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「福祉とデザイン」講義録

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デザイン教育の講師とデザイナーをしながら障害福祉事業所の理事兼支援員。生活介護のアートプログラムや精神当事者むけのワークショップ、NPO全般のスタッフ研修や企画アドバイザーをした… もっと読む
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【受講生募集中】すまコミュニティビジネス大学 第5期

【受講生募集中】すまコミュニティビジネス大学 第5期

5期目の「すまコミュニティビジネス大学」受講生募集中です。

自分の特技や経験を地域貢献に活かしたい方、コミュニティビジネスや地域NPOのスタッフの方、さまざまなコミュニティビジネスについて学びたい方にもおすすめです。

全10回で(全受講必須ではありません)対面も、職場やご自宅からのzoom受講も可能です。NPO団体さまで研修のように使われても結構です。

須磨でのコミュニティビジネスのたちあげ

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足が痺れてモヤモヤ?ムニャムニャ?

足が痺れてモヤモヤ?ムニャムニャ?

上の子が4歳のころ、
抱っこで散歩中にこんな事を言い出した。

子「なんか…足がモヤモヤする…」

父「えっ、なにどの辺やこの辺か?」

子「あああ〜モヤモヤする〜」

父「それ足しびれとんやわ」

そして、つい先日
下の子4歳をだっこで散歩中にこう言い出した。

子「なんか…足がムニャムニャする…」

父「それ足しびれとんやわ」

あれ、これデジャブかな?と
一瞬思ったけど、すぐになんのことかわ

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学びを定義する:学びやすさのため。

学びを定義する:学びやすさのため。

学びというのは、自分のアンテナ感度さえ高めていればどんなことからでも学べると思う。

先日「思考と発想力ゼミ」の中で話した一部です。
学びとか気づきとかいうものが漠然としすぎているから頭に定着しにくいと思ってたので、一度僕なりに段階を分けてお伝えしてみました。

①情報
そこらじゅうあるものすべてが「情報」

②知識
情報に関心を持ち能動的に得ると「知識」になる。

③理解
なぜその知識が人や社会

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街のケーキ屋さん「菓楽」

街のケーキ屋さん「菓楽」

能勢電鉄「鼓滝」駅から徒歩5分ほどのところに、おそらく川西市ではいちばん老舗となる街のケーキ屋さん「菓楽」があります。

一度は閉店されたところをすぐ就労B型事業所の「ふぉーふーむ」さんが運営を担うかたちでお店が再スタートしました。

兵庫セルプのアドバイザー派遣のおしごとで、昨年から関わらせていただいてます。

再スタート後、店主の藤井さんはパティシエとしてこれまでと変わらないかたちでケーキづく

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視点を変えよう。そもそも支援教育の中の一部分が今の「通常教育」なのだ。

視点を変えよう。そもそも支援教育の中の一部分が今の「通常教育」なのだ。

みなさん、どうイメージするかためしてみてほしいな。

「療育」とか「特別支援教育」などの個別に特化した支援教育がある。
その人その人に合わせて発達や教育を促す物だというのは、だいたいみなさん知っていると思う。
いわゆる個性が強い子や障がいのある子のための教育、とされているものだ。

では、この個別に特化した支援教育と、一般的に通常の学校で行われる教育は、
どちらがどちらを内包しているか。
どちらが

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生きづらさはつらいと言えないつらさ。

生きづらさはつらいと言えないつらさ。

鬱やパニック、また発達障害の特性によって抱えてしまう「いきづらさ」というのは、

生きていく上で普通ならば、つらいことをつらいと言えるのは当たり前のことなのに、

それを、友達や上司、先生はおろか
親や兄弟にまでおかしい、変だ、と理解されず

「つらいことをつらいと言ってはいけない世界でずっと生きている」ことへのつらさ、なのだ。

身体の不調も考え方や感じ方の不調も、こころの問題にすれば、まるで片

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講師をつとめました講座第3期の発表会を記事にしていただきました。

https://www.vivanewtown.com/archives/3807

生きづらさの紐とき。他人のせいは横むき、自分のせいは後ろむき。あきらめるほうがきっと前向き。

生きづらさの紐とき。他人のせいは横むき、自分のせいは後ろむき。あきらめるほうがきっと前向き。

怒ってる時間はほんとムダ。後悔してる時間も、自分のせいだ他人のせいだと考えている時間もムダであることが多い。

「怒ること」がムダなのではなくて、「怒っている時間」がムダなのだ。後悔も文句も同じように、それに費やしている時間がもったいない。
どうしても怒りたいときに我慢をする必要はない。後悔もしていいし、自分も他人も責めることが間違いという話じゃない。ただその時間がムダであることをわかっていたら、

