めいのぼやき46 はじめての協力自玉詰(2)

バーチャル詰将棋作家の駒井めいです。

以前、「協力自玉詰」という変則ルールの詰将棋を紹介しました。

今回は協力自玉詰における透かし詰について書いていきます。

1.前回の復習

まずは協力自玉詰のルールを復習しておきましょう。

< 協力自玉詰のルール >
先後協力して最短手数で、攻方の王を詰める。

さて、前回の例題は解けますか?

① 協力自玉詰 2手(再掲図)

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解けない方は前回の記事を見返しましょう。

2.実際に解いてみよう!

今回も例題を解きながら説明していきます。

④ 協力自玉詰 2手

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2手で攻方の王を詰ます手順を少しだけ考えてみてください。




初手の正解は 46飛 です。

【 1手目46飛迄 】

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受方は攻方の王が詰むように協力します。
ここで受方がある手で応じると攻方の王が詰みます。




2手目の正解は 同角 です。

【 2手目46同角迄 】

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角で王手されているこの局面は、28の地点に合駒ができそうです。
28の地点に合駒ができれば、攻方の王はまだ詰んでいないことになります。
しかし、攻方には持ち駒がなく、王手を外す手段がありません。
この局面で攻方の王が詰んでいるわけです。
このような詰め上がりはうっかりしやすいので注意してください。

3.宿題

最後に別の協力自玉詰を出題しておきます。

⑤ 協力自玉詰 2手

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⑥ 協力自玉詰 6手

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⑤は飛車を動かして王手するしかありませんが、どこに動かしたらいいでしょうか?
⑥は6手と一気に手数が長くなりましたが、⑤がヒントになっています。
正解手順はコメント欄に書いておきます。