2020/10/10; いい日だった

今日は近年稀に見るいい日だった。非常に喜ばしいことだ。「いい日だった」と気づけたことがまず素晴らしい。今後今日のようないい日を「いい日」と認識できるように、今日の出来事を詳細に記録しておく必要があると思う。

今日の起床時刻は11:30で、普段と比べるとかなり遅い。目覚めも悪かった。これはどう解釈してもいいとは言えないだろう。ふむ、いい日の朝は必ずしもいいとは限らないのか。

起きたら何をしたか。YouTubeを見たりして、13:00くらいまでだらだら過ごした記憶がある。あれ、今日はいい日だったはずなのに、思い返すと全然ダメじゃないか。けど安心してほしい。いい日とは前触れもなく急に現れるのだ。だらだら過ごしたからと言って、その日が悪い日になるとは限らない。むしろ焦ってはいけない。ゆっくりと、「それ」が訪れるのを待つのだ。

身支度を整え、家を出たのが13:30頃。雨の中歩いて駅へ向かう。ホームへ降りるとちょうど電車が来た。これはいい傾向だ。足取りが軽くなる。徐々にいい日へと近づいているのを無意識で感じていたのかもしれない。
電車を降り、近くのモスバーガーに入る。お昼ご飯はモスバーガーで食べようと決めていたのだ。新商品があったので即決でそれを頼んだ。美味い。モスバーガーでバイトしていた頃の記憶が蘇る。そういえば、俺が働いていた時と制服が変わったなぁ。

モスバーガーに滞在したのは1時間くらいだろうか。ふと思い立ち、近くのイオンモールまで歩を進める。そう、nana’s green teaのほうじ茶ラテを飲みに行くのだ。俺はこのほうじ茶ラテが大好きなので、困ったらnana’s green teaに行くことにしている。ほうじ茶ラテ、450円。この1杯のために生きている、ほどではないが、俺が歳を取って動けなくなったら、死ぬ前にもう一度飲みたいと頼むことだろう。

そうこうしているうちに、17時を過ぎた。そろそろ英会話のレッスンに行かなくては。今日のレッスンには、見知らぬ顔がいた。20歳くらいかなと思っていたが、16歳の高校生らしい。垢抜けてんなぁ、最近の高校生は。そしてその高校生は、できるやつだった。俺、全然ダメじゃねーか。急に英語力が爆発的に伸びる薬とかないのかな。

レッスンを終えたらスタジオに向かう。ドラムの練習をするのだ。これが毎週の俺の楽しみだ。受付の人とちょっとだけ仲良くなってきたのも嬉しい。ドラムを前にし、思うがままに叩いてみる。まだスムーズに心地よく叩けない。もっと練習が必要である。
テンポキープが専らの練習テーマだ。メトロノームの音を裏拍に感じながら、チャットモンチーの曲を練習する。完璧とは程遠いけど、1回通しでやってみよ。

あれ、以前より大分よくなってる気がする。つい先週までは、バスドラのテンポが心許なくてゆらゆらしていたのに。まぁまだ下手くそではあるけど、あぁ、俺、確実に前には進んでいる...!上手くなるという喜びがふつふつと湧いてくるのを感じた。これは楽しいぞ!

スタジオを後にし、野菜スムージーをちびちびやりながら夜道を歩く。BGMはレミオロメンだ。その時、確かに「今日はいい日だったな」と感じた。こんな風にいい日だなんて感じたことはほとんどないのに、今日は感じたんだ。

俺はこれまで「ストレス発散」とい言葉の意味がよく分からないまま生きてきた。楽しいことをしてもストレスは無くならない、一時的に忘れるだけで何の意味もないと思っていたからだ。けど今日の帰り道、何となくこの世のほとんどのことを許せるような気がしたんだよな。すごいご機嫌だったというか、これがストレスの無くなった状態なんだって思った。24歳、初めてストレス発散の意味を知ったよ。
そういえば大学生の頃、「忙しいからこそ部活に行きたい」と言う友人がいた。それに対して俺は、忙しいからこそ家で休みたくね?部活行くともっと疲れね?と疑問に思っていた。が、彼の真意が今になって分かった。彼にとって、部活がストレス発散の場になっていたんだね。

だらだら書いてきたが、結局今日をいい日にしてくれたのは、上手くなったなという達成感だった。自分が何かを上手くなれて嬉しいという経験をあまりしてこなかったので、今日を境に人間的な深みを増したことは間違いない。
ありがとう、ドラム。俺は君を人生で1番好きになれるかもしれない。そしてありがとう、世界。これからもまだ頑張れる気がするよ。

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