2020/12/12; 手紙

昨日の記事の中で、セミナーが全てオンラインになって効率が良くなったという話を書きました。今日はその逆の、効率が悪いことをあえてした話をしたいと思います。

僕は2020年の4月に就職しました。本来なら就職してすぐの時期に、親戚などお世話になった方に「無事手に職つけましたよ」と報告も兼ねてお礼をするものだろうと思います。しかし、今年はコロナウイルスの影響で会いに行くことが出来ず、報告やお礼を伝えられないまま、12月になってしまいました。

流石に2020年が終わってから報告したら遅すぎるだろうということで、ちょっとしたギフトと手紙を送ることにしました。ギフトはイオンで見繕いました。あとは手紙です。メールでいいかなとも思ったのですが、母親が手紙を書いたほうがいいと力説していたので、手書きで書くことにしました。相手の親戚の方は毎年クリスマスカードを送ってくれることを思い出し、クリスマスカードを買ってきました。毎年もらってばかりで僕から送ったことなかったので、いい機会です。

文章を書き終えると、余白が何とも寂しげです。クリスマスツリーの絵を描いておきました。普段絵など描かないのでとんでもなく不格好なツリーでした。そして封筒に封をして、コンビニで切手を買い、ポストに入れます。何と手間のかかることだろうと思う一方で、何だか楽しかったな、と思う自分に気づきました。

そこで、もしLINEでメッセージを送っていたらどうなっていただろうと考えました。LINEで送るのと手紙を書いて送るのとでは、手間も時間も全然違います。内容もかなり変わってくるのではないでしょうか。
LINEで送るなら、クリスマスカードを送ることはなかったし、あんなに長い文章を書くこともありませんでした下手くそな絵を描くこともなかったでしょう。LINEではなく、手紙という効率の悪い手段を取ったことで初めて生まれたアイデアがたくさんあったということです。

効率を上げることは何かを削ぎ落とすことと同じ、と聞いたことがあります。今回手紙を書いたことで、まさにその通りだなと実感することとなりました。科学においては効率向上が1番なのでしょう。しかし僕たちの生活は効率だけが全てではありません。科学が生活に直結する現代において、何を削ぎ落とすべきか、何を残すべきかを考えて選択する必要があるなぁと感じました。

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