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乗り越えた自慢を聞かせてくれ

「幼いころに“虐待”を受けた子どもは、脳が萎縮する」
「子ども時代に家庭で傷ついた経験が、大人になってからの人格形成に影響する」

それは、分かったからさ。
じゃあ、大人になった私たちは、どう生きればいいんですか?


「事実を伝える」という名目で生まれた、虐待やDVのルポタージュ。

クリックされるために、煽るかのように「鬼畜」「罵る」「悲劇」という衝撃的な言葉ばかり並べられたタイトル。結末はきまって、バッドエンド。

彼らはこの先、どうやって奪われた自分を取り戻すんですか?


虐げられてしまった人たち、サポートが必要にも関わらず、取りこぼされてしまった人たち。そうなると、もう、この世の終わりなんだろうか?

いや、違う。そう信じたい。


エビデンスも、半ば煽ったルポタージュも。それらを見るだけだと、どこか遠い世界で起きた物事を見ている気分になる。

でも、エビデンスが出るということは、ルポタージュにまとめられるということは、どちらもその先に「人」がいるということだ。

誰かの人生が「ひどい話だ」で消費されるコンテンツになる。

そのコンテンツを通じて、そうならないように、「支援をしよう」「予防しよう」という議論になるのはもちろん大切なこと。


でも、わたしは、乗り越えた話が聞きたい。

たとえ自慢でもいいから、「ひどい話だ」と言われる環境にいた人が、それでも生きていく姿が見たい。

それが希望になる。

悲しい過去が、悲しいままで終わる姿を見たって、似た境遇の人の希望にはならない。

乗り越えた自慢を聞かせてくれ。

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