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映画『私は確信する』(2018)の感想

アントワーヌ・ランボー監督の『私は確信する』を2月下旬頃、映画館で観てきた。2018年のフランス映画である。

法廷ものであり、法律もののサスペンスである。

この映画の主張は、推定無罪の原則を徹底せよ、という至極当たり前だけれど、実践することが難しいものであった。

私たちは、日々の暮らしの中で、被害者や加害者になる可能性については考えたことがあっても、冤罪で拘留され裁判になる可能性までは、考えていない。

事実を積み重ねること(テープの文字起こし)の途方もない作業場面がたびたび挿入されていく。私たちは三流のミステリー作家になることは容易にできるが、じりじりと事実と証拠を積み上げる弁護士にはなかなかなれないことがわかる。

そして、『シラノ・ド・ベルジュラックに会いたい!』にも出ていたオリヴィエ・グルメが厳しい弁護士役で出演していて驚いた。

コメディからシリアス劇まで何でもできる役者さんなのだろう。彼はフランスの西田敏行に違いないと勝手に思っている。


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