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キャンプ展望 〜映像制作のエチュード③〜

 3回目のキャンプは、冬が終わり、新しい職場環境にも慣れた5月。
 『ならここの里』に決めたのは、これまで海に近い場所だったので、ちょっと森の中へ入ってみようと考えたからです。あくまでもチョット!
 それでも、渚園や竜洋海洋公園オートキャンプ場と比べると、圧倒的な自然の中の雰囲気。もともと自分の中にあった、キャンプ場のイメージに近いものでした。
 キャンプという行為だけでなく、キャンプの環境も含めてたっぷりと堪能しました。

 そうは言っても、区画が無いと落ち着かない夫婦。虫もなるべく少ないエリアをということで、電源サイトを予約しました。結局、電源は利用しなかったのですが、この日、この場所の選択が思い掛けない結果となったのです。

 日曜日ということもあってか、このエリアに私たちだけ。まさに、360度に二人だけのキャンプです。もちろん区画は変わりませんが、周囲の景観も空気も独占でした。何という贅沢!

■ Insta360の魅力

 今回は、ちょうど入手したばかりのlnsta360 ONE X2の初仕事。何と、360度カメラです。ちょうど周囲に気兼ねなく撮影でき、動画タイトルも『360°二人キャンプ』でハマりました。

 さて、なぜ唐突に360度カメラが登場したのかというと、また「野外のもりこ」さんの影響です。簡単に言うと、案件動画が効果的だったということ。まあ、きっかけとしてはそうなんですが、決め手はやっぱり製品の魅力です。
 なんといっても、「見えない自撮り棒」のインパクトは衝撃的でした。自撮り棒を付けて撮った映像が、第三者が映したように見える。伸ばして撮れば、ドローンの映像みたいにも!•••不思議です。

持っている自撮り棒が見えない⁇

 自然の中でのキャンプを描写したり、周囲の環境と私たちの視座を表現したり。自分の感じているワクワク感を映像化するために、不可欠とまでは言わないけれど、最強のツールだと思いました。

 例によって具体的な構想を持たずに臨み、行き当たりばったりのトライ。まだまだ機能を使いこなせていません。使っていく上での課題も見つかりました。このキャンプ動画をアップした後に、『Insta360 ONE X2 試して分かった5つのポイント』という動画にしています。

■ 全方位に”映える”Newギア

 キャンプギアに関して言えば、今回はDOD のカマボコテント3Sを実戦初投入。いつものラクバインと違って、前室を備えた開放型テント。居住性も良いですが、360度カメラとの相性も良好です。キャノピーからインナーテントまでを流して撮ります。うん、良い感じ。

右下のSHOT ON表示は、設定で消せます

 映えという点では、新焚き火台も負けていません。S′moreの和柄組み立て式焚き火台 。繊細な和柄は見た目も麗しく、夜の闇に照らし出される赤と黒のコントラストが秀逸です。

S’moreの和柄組み立て式焚き火台

 ついつい無駄にカメラを回し続けてしまいます。
 先述の動画でも取り上げていますが、360度カメラで4K撮影すると、それなりのデータ容量になります。SDカードの容量不足や電池持ちが大きな問題です。さらに、撮りすぎた映像を処理するのに、想定以上の時間が掛かってしまいました。

■ YouTubeオーディオライブラリーを活用

 著作権問題のあるBGMは、YouTubeオーディオライブラリーを活用することにしました。ただ、iPadだと意外に面倒な感じです。ネットで調べたように進めても、なんか上手くいかない。
 特に、YT Studioをアプリでなくwebで開くということができません。結局、いったんアプリを削除することで上手くいきました。

 そこには、すごい数の楽曲です。今度は、どう選んで良いものかと立ち尽くしてしまいます。リストの最初から(新着順?)試聴して、とりあえず気に入った5曲をダウンロードしてみました。
 これが無料で利用できるって、すごいですね。納得のいく音楽選びをするためには、新たな沼にハマりそうで恐ろしいですが。

■ 360度カメラの印象

 カメラに話を戻すと、Insta360 ONE X2とMUSON Ultra1、iPhoneXRを使用しました。結果的に、編集で採用した多くは360度カメラの映像でした。
 あらためて360度カメラの利点は、編集時点で任意の画角を切り取れることです。このことで、映像編集の幅が広がります。意図していなかった映像の可能性や、視点の連続性など、これまでの経験や常識の延長上には無いインパクトです。

 今回ラッキーだったのは、このエリアに他のキャンパーがいなくて、気兼ねなく360度を撮り切ることができたことです。これまでの乏しいキャンプ経験ですが、このような環境は非常にレアなことだと感じています。

 ただ、360度カメラも良い点ばかりではありません。場合によっては、画質に不満が残ります。これは、構造上の問題もあるようです。例えば360度での4Kであって、そのうちの一部を切り出せば何分の1になるみたいなことのようです。(分かりにくくてすみません^^;)
 また、切り出した映像をデジタル処理していく過程で、継ぎ合わせの歪みが生じることもあります。
 360度カメラは凸レンズが両面に飛び出しているので、傷等には気をつかいます。私は、ハードガラスのレンズカバーを装着しているのですが、この影響による光線の加減と相まって、歪みが結構気になる場合がありました。

 そうしたマイナス面を補って余りある機能や効果、満足感は絶大です。アプリまだまだ使いこなせていませんが、確実に映像制作の幅が広がり夢も膨らみます。
 一方で、機能の使い過ぎには要注意かもしれません。ここぞという時に、劇的な効果を生むという使用方法が良いかなと思っています。

リトルプラネット映像はインパクト大!

■ 編集アプリを変更

 映像制作という点で、カメラ以上に大きいかもしれない変更点があります。編集アプリをiMovieからLumaFusion に替えました。
 iMovieの一番の不満点は、キャプションの不自由さ。そう感じている時に、またまた「野外のもりこ」さんの動画でLumaFusion を知りました。有料であるだけに、備える機能とのバランスが気になります。ネット検索する中で、平岡雄太さんの解説動画を見て、迷わず購入しました。
 慣れると使いやすく、これまでできなかったことが実現できる爽快感があります。パソコンじゃないから無理、というストレスも感じません。
 これもまだまだ使いこなせていませんが、編集がさらに楽しくなりました。

LumaFusionの画面

■ Canvaの活用

 編集•構成について、今回取り入れたのはオープニングとエンディングの動画。『夫婦キャンプ始めました』というオープニングタイトルで始まり、チャンネル登録のお願いで締めるという流れです。チャンネル登録動画には賛否あるようですが、Canva というアプリに出会う中で作成してみようと思いました。
 テンプレートをもとに素材を配置してデザインするというもので、思いのほか満足度の高い結果が得られます。動画の中で、ちょっとしたアクセントにもなっていると感じています。

登録者数増加についての効果は、確認できていません(T . T)

■ キャンプ展望

 天気予報で心配していた雨。朝、にわか程度のお湿りがありましたが、すぐに上がり、その後は太陽も顔を出してくれました。自然を全身に感じ、気持ちよく深呼吸をすることのできた2日間。あらためてキャンプの楽しさを俯瞰することができた気がします。それを映像に残すことができたら良いなあと、強く思います。

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