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ベルテクスコーポレーション(5290)への投資可能性について【番外編】

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最終的な投資の意思決定は、ご自身の判断でお願いいたします。



先日は、ベルテクスコーポレーション(5290)に関して記事を作成しましたが、同社に関して個人的に気になっている事業を簡単に書こうと思います。
それが、同社グループ企業の㈱ウイセラです。

1. ウイセラの企業概要と事業内容

概要:
ウイセラは、ファインセラミックスを製造加工販売する会社です。
ファインセラミックスとは、アルミナやジルコニアなどの無機系材料を混ぜプレス焼成することによって出来上がる製品です。一般的に半導体・自動車・産業機器など幅広い分野で用いられています。国内メーカーの有名どころだと京セラや日本ガイシなどがそれです。

ウイセラでは、30年以上前より電気・電子部品用セラミックスの製造を行っています。ベルテクスコーポレーションの直近25年3月期1Q決算短信資料にも半導体製造装置用製品の記載がある為、装置メーカーに製品を販売していることがうかがえます。

2. 気になるポイント成長可能性

電波吸収セラミックスについて:
ウイセラでは同社オリジナル製品として電波吸収セラミックスを販売しています。

昨今では5G通信開始による高速大容量の通信が可能になりました。
現在は4G通信ノウハウの延長上として「Sub6」での運用が主流ですが、今後のコスト面課題の解決次第では「ミリ波」を活用した拡大の可能性もあります。
しかし、ミリ波は自然環境や建築物などの影響を受けやすく長距離の伝送が得意ではありません。その為、屋内外に多くの基地局を立てることになりますが、屋外の基地局は雨・風・熱の影響を受ける様々な条件下で設置され、そこで使用される設備や部品は耐久性の高さが重要視されます。

従来の電波吸収体はゴムシートやウレタンなどの製品が用いられてきましたが、耐久面において劣化しやすく不安があります。
そういった材料に代わり、ミリ波帯域の高速大容量通信ノイズ対策として電波吸収セラミックスの使用が期待できます。
従来のゴムシート等では30GHzまでの対応になるところ、ウイセラのセラミックスは100GHzまで対応可能、セラミックスの為、経年変化もなく熱にも強いです。用途として、5G対応の携帯基地局や通信衛星などのミリ波通信機器があります。

最後に
ウイセラのHPを確認すると2021年より国内展示会への参加頻度を増やしています。昨年に至っては初めて中国上海での展示会にも参加しているようでした。
ベルテクスグループはコンクリートの会社と世間から見られていますが、それだけではない多角的な面も持ち合わせており、同社の成長に期待しています。

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