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【7分で学ぶ】「安定した仕事」を履き違えるな。変化しない仕事ではない!

最近良く言われていますが、これから就職をするための条件として「安定した職業につきたい」と考える人が多いようです。多くなくても一定の給料をもらえ、きちんとした休日が定期的にあり、つぶれつことのない仕事。そう考える若者が多いようです。

こういうご時世ですし、しょうがない部分はありますが・・。それは本当に正しい選択なのでしょうか。

実は、もしそんな人であふれると、社会は崩壊します。

今回の学びは【7分】。「安定した仕事」を履き違えるな。変化しない仕事ではない!という話をしたいと思います。

①:「安定志向」が悪なわけではない

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これから就職するという世代の人たちに「就職する会社に、何を望みますか?」というアンケートをとると、「安定」というワードが必ず上位に上がってきます。今までもそういう人はいましたが、その傾向が強くなっているということです。

僕も採用にか関わったりしていますが、学生から挙がってくる質問の多くは・・

「どういう厚生福利がありますか」

「何時に帰れますか」

などという、これから社会に羽ばたいていく人間とは思えないような、おっさんのような質問が目立ちます。仕事内容や、会社の方向性見たいなものをたずねてくるような質問はほとんどありません。とにかく無難にすごせればそれで良いといった質問がなにせ目立ちます。一般的にこれを「安定志向」と呼びます。 

安定志向が最近の子は特に強いという風に言われています。これ自体はまったく否定しませんし、そういう生き方もアリだとは思います。 

ですが、「安定した仕事」がしたいという人間があふれていくと、社会は崩壊してしまいます。そもそも、「安定した仕事」なんてものは存在するのでしょうか。 

安定するということは、きっと無理しない程度の仕事量を淡々とこなして、いつもどおりに給料を貰って、年齢とともに給料も上がっていき、休日もしっかりとあるというような考え方です。いわゆる終身雇用というようなものですね。だから、公務員という職業は非常に根強い人気なのです。

②:とあるシュークリーム屋さんの成功話

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では、皆さんが思い描いている「安定した仕事」ということについて、たとえ話をしてみます。

ある洋菓子屋さんがあったとします。その洋菓子屋さんが、とてもおいしいシュークリームを開発したとしましょう。そしてそれが、爆発的なヒット商品となり、ものすごい売り上げになったとします。

そうするとその会社は、まずは生産を追いつかせるために、その商品をひたすら作ることになります。そしてそれにより、たくさんの利益を得ることができます。とにかくたくさん作って、その日の生産が終了。そして次の日もたくさん作って、終了。これを毎日同じシュークリームが作られ、そしてすべて売れていくというフェーズに入ります。これがしばらくの間続くことになります。 

安定した生産ラインの中で、毎日安定した作業をすることで、安定した売れ行きと、安定した利益を生み出し続けることになるわけです。

③:安定の求めすぎは悲劇を生む

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ですが、このシュークリーム。10年後も同じように爆発的に売れていると思いますか?

もしかしたら売れ続けるという可能性はあります。かのカルビ―ポテトが生み出した「ポテトチップス」という商品は、開発されてから今日に至るまで、ずっと主力商品キープし続けているわけですから、あり得ない話ではありません。 

ですが、それはとても稀なケースであり、これだって未来永劫売れ続ける保証はありません。なぜなら、人間は必ずどこかで「飽き」が来るからです。そして新たに出てきた商品に負けてしまい、廃れていく時代はやってくるわけです。 

にもかかわらず、安定志向の社員は同じ商品を作り続けることになります。安定した生産ラインで、安定した作業によって安定した商品を作ります。きっとこれが「安定した仕事」ということですから。 

きついことがあまりなく、楽しいことも少ない状態で、大きな波風が立つことなく過ぎていく時間を期待する「安定した仕事」。それを望むというのは、つまりこういうことです。 

もうお分かりだと思いますが、このまま安定した生産を続けていくとどうなるでしょうか。そうです。そのまま倒産へ向かってまっしぐらです。

④:「安定した仕事」を履き違えると倒産する

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安定した仕事というものは、ビジネスでいうところの「攻め」ではなく、「守り」という考え方です。ヒットしているものを安定的に供給できる体制を作るという「守り」に対して、時代の流れとともに新たな流行を作るべく新たな商品を開発し続けるという「攻め」があってこそビジネスは続いていくのです。

 最近の主流である安定志向が世に蔓延するということは、つまり守りの人間たちばかりが増えていき、攻める人間がいなくなるということ。会社はどんどんと廃れていき、望んでいた「安定した仕事」をしていた結果、「安定した給料」は支払われるはずはありません。会社は倒産。次の就職先を探す日々が始まります。 

で時代は変わります。ガラケーがスマホに変わったように。ファミコンがニンテンドースイッチに変わったように。時代はどんどんと変わっていき、子供の感覚や大人の考え方も変わっていきます。にもかかわらず「安定志向」を求めるということは、どんなに周りが変化しようと時代が変わろうと、自分のスタイルを変えないということ。

 安定した仕事や安定した毎日を望むということはどういうことか。それが「いつもと同じようなことをし続ける」という意味だと勘違いしている人が非常に多くいますが、そんなはずはありません。いつもと同じことをし続けると、必ず廃れます。

⑤:「安定」とは「変わり続ける」ということ

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「安定した仕事」の本当の意味というのは、「変わらないこと」ではなく、「変わり続けること」だということなのです。言い換えるならば、「挑戦し続けること」であり、「時代を作るということ」なのです。 

波風が立たないような毎日を過ごすことは「安定」ではありません。それは「衰退」です。公務員という職業は少し違っていて、「変わってはいけない仕事」なので、安定と呼ぶかもしれません。でもそれは、利益を得るための活動ではないという、独特の特徴があってのこと。お金が天から降ってこない限り、そのほかの職業では成り立ちません。 

会社員として働いている以上、その仕事の安定性を求めるのであれば、変化し続けることを覚悟しなければいけないということなのです。それを知らずに、とにかくいつもと同じ生活をし続けたいという願望が先行するとどうなるでしょうか。きっと就職をして会社に入り、こう思います。「こんなはずじゃなかった」「こんなに厳しい仕事だと思わなかった」「自分に合わない」と。そしてやめていきます。 

周りが変わっていなかったら、会社は成り立たなくなるにもかかわらず、変わらないことを望む。それは会社が利益を出せなくなるということに等しいということです。 

書類を作るのに、紙に手書きで作成し続けてパソコンを導入しないのと同じ考え。少なくともそれに違和感を感じるのであれば、あなたは変化に対応できていて、変わるという選択をできる人間だということです。周りが変わっていることにもう少し敏感に対応できるのであれば、よりよい「安定」を生み出すことができるのです。 

安定して給料をもらうためには、安定して会社が成長し続けなければいかないということ。そして、安定して成長しなければいけないということは、毎日変わり続けなければいけないということです。会社は利益を求める団体です。売り上げを上げ続けるということは、そういうことなのです。 

成長し続け、勝負し続け、挑戦し続ける。これが安定した仕事です。決して「いつもと同じ」という意味ではないのです。 

皆さんが考えている、安定志向が世にあふれてしまうとどうなるのか。

それは、社会が大変なことになるということです。 

自分もそう。

常に挑戦し、常に成長し続ける側の「安定」を求めていきましょう。

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