとして飼っているチワワと亀と鳥をずっと愛でていると思えば急に「閉じこもってしまう部屋は無い方がいいと思う」と結婚した男女が生活に慣れた頃、ぶつかってしまい部屋から出てこなくなるという描写。
どうやら生活は上手くいっていないらしい。

その次は
「作り物のまつ毛からこぼれ落ちる涙の後ろ」「マツダの軽で追いかける泥まみれの赤い靴」 
衝突によって泣いてしまった女性を追いかける男性、ここまで来ればもう結婚生活が壊れてていく様がありありと描かれている。

ここまで来てこの歌詞は第三者との会話、結婚生活が壊れていく様、またそれまでの幸せな生活の3つの場面があるのかも知れないと俺は思う。
芍薬や薔薇の花言葉は結婚の幸せや愛を意味するし、打ち上がった花火が最高で気分も超最高!となったり過ぎて行く時間の中で相手に素直に悪いことしたなぁと思っても謝れなくなり、少しずつ沈んでしまう。

この先の北国に場面が移ったのかそもそも北国にいたのか、作者の故郷が札幌が故なのか。

明日の朝の雨降りはふたりでは持てぬ傘がいる。
これは結婚している2人に双方のやり取り以外での出来事が起きてしまうこと、またそのことに対して2人だけではどうにも対応しきれないことを意味していると思う。

絵にも描いていた梅は散ってしまい
枝だけ広がる画用紙も許せるようになった日々がお待たせと頭を掻いて

夢にも思っていた結婚生活において、自分が理想とした相手が崩れていく様がありながらもそれを受け入れて続いていく生活。お待たせと頭を掻いてっていう表現めっちゃ良いな。俺みたいな地頭悪いやつでもパッと思い浮かんでしまうしそれは人間でもなくて本当にこの音源のMVに出てくるような可愛いあのキャラクターのような愛くるしいあいつみたいな何かがそうしているみたいにホクホクする。

とは言え結婚って何なんだろう。結婚しましたって報告は誰にしてるのか。それを明かされてもそうなんですか、となるだけなのは明白でそんなことは別にどっちでも何でも良いと思って仕舞えばこんな文章に意味なんてもうないけど結婚って俺は約束だと思っててお付き合いするとか一緒に生活するとかその先にあるいつか形変わったり周りが色々目まぐるしく変化していく中でも一緒にいて欲しいしその選択の上の約束。この曲の中ではその約束の上でうまくいかない感じが描かれてるけどまぁ人間だしそういうのはある。約束は約束で周りも変われば自分も変化するし。勿論揺るがないそういう気持ちがあるのも信じてしまうので人間なんてそんなもんだよと場末の居酒屋などで言われてしまうとむ!と半分納得しつつもなったりもする。

あとこの曲を繰り返し聴いている中で青春という小っ恥ずかしい単語がチラつく。そんで何でかmid90'sというジュブナイル映画を思い出す。全然関係ないしこの曲の中で柴田さんはスケボーに乗ったりしない。

以下あらすじ

シングルマザーの家庭で育った13歳の少年、スティーヴィー。彼は力の強い兄、イアンに喧嘩で負けてばかり。早く大人になって、イアンを見返してやりたいと思っていた。

そんなある日、スティーヴィーは街のスケートボードショップに入り、そこに出入りする少年たちと知り合う。スティーヴィーは、自由で格好良い彼らに憧れ、徐々に仲良くなっていくが…。

引用元 

感想としてはとっても良い映画。
男の子が劣悪とまではいかなくとも、鬱屈とした日々の中で周りの刺激に触れて文字通り青春という過程を踏んで成長していく様が描かれている。
この映画メインテーマの青春ってのは選択肢がたくさんあることだと俺は思っていて、出来ること出来ないことの線引きも曖昧なな時期。それは例えば学校に通うであったり、バイト、仕事、家庭、それぞれの事情とかで選択肢はそれぞれ限られてしまうけど、子どもっていうのは物理的に出来ることがたくさんあるように思うし勿論大人だって何だって出来ると言えばそうかもしれないけど明らかに難しく感じることは増えてくる。

