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核のごみ、解はどこに

 高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場について、小泉純一郎元首相の発言が、大変力強く思えました。(以下11月5日朝日新聞の耕論から抜粋有)

 「今まで出た(核の)ごみは、何とかしないといけない。~「ごみはもう出さない」「原発はゼロにする」という前提でないと国民の合意は得られない。まず政府が、原発ゼロを決めなきゃだめだ。」という主張に私も同意です。(この前は、東京や大阪につくるというならと書きましたが、原発ゼロを願う思いは一緒です。)

 もう一つ、「総理の時は原発は必要と思っていた。でも福島の事故以来勉強して、安全性も、コストが安いというのも、ウソとわかって考えを改めた。」と書いてありました。私もそうです。東日本大震災前は、小学校に配布される原発推進のリーフレットを見て、日本の原発は絶対に安全なのだと信じていました。日本の高い技術力の設備と、他国のような原発事故が起こらない何重もの対策による安全神話というものを疑ってもみませんでした。

 だから、原発は大気を汚さないクリーンなエネルギーであるということさえも信じていたのです。天然資源の少ない日本にとって、とても効率の良いエネルギーであるとも信じていました。原発の良い面ばかり見せられていたのです。

 私は、小泉元首相のように勉強はしていませんが、関西電力の贈賄事件からわかるように、原発には巨額の関連費用と継続的な利権が発生します。表の電力料金には表れない費用もあることでしょう。このコストは?

 送電コストも他と比べて高いはずです。原発のある地域から電力消費をする大都市まで、長い距離を送電しなくてはいけません。火力発電所は、主要工業地帯にありますが、原発は、ありません。なぜ?

 原発があるのは、海に近く他にあまり産業のない人口の比較的少ない地域です。イラストは私の描いている「環境大使アースター」の第1話で、アースターたちが地球に来た場面です。森や田んぼが広がり、海岸も近くにある私の住んでいる地域をモデルにしています。過疎化が進み、自治体の運営も厳しくなる、そんな地域が今、核のごみ最終処分場の候補地になろうとしています。

 原発は、だめです。15年前の小学館の21世紀こども百科の環境館という本の中でもほとんどの先進国は原発を新しく建設しないと書いてありました。とにかく今後の原発ゼロが必要です。原発については、さらに大きな懸念がありますが、今回は、ここまで。


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