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エンジニアとしての”生き方”を教えるキッズ向けプログラミングスクール

起業家の卵のアイディアを伝えるメディア「名刺代わり」。第2弾は、子ども向けのTechCampを展開しようとしているシータさんを紹介します。

社会人になってから独学でプログラミングを学び、現在はフリーランスとして活躍しているシータさん。今や習い事としても人気のプログラミングスクールの現状に、どのような課題を感じ、何を教えようとしているのか語ってもらいました。

「納得感を持ってエンジニアになってほしい」TechCampに込める想い

ーまずはシータさんのアイディアを聞かせてください。

”稼げるエンジニア”を育てる子ども向けのTechCampです。今や子ども向けのプログラミングスクールはものすごく人気で、3泊4日で10万円以上するプログラムが満席で予約できないと言います。しかし一方で、既存のプログラミングスクールを見ていると、問題も感じていて。

それはプログラミングしか教えないこと。当たり前のように聞こえるかもしれませんが、エンジニアの仕事はプログラミングをすることだけではありません。何を作りたいかヒアリングをし、実現するための技術を探すために論文を読み漁り、ヒアリングした内容を要件定義としてまとめるのも仕事です。

それを知らずにエンジンになり「思っていたのと違った」とギャップを感じる人も少なくありません。プログラミングスクールで教える内容と、実際の開発現場の乖離が産まれているように感じるのです。

ーTechCampでは、具体的にどのようなことを教えるのでしょうか。

講義の8割は、既存のスクールと同じくプログラミングを教えるつもりです。残りの2割は現役エンジニアの仕事の話やライフスタイル、キャリア観について伝えようと思っています。エンジニアのリアルな”仕事ぶり”や”生き方”を知ってもらった上で、納得感を持ってエンジニアを目指してほしいんです。

今や多くのこどもたちがエンジニアに憧れを持っていますが、その中には「なんとなく儲かりそう」「PCがあればどこでも仕事ができる」と思っている子も少なくありません。しかし”百聞は一見にしかず”で、実際の開発工程や案件オファーメールを見たり、エンジニアと接する機会がなければ、覚悟を持ってエンジニアを目指すモチベーションには繋がらないと考えています。

実際のエンジニアの仕事や考え方に触れることで、こどもたちが手触り感を持ってエンジニアを目指せる環境を作るのが私のミッションです。

ー何歳ぐらいの子どもたちを対象にしているのか聞かせてください。

小学生だと、まだ職業として意識できる子が少ないと思うので、中学生~大学生を対象にしたいと思っています。正直、いくつになってもプログラミングを始められますが、始めるのが早いに越したことはないので、興味を持った子にはすぐにでも始めてもらいたいですね。

高校生にもなれば、企業でインターンもできるので、カリキュラムの中にインターンも取り入れるつもりです。できるだけ早く開発現場を経験することで、座学では得られないエンジニアの”生き方”を経験してほしいと思います。

自分の人生をデザインできるエンジニアという”生き方”を提案したい

ーシータさんがエンジニアになった理由を聞かせてください。

自分の給料を自分で決めたかったからです。エンジニアになる前は製薬会社で働いていましたが、独学でPythonを学び、IT会社に転職して独立しました。独立したのはエンジニアを目指してから3年後のことです。それは決して私が特別なのではなく、AIエンジニアの多くは同じようなキャリアを描けます。

それだけの短期間で独立できる職業は、そう多くないのではないでしょうか。独立が全てではありませんが、自分で給料を決め、自分の人生をコントロールできるのがエンジニアという仕事です。単なるイメージではなく、実体験を通して子どもたちにそのことを伝えていきたいと思っています。

ー独立を目標にしていたから、短期間でも独立できたのですね。

全ての職業でキャリアプランは重要だと思いますが、とりわけエンジニアはキャリアプランが重要だと思います。単にプログラミングを勉強するだけでは、自分が望むようなキャリアは描けません。

なぜなら一口にエンジニアと言っても、目指すエンジニア像によって求められるスキルや経験が全く違うからです。一つの技術に特化したスペシャリストになるのか、幅広い技術に対応できるジェネラリストになるのか、はたまたチームやプロジェクトを取りまとめるマネージャーになるのか。私のように独立を目指すなら、自分で案件を獲得する力も欠かせません。

どんなエンジニアを目指し、そのためにどんなキャリアを描くのか。実際に社会に出ないとわからないことも多いですが、キャリアプランの重要性は教える必要があると思います。

ー具体的に進めているアクションがあれば教えてください。

小規模ながら、生徒を集めて毎週スクールを開いています。まだ参加者は少ないものの、参加者からは満足した声も頂いています。参加した中学生からは「初めての参加だったけどPythonを動かせた。自分が作りたいアプリを作れるように継続したい」というコメントをもらえました。

▲実際のTechCampの様子

今後は生徒を増やすと同時に、講師も増やしていきたいですね。詳しくは決めていませんが、技術領域や言語に関わらず、私の想いに共感してくれる方と共に、子どもたちにエンジニアという仕事を通して”生き方”の選択肢を提供できればと思います。

▼シータさんのTechCampのHPはこちら
https://testtesttesttttt.wixsite.com/my-site-3


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