初縛り②
殿は約束通り、手に力を入れたらすぐに解ける程度に緩く縛ってくれた。
初めての感覚。
その姿のまま、鏡の前に連れていかれた。
目の前には、見たことのない自分。
あの日の友人のことを思い出した。
まだ緊張が抜けていないので、表情は固かったけど、
すっかり“女”の顔になっていた。
『どう?』
なんて答えたらいいのかわからず、何も言えずにいると、グッと引き寄せられてキスをされた。
思わず体がビクッと反応してしまう…
縛られてる時間が前戯の時間となって、私の体はすでに受け入れることができるくらいに潤っていた。
「はぁ…」
殿の手が私の体に触れるたびに、ビクッビクッと反応する。
とにかく恥ずかしい……
初めて会った殿によって、自分がこんなにも反応してしまうことが恥ずかしい……
そしてその事実を殿に知られてしまうことが、恥ずかしくて仕方ないのに強い快感となっていた……