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㊗️ミュージカル「生きる」再演決定

ごきげんよう✨ミュージカル大好きメリアです。
お立ち寄りいただき、ありがとうございます。

日本発のミュージカル「生きる」再演が発表され、初演を観劇しなかったメリアは、ワクワクしております。


😭初演を観なかったの‼️

2018年初演時には、
「市村さん、鹿賀さんのwキャストで、宮本亜門さん演出なら、面白そう」 
「観に行く?」
「でも、戦後、胃癌で余命幾ばくかの話は、ミュージカルだとしても、重いよね」
なんて、ミュージカル仲間と会話をし、観劇しませんでした。

後にWOWOWで放映された同ミュージカルを観て、観劇しなかったことを激しく後悔するのでした❗
  







偶然観られた
ミュージカル「生きる」
第一印象は、まさかの・・・


 ある土曜日、仕事を終えて帰宅すると、家族は留守。疲れた体をソファーに横たえ、何の気なしにWOWOWを見る。
たまたまミュージカル「生きる」の一幕の途中を放送していた。
主役は、市村正親さんの回だった。

途中からではあるが、そのまま見続ける。
第一印象はというと・・・

市村さんの影が薄い‼️
というか、うつむき加減で、まったく視線が客席に向かない
キラキラした市村さんの目力がない😭
はつらつとした歌声が聞きたい‼️

もちろん他のキャストさんたちは、生き生きとして魅力的です。
市村さん演じる渡辺勘治だけが暗い。いくら病におかされた役と言えども、うつむいたままボソボソ台詞を話し、ヨボヨボして生気がない。
生き生きとした市村さんの演技を期待する私としては、かなり残念に思い、謎に落ち込む🤣
ミュージカル観て落ち込むのは、後にも先にも、これが初めての経験でした。



レジェンド市村正親さん
本領発揮🎉「二度目の誕生日」


 ソファーに寝そべり、軽い失望のまま、番組を見続ける。
すると、一幕終わりに差し掛かり、遂に主人公・渡辺勘治が動き始める。

死を覚悟し絶望の中にいた勘治であったが、元部下の 小田切とよ の生き生きとした姿に、憧れを抱くようになる。


とよ は、つきまとう勘治を不信に思い、いぶかしがるが、勘治に自分の人生が残り少ないこと、とよ のように、生き生きと過ごしたいことを告白され、 困惑しながらも、


「私には何もない。ただ工場で、おもちゃを作ってるだけ。課長さんも、何か作ってみたら」と、告げる。
勘治は、「作る?市役所で何か作れるのか?もう遅い」と答えるが・・・

「 二度目の誕生日 」

遅くはないのか
間に合うのか まだ
私の命 燃え尽きたわけじゃない
今のままならば 
死ぬ日を待つだけになる
それでいいのか 一度だけの人生

こんな私でも
できることが何か
見つかるかも いや 必ず見つかるはず 
ひとに喜ばれる 何かできないか
残りの日々 すべてを捧げて



まぁ、この曲が素晴らしい😭
私はソファーから飛び起き、TVの前に正座して号泣しました🤣仕事の疲れも吹き飛んだ❗

出だしは、生きる意味を見いだせずに、悩みながらボソボソ歌い始める。
次第に、残された人生をかけて、取り組むべきものを見つけ出し、生気を取り戻していく。


歌がクライマックスに差し掛かると、力強く姿勢よく立ち、客席にキラッキラの視線を投げ掛ける市村勘治。
最後のフレーズでは、いつもの茶目っ気ある笑みさえ浮かべ、顔色さえ良くみえる。

「二度目の誕生日」前の勘治=絶望、生きる意味を見いだせない、あだ名は(ミイラ)
「二度目の誕生日」後の勘治=活力を取り戻し、命の灯を燃やす、不屈の精神

あ~このコントラストを出すために、市村さんの演技の計算で、始めはヨボヨボだったのね。
でも、ボソボソの台詞さえも、きちんと聞き取れるのが、レジェンドならでは👏

この曲を聞くだけでも、劇場に足を運ぶ価値がある✨そう思えるほどの、渾身の歌唱。思い出すだけで身震いするほどの感動を与えてくれた一曲でした。

生まれ変わった市村勘治

その後は、様々な妨害や息子との確執に胸を痛めながら、ライフワークとなった公園建設に邁進する。

市民の希望である安全な子供の遊び場を作るという目的の他に、一人息子との思い出の詰まった公園を作り直したいという気持ちが勘治にはあった。

さぁ、勘治は無事に公園を完成させることができるのか!

「生きる」をミュージカル版や、黒澤明監督の映画版でも、まだご覧になられていない方は、どうぞ劇場で感動の結末をご覧下さい。


「二度目の誕生日」意外にも、ハートを鷲掴みされるような名曲が多数。脇を固める役者さん達の熱演も素晴らしい✨
CDをさっそく、購入しましたよ🤭


あなたの生きる意味

勘治の生きる意味は、〝何かひとに喜ばれることをすること〟だった。
人それぞれの意味があって良いし、もはや意味を見いだせなくても、生きているたけで人生は美しいと、この作品は教えてくれた。

私も、まだ意味がわからずに生きている。
生きているだけで、この世界に役立つのだと考えてはいる。
でも、もうそろそろ、何かしらの意図を持って、命の灯を燃やすのも、悪くはないかな。
ミュージカル「生きる」は、そんな風に〝人生を見つめなおす 〟きっかけとなった作品です。

2020年に念願かない、再演を観劇したときの感想は、こちらから⤵️


最後までご覧いただき、ありがとうございます。


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