めいのぼやき32 とにかく作る

バーチャル詰将棋作家の駒井めいです。

1.とにかく書く

先日、Twitterで興味深いツイートを見かけて、下記の言葉を思い出しました。
※コラ画像が添付されている関係で、元ツイートの紹介は控えさせていただきます。

とにかく、書くこと、これに尽きる。

森博嗣著『小説家という職業』で、著者が小説の書き方について言及したひと言です。

私は小説を書いたことがないので、この言葉についてはどうこう言えません。
一方で、詰将棋についてはある程度当てはまると感じました。
以下、私の考えを率直に書いていきますが、正解だとは思っていません。
この記事を読んだ上で、自分でも改めて考えてほしいと思います。

2.とにかく作る

とにかく、作ること、これに尽きる。

先の言葉を拝借すれば、私の中で詰将棋の作り方はこういう結論になります。
100作でも200作でも、とにかくたくさん作るのです。
作る過程で「次はあれに挑戦してみよう」とか「あれが分からないから調べてみよう」とか、自然と様々な欲が出てくるはずです。
作った詰将棋の中から数作ましなものを選び、推敲して磨き上げていけば、発表する作品の質は上がります。
とんでもなく非効率な方法に聞こえるかもしれません。
しかし、これ以上効率の良い方法を私は知りません。

3.根性論の先に

「そんなにたくさん作れないよ!」「そもそも作り方が分からないよ!」という方もいると思います。
それは類作・同一作・余詰などを気にしたり、最初から上手く作ろうとしたりするからです。
すぐに誰かに見せるわけではないのですから、下手でも何でも”詰む物体”を黙々と作ってみればいいのです。
だいぶ根性論じみたことを言っている自覚はあります。
創作活動というのは、それくらい掴みどころがないものだとも思っています。
一方で、こういう思考停止な考え一辺倒では良くないとも常々思っています。
詰将棋の創作方法について様々な議論がなされ、方法論が確立されていくことを願っています。

4.「作るのが上手い」わけではなく

私が下手くそだから、こんな無茶苦茶な作り方をしている面はあります。
(客観的に見て本当に下手くそかどうかは、ちゃんと比べたことがないので分かりません…)
私の場合は「詰将棋を作るのが上手い」わけではなく、「上手く作れたものを発表している」という言い方が適切だと思っています。
単純な実力やセンスだけで言えば、私より優れている方はたくさんいるでしょう。
詰将棋創作には時間制限も何もないので、こういう戦略だってアリなのです。
何故ここまで苦労して詰将棋を作り続けているのか私にも分かりませんが、まぁ単純に詰将棋が好きだからでしょうね。