2021/05/23; チェスマーリモ

最近、友人との会話を録音して聞く機会があった。友人の話し方と自分の話し方を客観的に比較して、自分の話し方には結構なクセがあることに気がついた。あまりいい気分ではない。

そのクセとは、声が2重に出ていることだ。そう、あのチェスマーリモと同じなのである。

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チェスマーリモとは、”ONE PIECE”のドラム王国編で登場するキャラクターである。チェスとクロマーリモという2人が合体しているため、喋る時は2人一緒に喋り、吹き出しの中の文字が2重になる。これと同じ現象が俺の喉で起こっているのだ。

録音した俺の声を聞くと、メインの声に隠れて、背後霊みたいなサブの声が紛れている。サブの声は吐息みたいに小さいのだが、かと言って聞こえないほどではなく、もやもやする。友人の声と比べると一目瞭然で、背後霊風情が出しゃばり、邪魔をしていることがはっきり分かった。

しかし、いつも背後霊が憑いているわけではないようだ。歌を歌う時とか、大きな声を出した時に背後霊はいない。どうやら背後霊の在不在は、息の量に関係しているらしい。声を出すための息が少ないと、背後霊がセットで憑いてくる。

それ以来、普段から息を多めに出す訓練を重ねているのだが、喉に住み着いたチェスマーリモはなかなか出ていってくれず、結局ともに暮らしている。慣れれば意外といい奴かもしれない。

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