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親子の時間をクリエイティブにする「イノベーション・ノート」

起業家の卵のアイディアを伝えるメディア「名刺代わり」。第3弾は、子どもの発明を加速させる「イノベーション・ノート」を制作しているあさみさんを紹介します。

これまで企業のビジネスコンテストで6度の優勝経験を持つあさみさん。自身だけでなく、小学生の息子さんも世界2位になったことのある発明親子です。自分たちの経験をもとに制作したイノベーションノートには、子どもの発明を具現化するための、どのような秘密があるのでしょうか。これからの時代に求められる力と併せて語ってもらいました。

プロフィール
ルックウィズ株式会社代表取締役。 2023年まで医療・介護系の仕事に従事しながら、並行してビジネスアイデアコンテストに参加。過去5年で以下のようなビジネスコンテストで受賞。
グローリー株式会社 最優秀賞(実現化)
バンドー化学株式会社 最優秀賞(実現化)
アイシン高岳株式会社 最優秀賞(商品開発中)
ノーリツ株式会社 最優秀賞など

これからの時代に求められる”発明力”の本質

ーまずはあさみさんのアイディアを聞かせてください。

私のアイディアは、子どもの発明を促進させる「イノベーション・ノート」です。A4サイズのノートで、フォーマットに沿って書き進めてていくだけで発明アイディアが明確になっていきます

イノベーションノートの表紙。クリエイティビティを刺激するデザインが目を引く

ノートの序盤には、これまで数々のアイディアコンテストで優勝経験のある、私と小学生の息子が実際に書いたノートの原案を載せました。ノートの使い方も丁寧に説明しているので、初めて発明に挑戦する小学生でも気軽に書き始められると思います。

中にはコンテストで受賞し、実際に製品化したアイディアもあるので、参考にしてもらえたら嬉しいです。

ー小学生でも発明を考えられるものなのでしょうか?

ノートを渡すだけでは難しいと思いますが、そのような子どものために「発明をサポートしてくれるChatbot」も用意しました。自分のアイディアを一言打ち込むだけで、そのアイディアにどんな価値があるのか、どんな課題があるのか教えてくれます。

他にも、理論的に反論してくれるChatbotや、自信をつけてくれるChatbotなど様々なサポートを用意しているので、小学生でも一人でアイディアを何倍にも膨らませられるはずです。もちろん、アイディアを書くだけで実現するわけではありませんが、どんな発明もノートに書かなければ始まりません。子どもたちが発明の第一歩を踏み出すツールになればと思っています。

ーノートのこだわりポイントを聞かせてください。

「誰の、どんな課題を解決するのか」から考える流れにした点です。発明と聞くと、多くの人が「何を作るか」から考え始めがち。しかし、全ての発明は誰かの課題を解決するためにあり、それが明確でなければいい発明はできません。

たとえば「空飛ぶ車」のアイディアを思いついても、それが誰のどんな課題を解決するかで形や機能は大きく変わります。今はAIや3Dプリンタなどの技術が発達し、アイディアを実現するのはさほど難しくありません。

だからこそ、これからの時代に求められるのは「誰の、どんな課題を解決するのか」を考える力だと思っています。そこに大人も子どもも関係ないので、子どものうちから発明に挑戦してほしいですね。

発明を通して養われる「巻き込み力」

ーイベーションノートを作ろうと思ったきっかけを聞かせてください。

子どもたちに、自分たちが持つ可能性に気づいてほしいと思ったからです。多くの大人は「子どもは未来」と言いますが、子どもたちの真価は「今」にこそあります。同時に、子どもたちにも”大人になるのを待たなくたって、世界を変えるような発明ができる”と知ってもらいたくて。

実際に、私の息子は大人たちに負けないアイディアを出し、製品化も果たしています。しかし、それは決して息子が特別だからではありません。どんな子どもでも気軽に発明アイディアを考え、実現に向けて動きだせるようなツールを作りたいと思い、イノベーション・ノートを開発しました。

ー息子さんは、なぜ発明家になれたのでしょうか。

周りを頼ったからです。彼は一人でアイディアを実現してきたわけではく、私たち親をはじめ周りの大人を巻き込みながらアイディアを実現してきました。書類の書き方がわからない時は、親が代わりに書いて出したこともあります。

子どもたちの中には親に頼れない子もいるかもしれませんが、そのような子どもたちが頼れるようにと作ったのが先のChatbotです。大人だって一人で発明をしているわけではありません。こどもたちにも、うまく周りを頼ってアイディアを考え、実現する力を養ってほしいと思います。

ーアイディアの進み具合を聞かせてください。

既にイノベーション・ノートは完成しているので、これから多くの人に知ってもらい手に取ってもらえるようPRしていきたいと思います。東大教授や経営者の方の中にもイノベーション・ノートのファンがいるので、彼らからもコメントやサポートをもらいながら、広めていくつもりです。

また、アイディアをアイディアで終わらせない取り組みも始めたいと思っています。イノベーション・ノートに書いた内容を私に送ってもらい、一緒に実現する方法を考えていきます。アイディアを考えるのも楽しいですが、試行錯誤しながら実現していくのも醍醐味だと思うので、多くの子どもたちに体験してほしいですね。

ーどんな人たちにイノベーション・ノートを手にとってもらいたいですか?

どんな子どもにも利用してほしいと思いますが、強いて言うなら親子で発明を楽しみたい方たちです。決して親が特別なスキルを持っていなくても、子どもと一緒にアイディアを出したり、分からないことを調べたり。その時間こそが、子どもの能力を伸ばすだけでなく、子どもにとっても幸せな思い出になっていくはずです。

これから「子どもと一緒に発明を楽しみたい親」のコミュニティも作っていくつもりなので、そのような方はぜひご連絡ください。みんなで力を合わせれば、より多くのアイディアを実現できると思うので、一緒に発明を楽しんでいけたらと思います。

子どもと一緒に発明を楽しみたい方は、こちらのHPからお問い合わせください
株式会社ルックウィズ


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