マガジンのカバー画像

めぐる、2号/「旅を感じる時間」からのこぼれ話

5
本誌では伝えきれなかったこぼれ話をまとめています。 きっかけは人に聞いた旅話や外国の音楽だったり。 見慣れた景色にもいつもと違う表情をみつけて胸が高鳴ったり。 心が解放される… もっと読む
運営しているクリエイター

記事一覧

めぐる、2号の特集は「旅を感じる時間」です。

めぐる、2号の特集は「旅を感じる時間」です。

「旅」ってどんなイメージですか?

辞書で引くと「自宅を離れてよその土地へ行くこと」と記されています。
だけど思うんです。「ただ遠くに行くことだけが旅かな?」って。
というのも、どんなに遠方まで出かけても、点から点への移動で、そこまでの過程をすっ飛ばすのって「旅」なのだろうか?

確かに、目的は達成したかもしれない。効率的なのかもしれない。
しかし、旅の醍醐味である“開放感”や“浄化”は味わえるの

もっとみる
めぐる、2号/旅を感じる時間 「エリックさん」 こぼれ話

めぐる、2号/旅を感じる時間 「エリックさん」 こぼれ話

山を駆け抜けるその姿は、まるで遊んでいるようでした。

身長2メートル超、足のサイズは32センチ。その巨体で軽やかに山を歩くのです。エリックさんと歩く山道では「ちょっと待って、どこ行くの〜」と思ったことが何度もありました。

エリックさんが思う「頂上を目指すよりも楽しいこと」とは一体なんなのでしょう。

写真は生津さん( @siwasiwa.jp )に撮っていただきました!あ

もっとみる
めぐる、2号/旅を感じる時間 「池ノ谷駅」 こぼれ話

めぐる、2号/旅を感じる時間 「池ノ谷駅」 こぼれ話

鳴門市大麻町にある池谷駅。
小さな無人駅ながら、鳴門線と高徳線の分岐駅です。

まわりに高い建物がないため空は広く感じ、
ホームへ向かうための跨線橋から見る景色は、田畑や野原が広がっています。

小鳥の憩いの場にもなっているようで、スズメや珍しい羽の色をした鳥を見かけることも。
駅舎にツバメの巣が残っているため、春にはツバメが訪れます。
のどかな景色に癒されました(^^)

もっとみる
めぐる、2号/旅を感じる時間 「三浦玄子さん」 こぼれ話

めぐる、2号/旅を感じる時間 「三浦玄子さん」 こぼれ話

北島在住の三浦玄子さんは取材当時79歳。定年間近からマラソンを始め、国内外のあらゆるマラソン大会にも出場。

彼女は言うのです。「勝つためじゃない、楽しいから走るんだ」と。日々の練習では季節を感じて心が豊かになり、大会に出場するたびに友人が増えて人生が豊かになる。
それはまるで「旅」のようだと。

初めて三浦さんに会った時、まるで少女のように血色の良い頬をしておられて、一瞬

もっとみる
めぐる、2号/旅を感じる時間 「図書館」 こぼれ話

めぐる、2号/旅を感じる時間 「図書館」 こぼれ話

「図書館はドラマチックな場所なんです」と話すのは、徳島市立図書館の副館長・廣澤さん。

同じ場所にいて、同じ時間軸の中にいるけれど、人によって世界や流れる時間はそれぞれ違います。

時空を超えて、思い思いの旅を楽しんでいるような。でも、その旅は決して交わることはありません。

「本と人の間でドラマが生まれているのかもしれない」と廣澤さんは嬉々と語ってくれました。

めぐる、

もっとみる