ピボットテーブル11Q (12)テーブル機能は使いにくい!?
1.テーブルは使いにくい!!
Excelの大先生でも、使いこなしていない!
Excelの大先生 X こういう記事を書かれていました。
Excelの大先生がテーブルを使うのは、次の2つのケースです
①Power Queryで外部データを取り込んだ場合
②ピボットテーブルを使う場合
私も、同じです。でも、Excelを補完する使い方ではありません。
関数もマクロをほとんど使わずに、
パワークエリとピボットテーブルで大半のレポートができます!
今回のテーマは、テーブル機能を正しく使い尽くそう!
2.テーブルの「生い立ち」を知ろう!
(1)テーブルの前身 「リスト」機能 Excel2003
特定のセル範囲を「リスト」に指定することで、リスト内のデータが管理しやすくなったり、並べ替えやデータ抽出(オートフィルタ)が簡単に実行できるようになりました。
(2)テーブル機能 Excel2007
「リスト」機能は、Excel2007以降からは、改良されて、より使いやすくなり、「テーブル」機能と名前も変わりました。
Excel2007以降で変更された点は、メニューがリボンになったので操作方法が変わったこと、表のスタイル(書式)を設定できるようになりました。
(3)テーブル機能が登場した背景?
◎Excelは、「セル単位」で関数・マクロを使う「表計算ソフト」です。
◎ピボットテーブルは、1986年にピト・サラス氏が発明したツールです。
マイクロソフトは、Excelに搭載しましたが、
「元データ」の作成が不完全では利用が進みませんでした。
◎テーブル機能は、「列単位」でデータベースを扱います。
「ピボットテーブル」を強化する機能として開発されたものです!
マイクロソフトは、ピボットテーブルをもっと利用できるように、
パワーピボット、パワークエリ、BIツール=PowerBIの開発につながっています。
(4)Excelの機能として使うのは「間違い」!
Excelでも、PowerBIや、Accessのような使い方が可能になり、
私は、「エクセルBI」として、皆さんに紹介しています。
テーブルは、Excelに搭載されても、「セル単位」の機能でなく、
データを扱う「データベース・列単位」でのツールです!
エクセルBI=パワークエリ&ピボットテーブル&パワーピボット
の基本機能が「テーブル」です!
ピボットテーブルは、30年経っても「特性」が理解されず、「計算が合わない」という人が多いです。
「テーブル」も、Excelを使うユーザーのための機能では無いので、
「使いにくい」のは、当然です!
3.テーブルを作る、使う!
サンプル・エクセエルは、こちらからダウンロードできます!
テーブル化の手順は簡単です! ・・ Youtubeでも紹介されてます
①データを指定、②挿入/テーブル データ範囲を「テーブル化」
(2)どこまで使えるの?
集計関数、フィルター、並べ替えなどが紹介されていますが、
これだけでは、十分に「理解」されていません!
テーブルを作って集計する・・これでは、もったいないです!
(3)テーブルのマウス操作・・知られていません!
Excel・・ 列全体、行全体 、もしくは
「セル単位」 範囲のを選択
SHIFTキー+ドラッグで、移動、入れ替えが、可能です。
テーブルは、テーブル列、行単位で選択すれば、
ドラッグで移動、入れ替えができます。
※ピボットテーブルのマウス操作と共通です!
この選択では、マウス操作=ポインターの形に慣れることが必要です!
マウス操作は、ゆっくり!
4.テーブルの「特性」を理解する!
マウス操作に慣れると、Excelとの違い=テーブルの特性が視えてきます!
Excel=ワークシート全体 OR セル・範囲 で 扱う
テーブル=データ列[見出]]・行[明細]で限定された範囲「独立国」です。
(1)テーブル専用のメニュー
Excelのメニューとは違う、テーブル専用のリボン=メニューがあるのです!
(1)最下位行に入力
見出しのあるセルに入力するとデータ行が追加されます。
数式があると、コピーされています。
⇒マクロが不要になります
(2)列見出しの追加
テーブルの右隣のセルに入力すると、テーブル列が追加されます。
(3)データをコピー・貼付け
ここで「独立国」の特性が現れます!
データ列の範囲内なら、同じ仲間と認識されますが、
それよりも大きい場合は、見出し列が無いので
テーブルには、追加されません。
(4)データ行の削除
ワークシートで行全体 挿入・削除
テーブルが1つであれば実行可能です。
テーブル、ピボットテーブルが、行・列全体に2つ以上あると、
行・列全体の挿入・削除 は出来ません。
⇒個々のテーブルでの挿入・削除 になります
さらに、挿入・削除した結果が、
他のテーブル・ピボットテーブルに影響すると「警告」になり
実行できません!
テーブルの特性を理解しましょう!
◎テーブルの行・列の追加・削除は、1つに限定されている
同時に、複数の処理を行うことはできない!
5.テーブル化の課題を克服しよう!
(1)ピボットテーブルで克服
テーブルで集計、フィルター、並び替えなど可能ですが、
元データ自体で行うため、様々な組み換えやなどを行ったり、
他のレポートに加工するのは、難しい!
⇒ ピボットテーブル の「データ分析」をお薦めします!
(2)パワークエリで克服
●Excelのレポートをテーブル化すると
書式が変わってしまう
ピボットテーブルにすると、空白になってしまう
パワークエリで対応
⓪列範囲で名前を作成
パワークエリ
①ソース = Excel.CurrentWorkbook(){[Name="列範囲"]}[Content],
②削除された最初の行 ,
③昇格されたヘッダー数
⓸フィルターされた行 = [#" 売上金額"] <> null)),
⑤下方向へコピー済み {"分類名"}
⑥フィルターされた行1 除く[分類名], "計"
⑦クエリのテーブルにExcelでも列追加が可能です
⇒ピボットテーブルに
もしくは、クエリから直接、ピボットテーブルにできます。
◎ピボットテーブルで分析がしにくい、横長データの組み換えにも、
パワークエリがお薦めです。
◎CSVの読込での課題・・見出し行なし、CSV 余分な行 についても
パワークエリで対応が可能です。
テーブルにすると、パワークエリ、ピボットテーブル活用が
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