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東急電鉄 5000系 東横線開通90周年記念 ラッピング電車の思い出

こんにちは/こんばんは。トラベル・キュレーターの村田 博之です。

「鉄路の記憶」No.002は、東急電鉄 5000系の特別ラッピング電車に注目します。

■東急東横線開業90周年を記念した期間限定のラッピング電車

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渋谷と横浜を結ぶ東急東横線は、田園都市線とあわせて東急電鉄を支える幹線の一つ。毎日たくさんの人を運んでいます。
渋谷では東京メトロ副都心線経由で東武東上線、西武池袋線に直通し、横浜から先はみなとみらい線に乗り入れて元町・中華街まで行くことができます。

東急東横線の歴史を紐解いてみると、多摩川をはさんで神奈川県側が1926年に開通、それから1年半後の1927年8月に東京都側の渋谷から現在の多摩川駅(当時は丸子多摩川駅)が開通し、東京と横浜を結ぶ路線「東横線」として運転を開始しました。

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2017年は東横線が開通してから満90年を迎えることを記念して、東急電鉄では東横線を走る1編成に特別なラッピングを施して運行を始めました。

東急東横線での東急電鉄の主力車両は5050系。グレーの車体に東横線用として桜色の帯を巻いています。

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その中から元々田園都市線用向けで製造されたものの東横線に配属された5000系5122Fがラッピングの対象に選ばれました。

ラッピングは、大昔に東横線を走っていた初代5000系がモチーフ。
「青ガエル」と呼ばれる鮮やかなグリーンが特徴でした。
渋谷駅前ハチ公広場に鎮座しているので、わかる方も多いかと思います。

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※ちなみにこの初代5000系電車、2020年5月から6月にかけてハチ公の生まれ故郷、秋田県の大館市内へ移設される予定とのこと。

この鮮やかなグリーンをラッピングでまとった5000系5122Fは「東横線90周年記念ラッピング電車」となり、2017年9月から当初1年間の期間限定で運行を始めました。

■「90th」のヘッドマークや、「T.K.K.」のロゴがアクセント

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東横線90周年記念ラッピング電車は、全車グリーンのラッピングもさることながら、他にもたくさんのデコレーションが行われました。
・サイドに「T.K.K.」(東京急行電鉄)のロゴ
・サイドの車両番号表記は、車両下部に書かれたオールドスタイル

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・正面に「東横線 ふるさとと共に90年 90th」の丸いヘッドマーク
・正面左下に小さな「東横線90周年」の赤いステッカー

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・サイドのドア上にも「東横90周年」の赤いステッカー

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気合いの入ったデコレーションでした。
(撮影日:2018年5月29日 @東白楽駅,都立大学駅
 2018年6月1日 @菊名駅,2018年6月13日 @自由が丘駅)

■広域運用のため、撮影チャンスが少ない!

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「東横線90周年記念ラッピング電車」は1編成のみで、他の東急5050系、みなとみらい線Y500系と運用が共通。8両編成のため、各停と急行の両方に入ります。
さらに東急5050系の運用は、東急東横線以外に相互直通するみなとみらい線、東京メトロ副都心線、東武東上線、西武池袋線と広範囲にわたるので、出会うタイミングも限られてしまいます。

そんな中、通勤ルートが変わって東急東横線に毎日乗ることになり、「東横線90周年記念ラッピング電車」に出会う確率が上昇。
最初に撮影できたのは2018年5月に自由が丘駅にて。そのまま乗車しました。

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その後も何度か遭遇し、いろいろな駅で撮影することができました。
各停だけでなく急行運用の撮影にも成功しました。
(撮影日:2018年5月7日 @自由が丘駅,2018年5月28日 @自由が丘駅)

■編成写真は撮影成功、しかし出発動画は連続失敗《動画あり:この先は有料》

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何度か撮影していくうちに、「東横線90周年記念ラッピング電車」1編成全部を入れる撮影写真にも挑戦します。
いくつか撮影場所を選んで狙ってみた結果、停車中の写真は何度か撮ることができました。
(撮影日:2018年5月29日 @東白楽駅, 2018年5月31日 @綱島駅)

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しかし出発動画は失敗の連続。
その理由は東急東横線ならではの高頻度運転
各停の他、7~8分間隔で特急や急行が走るため、出発シーンのタイミングでことごとく反対方向の電車にかぶられてしまいました。

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