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生きづらさの紐とき。やみくもに熱い想いはヤケドを負わせることだってあること。

生きづらさの紐とき。やみくもに熱い想いはヤケドを負わせることだってあること。

熱い想いで人を元気づけたり、立ち直らせることは確かにできるよ。けれど僕は、そういうのは、もういいんじゃないかと思ってる。

前を向くのも立ち直るのも、気がつくのも元気になれるのも、全部その人のタイミングで訪れるのがベストなのだから。

支えたり、育てたり、寄り添ったり、そのためにできることというのは、そのひとが自分で前を向けたり気が付けたりする瞬間に、ただ近くにいて一緒に喜んであげられる、そのこと

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生きづらさの紐とき 第10考 「きもちのいい言葉づかい」

生きづらさの紐とき 第10考 「きもちのいい言葉づかい」

疑問に感じた時に「は?」っていう言葉遣いをすることがあるけれど、これは、ただの疑問なんじゃなくて、相手に対して反発的な意味が裏にある。

「は?」とは、
「は?なんで?」ってことであり、

「は?なんで?なに言ってんの?」ってことであり、
「は?なんで?なに言ってんの?意味わからないんやけど、何がいいたいの?」

ってことだ。

「今の状況や話の流れに対して、相手の言ってることが理解できなかったり

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生きづらさの紐とき 第9考 部室の、なんということはない時間とか。

生きづらさの紐とき 第9考 部室の、なんということはない時間とか。

僕は障害福祉の現場で働いていて、かつ福祉事業のコンサル的立場にもあるけれど福祉の資格は何もない。

しかし「いきづらさ」についてはよくわかる。なぜわかるのか、は、単に自分が同じことを疑問に日々生きているからだと思う。

そして、支援の現場でさえ、いきづらさは、あまり理解されないことがあることもわかっている。「理解されないことが多い」と言ってしまってもいいかもしれない。

何かを責めたり非難す

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生きづらさの紐とき 第8考 「空気が読めない」の考察とデッサンワーク

生きづらさの紐とき 第8考 「空気が読めない」の考察とデッサンワーク

1時間をつかいきる練習僕が福祉事業所で担当しているプログラムの中で、デッサン的なワークをしました。

最初に「描く」ことに関しての意識を変えてもらうために「1時間を使って形をとってください」と声かけをしました。目を休めたり気分転換はいいけど「早く終わらせてはだめ」「1時間を使い切ること」を意識づけました。

すると、カタチをとる精度が一気にあがりました。つまり、今まではただ「しっかり見てな

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生きづらさの紐とき 第7考 「いきもの」として生きよう。何にもないのがいいんだよ。

生きづらさの紐とき 第7考 「いきもの」として生きよう。何にもないのがいいんだよ。

「生きる意味」なんて考えるとこが、人は業が深いんだ生きる意味とか考えるから、すべてのことに意味が必要になってしまうのだ。でも「別に意味なんてないっすよ」とかいうと、偉い人から怒られたりする。意味は深遠なほうが、がんばった感があるからだろう。

でも、そしたら意味のないものには価値がなくて、同じ時間や労力やお金を使うなら、価値が高くてより良い経験をしなければいけないようになる。これはどんどんエスカ

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生きづらさの紐とき 第6考「理由は『つらい』で十分」

生きづらさの紐とき 第6考「理由は『つらい』で十分」

つらさは本人のものいきづらさは、その人なりにそれぞれ違うものだけれど、共通していることもいくつかはあるように思う。
それを紐解いて、共有することができれば、すこしでも誰かが誰かに寄り添えるきっかけになるかもしれない。

いきづらさと関連して、めだって耳にするのは、発達障害、双極性障害、統合失調症。そしてパニック障害、PTSD、神経症、それらの重複やグレーゾーンを含めて、本当に多くの人が「いきづらさ

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