2020/09/06; 肉を焼く

歩き慣れた通りに気になる焼肉屋があった。ネットには営業時間17時からと書かれているが、最近ランチを始めたらしい。牛ハラミランチ1,130円、A5牛カルビランチ1,380円。これは行かねばと思い数週間が過ぎた。

なぜ数週間も行かなかったかと言えば、誰にも行こうと声をかけていなかったからである。店の前を通る度に、今日は1人だから今度にしよう、を繰り返し、ついに今日しびれを切らした。1人で行くことに何の問題がある?そう自問したかと思えば、店の扉を開いていた。

迷わず牛ハラミランチを注文。運ばれてきたのがこれである。

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最高すぎでは??!
本当はこれにスープもついていたが、食べるのに夢中で撮るのを忘れてしまった。

生まれて初めて自分だけのために肉を焼き、ハラミ1皿分を独り占めした。焼いている時間も食べるのが楽しみで仕方なかった。みんなで行く焼肉も素晴らしいが、1人で行く方が純粋に「肉を焼き食べる」という楽しみと幸せを実感できた。
もはや焼きながら人と話すことが焼肉を楽しむ上での「ノイズ」なのではないかとさえ感じた。焼肉を存分に楽しむには1人でなければいけないのかも。

こんなこと書くと、俺が人と行く焼肉を否定していると誤解されるかもしれないが、そうではない。「焼肉」という行為自体を目的とする場合には1人で言った方がいいんじゃないかと、そう言っているだけだ。念のため付け加えておく。

「1人〇〇」という言葉が認識されて久しい。孤独で寂しいことのように使われることも多い。かく言う俺もそう思っていた。特に焼肉なんてみんなと行ってなんぼのもんでしょ、とか思ってたし。

しかしそれは決して寂しいとかネガティブなことではなく、純粋に〇〇を楽しむためには1人にならざるを得ないのだ。むしろ〇〇に真剣に向き合うポジティブな姿勢なのである。そんな新しい考えが今日、俺の脳みそに根を張ることとなった。

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