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ビル・ゲイツ氏の夏の読書リストがカジュアルでよろしい

いつも本選びに参考にしているGoodreads経由で、ビル・ゲイツ氏の恒例の夏の選書リストが届いているのを知りました。

むこうだと6月にはもう学校などは夏休みになるので、季節的には「夏」で正しいんですよね。

そしてみてみると、これがなかなかカジュアルで、新しい本ばかりでもなく、読みやすく興味深いものばかりです。

「アインシュタインとムーンウォーク」は記憶術についての本ですが、邦訳のタイトルがなあ...というもの。

かろうじて表紙でアインシュタインがムーンウォークしてるふうになってますね(笑)。

映画「オデッセイ」の原作である「火星の人」も選ばれています。限られたリソースを節約しつつ火星で生存しなければいけなくなった主人公の苦闘がユーモアとともに描かれている宇宙時代の遭難譚です。

なにより描写されている科学技術が現代と同程度で、ハードSFとしても読み応えのあるのが注目されました。

我らが xkcd のランドール・マンロー氏による必要以上に細かくて正確な科学的思考実験の世界。野球のボールを光速でなげたらどうなるかといった不可能な想定をクソ真面目にユーモアあふれる漫画とともに描写します。これは子供向けといってもいいですね。

1918年のスペイン風邪のときの記録を振り返ったドキュメンタリー。これは今の時代との比較の上でも重要な一冊です。

私は、次の2冊をとくに優先して読もうかと思っています。

モスクワの伯爵、原題 "A Gentleman in Moscow" はロシア革命後に生涯ホテルから出られなくなった伯爵を主人公に描いた小説と、あらすじをきくだけで面白そう。

「クラウド・アトラス」は映画化されたもので、こちらも複数の友人からおすすめですと連絡がきて興味が湧いています。

こうしてみると、ビル・ゲイツ氏の今年の選書はなんだかのびのびとしていて、くつろいだ感触を受けます。これ以外にもいろいろとビジネス書や一般書を選んでくれていますので、ぜひ一度ご覧になってみてください。


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