何でこの映画を引き合いに出したかというと
青春は時期ではなく、選択肢をいかに自分の為に選択できる環境にあるかだと思うからで自分の為に生きるなんてあたりめえだろバカ!は勿論。

ずっと青春ではある中でその選択肢を減らしてまでも約束していくことってなんて素晴らしいんだろう!イェイ!みんなおめでとう!と拍手の影であれ、やっぱり自分の為だけにできることは減ってしまって選択肢もなくはないけどまぁこんなもんかとなることだってあるでしょう。たぶん。
結婚してないし分からんし、俺自身は自分で選んでそうなるくらいならそれは最高の結果だし、それこそ大きな選択肢な訳だからとても良いことだと思う。

少し逸れてしまいそうなので結婚という選択において少なからず少しはその大っぴらな自由な選択肢は少し減ってしまうと思う。でも今その選択肢と世間一般でいう幸せの価値観というところを天秤にかけた時に体感の世論は少し昔とは違ってきていて幸せ=結婚ではなくなっていると思う。

俺が思うのはこの曲は世間一般でいうアツアツ胸キュンラブソングではなく、結婚したと報告をした人とそれを聞いた人。その両者の主観の中での景色があり、その景色に結果をぶん投げるんではなくて、甘くない生活がこれからも続いていくということ。

離されない手をただ離さないように

我慢とも取れるこの表現と僅かな希望を胸に結婚生活を続けていく現実の歌。柴田さんはこういう気合い入れて頑張らなきゃなと思える(俺は)表現があったり、言語化できない気持ちを表現してくれたり、ちょっと嬉しいことを歌ってくれたりする。

ちょこざいこと書こうとして自分もしんどくなってしまって3ヶ月が経ってしまいました。書いては消して消して消して大分とスリムになりましたが俺はこの曲がだいっっっすき。メロディもサビに向かうにつれ不安になりそうになるけど、サビは気持ちいいし何より進行が最高。鳴ってる音も可愛いし、気持ち良い。ここまで読んでくれてる人がいるほど甘かないやろうけども好きでしょ?ここまで読んでしまったんだし意味の分からない人生がぶち壊れかけてる人間の書く文章ってどんなんですか〜?となりながらも読んでくれたあんたにも感謝やね〜。

柴田さんの曲で歌詞が好みなのは全部と言ってしまえばもう話終わり!だけども特に最近好きなのは

・旅行(6th album ぼちぼち銀河 収録)

できることなら転げ回りたいかも
よろこびにまかせて終わりがあるなら
次もあるけどそうも思えないような
浮き輪で浮いていても戦々恐々なんだよ

・夕日(6th album ぼちぼち銀河 収録)

夕日のこと話したいけど
話すことが無いの不思議と


・大作戦(4th album 愛の休日 収録)

何から何までたのしいこころに出会った今日です

・Movie Light
  (7th album Your Favorite Things 収録)

へそまげるうれしい日
つぼみ咲くかなしい日
変じゃなかった日はなかった


と本当にありし日の中学生のようなことをしてしまったけど本当に大好きです。
歌ってくれてありがとうと全てのコメント欄に書き狂いたいほどなので人にこの話をすることは避けたいけど「柴田聡子好きやんな」と言われると感情が0から100になるのは事実なので覚悟を持って欲しい。

当たり前に好きなものを好きと言いにくい世の中サムいとずっと思ってるのでこれが好き、あれが好きだと言いまくってる方が気分いいと思う。
これほんとは好きだけどダサいかな、とか思うやつとは付き合うな!そんな気持ちで好きを語るな!とは思わないけれど。

今回お見苦しい感情のうざいふりかけをかけまくった文章で読み解こうとした「結婚しました」という曲をはじめ、柴田聡子(敬称略)はtoo最高なので明るい気持ちでもそうでなくても楽しいからお前も早くこっち来い。

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