見出し画像

ピボットテーブル11Q (12)テーブル機能は使いにくい!?


1.テーブルは使いにくい!!

Excelの大先生でも、使いこなしていない!

 Excelの大先生 X こういう記事を書かれていました。

エクセルのテーブルは、コンセプト自体は悪くないと思うんですが、
私は基本的には使いません。
・行全体を選択して挿入・削除など、ちょっとした操作で、妙な挙動をする
・外部データをコピ-してテーブル内にペーストしてもテーブルが伸縮しない
・スピルした結果をテーブルに格納できない

X はけた@できるExcel2021より

Excelの大先生がテーブルを使うのは、次の2つのケースです
①Power Queryで外部データを取り込んだ場合
②ピボットテーブルを使う場合

私も、同じです。でも、Excelを補完する使い方ではありません。
関数もマクロをほとんど使わずに、
パワークエリとピボットテーブルで大半のレポートができます!

今回のテーマは、テーブル機能を正しく使い尽くそう!

2.テーブルの「生い立ち」を知ろう!

(1)テーブルの前身 「リスト」機能  Excel2003

特定のセル範囲を「リスト」に指定することで、リスト内のデータが管理しやすくなったり、並べ替えやデータ抽出(オートフィルタ)が簡単に実行できるようになりました。

(2)テーブル機能  Excel2007

「リスト」機能は、Excel2007以降からは、改良されて、より使いやすくなり、「テーブル」機能と名前も変わりました。
Excel2007以降で変更された点は、メニューがリボンになったので操作方法が変わったこと、表のスタイル(書式)を設定できるようになりました。

(3)テーブル機能が登場した背景?

◎Excelは、「セル単位」で関数・マクロを使う「表計算ソフト」です。

◎ピボットテーブルは、1986年にピト・サラス氏が発明したツールです
マイクロソフトは、Excelに搭載しましたが、
「元データ」の作成が不完全では利用が進みませんでした。

◎テーブル機能は、「列単位」でデータベースを扱います。
「ピボットテーブル」を強化する機能として開発されたものです!

マイクロソフトは、ピボットテーブルをもっと利用できるように、
パワーピボット、パワークエリ、BIツール=PowerBIの開発につながっています。

(4)Excelの機能として使うのは「間違い」!

Excelでも、PowerBIや、Accessのような使い方が可能になり、
私は、「エクセルBI」として、皆さんに紹介しています。

テーブルは、Excelに搭載されても、「セル単位」の機能でなく、
データを扱う「データベース・列単位」でのツールです!

エクセルBI=パワークエリ&ピボットテーブル&パワーピボット
の基本機能が「テーブル」です!

テーブルで連係エクセルBI

ピボットテーブルは、30年経っても「特性」が理解されず、「計算が合わない」という人が多いです。

「テーブル」も、Excelを使うユーザーのための機能では無いので、
「使いにくい」のは、当然です!

3.テーブルを作る、使う!

サンプル・エクセエルは、こちらからダウンロードできます!

テーブル化の手順は簡単です! ・・ Youtubeでも紹介されてます
①データを指定、②挿入/テーブル データ範囲を「テーブル化」

(2)どこまで使えるの?

 集計関数、フィルター、並べ替えなどが紹介されていますが、
 これだけでは、十分に「理解」されていません!

テーブルを作って集計する・・これでは、もったいないです!

(3)テーブルのマウス操作・・知られていません!

Excel・・ 列全体、行全体 、もしくは
     「セル単位」 範囲のを選択
     SHIFTキー+ドラッグで、移動、入れ替えが、可能です。

テーブルは、テーブル列、行単位で選択すれば、
    ドラッグで移動、入れ替えができます。
 ※ピボットテーブルのマウス操作と共通です!

この選択では、マウス操作=ポインターの形に慣れることが必要です!

マウス操作は、ゆっくり!

4.テーブルの「特性」を理解する!

マウス操作に慣れると、Excelとの違い=テーブルの特性が視えてきます!

Excel=ワークシート全体 OR セル・範囲 で 扱う
テーブル=データ列[見出]]・行[明細]で限定された範囲「独立国」です。 

(1)テーブル専用のメニュー

Excelのメニューとは違う、テーブル専用のリボン=メニューがあるのです!

(1)最下位行に入力

  見出しのあるセルに入力するとデータ行が追加されます。
  数式があると、コピーされています。
   ⇒マクロが不要になります

(2)列見出しの追加

  テーブルの右隣のセルに入力すると、テーブル列が追加されます。

(3)データをコピー・貼付け
  ここで「独立国」の特性が現れます!
  データ列の範囲内なら、同じ仲間と認識されますが、
  それよりも大きい場合は、見出し列が無いので
  テーブルには、追加されません。

(4)データ行の削除

 ワークシートで行全体 挿入・削除
 テーブルが1つであれば実行可能です。

 テーブル、ピボットテーブルが、行・列全体に2つ以上あると、
 行・列全体の挿入・削除 は出来ません。
⇒個々のテーブルでの挿入・削除 になります

 さらに、挿入・削除した結果が、
他のテーブル・ピボットテーブルに影響すると「警告」になり
実行できません!

テーブルの特性を理解しましょう!

 ◎テーブルの行・列の追加・削除は、1つに限定されている
  同時に、複数の処理を行うことはできない!

5.テーブル化の課題を克服しよう!

(1)ピボットテーブルで克服

  テーブルで集計、フィルター、並び替えなど可能ですが、
  元データ自体で行うため、様々な組み換えやなどを行ったり、
  他のレポートに加工するのは、難しい!
 ⇒ ピボットテーブル の「データ分析」をお薦めします!

(2)パワークエリで克服

 ●Excelのレポートをテーブル化すると
  書式が変わってしまう
  ピボットテーブルにすると、空白になってしまう
 

パワークエリで対応
⓪列範囲で名前を作成
パワークエリ
①ソース = Excel.CurrentWorkbook(){[Name="列範囲"]}[Content],
②削除された最初の行 ,
③昇格されたヘッダー数
⓸フィルターされた行 = [#" 売上金額"] <> null)),
⑤下方向へコピー済み {"分類名"}
⑥フィルターされた行1 除く[分類名], "計"

⑦クエリのテーブルにExcelでも列追加が可能です
⇒ピボットテーブルに

もしくは、クエリから直接、ピボットテーブルにできます。

◎ピボットテーブルで分析がしにくい、横長データの組み換えにも、
パワークエリがお薦めです。

◎CSVの読込での課題・・見出し行なし、CSV 余分な行 についても
パワークエリで対応が可能です。


テーブルにすると、パワークエリ、ピボットテーブル活用が
広がります!実践事例を紹介しています!


オンラインセミナー ストアカ

ご希望をいただけば、サンプルの解説・実習も行います。

転職で差をつける!ピボットテーブル実践マスター講座120分

90分以上のマウス実習で、ピボットテーブルの「認識」が変わります。
受講されたみなさん「眼からウロコ・・」レビューをいただいています。

Amazonでの販売 Excel実践ピボット革命

マウス操作だけでピボットテーブルを使いこなす「唯一の解説書」です!
パワーピボットのマウス操作に必須のスキルです!

ご購入は、こちらから 記念サービス 実施中です!

 2024年7月~9月30日まで Kindle版発行記念で、
 1,100円 を 600円 に キャンペーン価格です!





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?