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本質的でありたいから、もぐることにした【引っ越した&転職したよ】

実は3か月前に引っ越し&転職しました!

今回のハイライトは、当事者を降りて、就活したこと。

わたしは子どもの頃からずっと、自分の生い立ちのストーリーで、たくさんのものを得てきました。お金も、仕事も、人間関係も。傷でつながったものばかり。

今回は、久しぶりに自分の当事者性を語らず、ストーリーでの共感を得ない形で就活できました。
 
なんとなく、自分の人生にとっても、第2のステージに立ったのかな、というところです。
 
 
いまは名古屋で若年層を対象にした就労支援の仕事をしています。
 
就労支援というと、障害がある方をイメージされるかと思うのですが、もっともっと幅が広く。
 
非行経験がある方もいれば、引きこもり状態だった方、最近まで就職していた方まで。障害のグレーゾーンの方もいます。10代もかなり多いです。
 
 
事業の大きな特徴は【若者を訓練して変えるのではなく、環境側をデザインする】こと。
 
「就職するためには、〇〇できるようにならなければいけない」から抜け出し、本人がそのままの姿で働けるように応援しています。
 
そのためには、彼らの「強み」だけでなく「生きづらさ」にも、一つひとつ目を向けることが欠かせません。
  
 
彼らの苦手なことを無理やり訓練して、なかったことにするのではなく、必要に応じて、企業側に環境の工夫を提案しています。
 
例えば、備品や席の配置を変えるなどのハード面の工夫から、毎日声をかけてくれる先輩社員をキャスティングするなどのソフト面の工夫まで多岐に渡ります。   

 
就職までに必要なことは、なんでも就労支援と捉えるのも、この事業のおもしろさ。

なかには、いきなり就職ではなく、小さな役立ちを積み重ねることから始める人もいます。事務所の備品をいっしょに組み立ててもらうとか。
 
また、就職して終わりではなくて、働き続けられるように応援もするし、働く以前の生活基盤を整えるところもいっしょにやっていきます。
 
 
こういった非効率に見える積み重ねを続けるなかで、どこに行ってもトラブルメーカー扱いされてきた人が、組織の中で「なくてはならない存在」に変わっていきます。

いろいろな人とかかわる中で、これまでどれだけ多くの人たちが、可能性の芽を潰されてきたのだろう、と怖くなる気持ちもあります。

それほどに、無理矢理、企業に同化させることは、人の力を奪うものなのだ、と痛感します。

こんなふうに気づきがたくさんある仕事をしています。
 
 
なんとなくですが、これから数年は「もぐる」期間になりそうです。
 
わたしは、人とかかわる仕事よりも、事業運営(広報とかね)のほうが適性があると思うのですが・・・
 
より本質的でありたいと願い、一度現場に入ってみることにしました。
 
直接触れるからこそ、わかるものがあるはずだと。
 
現場に入るといっても、一瞬見ればなにかがわかるものでもないと思うので、数年単位でもぐってみることを決めました。
 
それが自分なりのまっすぐさです。
 
なぜ就労支援か、というのは、完全にご縁です。就労はどんなジャンルでも、切っても切り離せないものだと思うので、いつかつながると信じて。
 
ただ、やっぱり一番関心が高いのは周産期なので、本業とは別で産前産後のベビーシッターや家事支援にもチャレンジしてみるかもしれません。
 
*
 
最後に。新卒からお世話になったフローレンスのみなさん、長い間ありがとうございました!
 
フローレンスで学んだことは、まずは信じてみることが大切だということです。
 
自分がかかわる事業を盲信すると、サービスを利用する人を置いてけぼりにしてしまう気がして・・・。だからこそ、わたしは自分がかかわる事業に否定的なまなざしを持つことを大切にしてきました。
 
働く中で気づかされたのは、批判的なまなざしを持つことと、コミットせずに他人事になるのは、まったくの別物だということ。

事業に骨をうずめてみないことには、事業の良し悪しすらわからないのだと身をもって学びました。
 
転職先でも新規事業をつくる一員になったのですが、これまでの学びに支えながら、今度はちゃんと信じて、なんとか元気にやってます。またどこかでお会いしましょう!


大親友のぺーたーと週に1回テーマを決めて、noteを更新することにしました。今週のテーマは「まっすぐでいること」。わたしにとっての「まっすぐさ」は本質的であること。本質的であるために、現場にもぐることを決めたので、今回は転職のことについて、つらつら書いてみました。
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