ツイッターのアウトプットについて

はじめに

このnoteは特定の個人を誹謗中傷する目的で作成したものではありません。
私が最近思う疑問を表明させていただく目的で書いております。

〇〇な人の特徴は~

最近、ツイッターウォッチングにハマっています。特にビジネスマンのアカウントや新社会人のフォローを大量にさせていただいております。中には自分と同じ内定者もいて、有益なアウトプットをツイートされており、日々僕も触発されています。そんな僕が大好きなのは、
           
            「成長する人の特徴10選!」
            「20代にやっとくべきこと!」
              「今日の学びは~」

みたいなツイートです。これらのツイートは勉強になります。そのような発信をされている方のプロフィールを見るともっと驚きます!
若いのに全社MVPを受賞していたり、社会人になりたての方や、ピカピカしている経歴の方が盛りだくさん!!

「この人はこんな良質なアウトプットをしているから優秀に違いない!」とフォローをして、気分の良い日はリツイートまでしてしまいます。そうすると発信者から暖かいリプライが返ってきます。なんかいい事したみたいで自分もうれしくなります。

ハロー効果

話はかなり変わって、私は行動経済学に関する本を最近読んでいます。
その中にハロー効果というものがあります。認知バイアスの一つです。

ハロー効果とは、ある対象を評価するときに、目立ちやすい特徴に引きずられて他の特徴についての評価が歪められる現象のこと。光背効果、後光効果とも呼ぶ。 (引用元:グロービス経営大学院「ハロー効果とは・意味」)

食べログで例を出します。

「このお店の☆は3.8だ!きっと美味しい店に違いない!!」

この思考を言い換えると

食べログの評価☆3.8=自分が美味しいと思える料理が味わえる

とも表せます。もちろん、必ずしも等式が成り立つとは限りませんよね。

別の例を出します。こっちの方がやや本題に近い例です。

〇〇さんが勧めていた本だから自分にも絶対参考になる本だ!!

これも、「○○さんおススメ=自分の役に立つ」という等式でも表せます。
この等式も必ず成立するものではありません。

まとめると、

実際の確認なしで、ある事象に対して特に考えず判断を下す

ツイッターで起こるハロー効果

私が思うにツイッターはハロー効果のオンパレードだと思います。
「〇年目という若さで全社MVPを取った人のツイートは絶対にいいことを言っているに違いない!」
「新社会人なのにこんな良質なアウトプットをしている。これは今後ものすごい成長をするんだろうな!」
「こんな思いで仕事をしている方がいる会社はきっと凄いんだろうな!」

これらは全部ハロー効果です。つまり、論理関係は破綻しています。
別の言葉で言い換えると因果関係と相関関係をガン無視しているツイートとなります。

さいごに

こんな書き方をしていますが、私はハロー効果について肯定派です。
フォロワーを増やしたり、認知度を高める手法として、ハロー効果は   有益なマーケティング手法だと思うからです。

ただ情報の受け取り手はこのような認知バイアスに陥っていることを確認した方がよいと思います。
そうしないとイタいツイッタラーになるかもしれません、


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余談(もう一個の疑問)

これは仮説レベルなので、お暇であれば見てください。下記に記載しているのは全てのパターンで当てはまることではないと思います。ただ、下記の受益者の状態の方が多いんじゃないかと思っています。

私がツイッターで思った疑問は、
発信者の意図と受信者が感じ取った意図が違うのではないかということです

発信者の意図

「本やセミナーで学んだことをアウトプットをしよう」
「先輩から学んだいい言葉をシェアしよう」
「これは自分が読んで刺さった本だからシェアしよう」

これらは全て、発信者のオリジナル情報・持論ではありません。言い換えると発信者の身についている力とは必ずしも一致しないということです。

受信者が感じ取った意図

「確かに、この人の言うことはいつもタメになる。すごい」
「この人は何かビジネスの本質をつかんでいるような発言だ。勉強になる」
「この人がおススメした本ならば、今の自分が読んでも刺さるだろう」

ここで重要なのは、発信者オリジナルの内容だと誤認している点です。
発信者は学びのアウトプットとしても、受信者は「この人の視点は鋭い、こんな見識を持っているんだ!すごい!」と発信者の持つスペックとして判断をしているかもしれません。

まとめ

ここで最も伝えたかったのは

「発信者の発信内容=発信者の持っている視点・見識・スペック」と受信者は思っているのではないか?



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