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恋愛相談は、誰に相談するか?がとても重要

「ありがとうございました。またお電話します~。」
電話を切った後にため息をついた私は、今切った電話が何分だったかをチェックした。
30分……。
相談費用は1分140円なので、30分で4,200円。
たった今私は、4,200円を無駄にしたと知ったのだ。

4,200円あったら何が出来るか考えてみた。
いつもは高いから何かのご褒美でしか入らないスタバのフラペチーノが5~6杯飲めるし、女友達とのランチでちょっとテンション高まった時に行く予定の表参道のビストロに行けるかもしれない…。
まって、こないだ取り置きしたTシャツ、4,000円ぐらいじゃなかったっけ!?

やめやめやめ!
考えると落ち込んでしまいそう。
それでも相談したかったんだから、良いじゃないか。
気を持ち直そう。

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①恋愛相談はした方が良いし、するならプロにするべき

-1:友達への相談
-2:誰にも相談しないで自分で情報を調べる
-3:プロへの相談

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①-1:友達への相談
└友達への相談は解決策が出ない、もしくは友達の経験値に左右される

これは、②でも書きますが、友達が特別な資格など持っていない限り、あくまでも素人だからなんです。

学生の頃はその話題が楽しい、という事もあって恋愛相談はもっぱら友達にしていました。
友達とワイワイきゃっきゃしながら各々の恋愛事情を語り合い、お酒を飲んだりドリンクバーで長居したり(古いですかね(笑))、とっても楽しいです。
だけど、きゃっきゃした後に、悩んでいた事が解決した事ってありますか?

私はありません。
話したことでスッキリする事はあっても、悩んでいる本当の理由が解決する話しがなされた事は、少なくともありませんでした。

稀にきちんと回答してくれる友達ももちろんいますが、そういった場合は話してくれる友達の経験値に左右されるので、あくまでも助言の1つとして考えるべきなんですね。

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①-2:誰にも相談しないで自分で情報を調べる
└1人で考えると、客観性がなくなる

もちろん!うまくいくこともたくさんある、というのは先にお伝えしておきたいですが、1人で考えていると、『自分の思いたい方向に思考を寄せてしまう』という事が分かりました。

これを、認知バイアスまたは確証バイアスと言います。
※正確には確証バイアスは認知バイアスの一種です。

確証バイアス
個人の先入観に基づいて他者を観察し、自分に都合のいい情報だけを集めて、それにより自己の先入観を補強するという傾向。いったんある決断をおこなってしまうと、その後に得られた情報を決断した内容に有利に解釈する傾向をさす。引用:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

年齢を重ねた結果、私は全く友達に恋愛相談をしなくなりました。
そして次にやった事は、とにかく色々な情報を自分で集める事、です。

・ネットの情報を調べ、読み漁る
・本を買って読む

そうすると、ある程度の知識がつきます。
もちろんネットの情報もモラルのある人が書いている場合は正しい情報ですし、本の情報も根拠があるから出版されている事が殆どです。

するとどんどん自分の知識が増え、『友達に相談するのって、スッキリするだけだったな。』と強く実感するのです。

そして大きな恋の悩みにぶつかった時、『来たなこれ!先週ネットで読んだぞ~~!!今こそ、その知識を彼にぶつけるべし!!』と、自分の知識のみで戦おうとし、あっけなく敗退……。

私は自分の思考を、『自分は彼に好かれていない』という方向に持っていく癖があったので、どんなに知識が増えても相手を疑う事が多く、せっかく正しい情報を本などで得ていても、そのノウハウの選択や使うタイミングを間違えていた事が分かりました。

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①-3:プロへの相談
└プロに相談すると、結果が付いてくる

プロの価値については②で書きます。

プロに相談した結果、恐らくこれまでの通り自分1人で進めていたらとっくに終わっていただろう恋愛を、しっかり継続させることができ、そして何よりも①-2で書いた思考のクセに気が付くことができて、そもそも悩みの数自体が減る様になったんです。

よく考えたら、そもそも悩まない方が楽ですよね?


ある時、プロに恋愛相談をする事が可能だという事を知った私は、恐る恐る電話をかけてみました。(当初は電話相談しか知りませんでした。)

すると、もう、自分が思っていたのとは180度違う世界がそこに待っていました。と書くと胡散臭い!
けど、やはりプロに自分の置かれている状況をしっかり分析してもらい、客観的なアドバイスをもらうという事は本当に重要だと感じます。

加えて、1人で悩んでいる時よりも、話す事によってスッキリする効果もありましたし、何も手につかない様な落ち込みも解消されていきました。
一緒に戦ってくれる同士を見つけた気分でした。

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②プロの価値

-1:プロと素人の違い
-2:自分に合うカウンセラー
-3:避けるべきカウンセラー

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②-1:プロと素人の違い
└費やしてきたコストと知見が違う

カウンセリングのプロにも種類があります。

代表的なものは、大学で心理学を専攻するなどの条件をクリアし、そこから国家試験を受けて合格するとなれる『公認心理師』です。
実はカウンセラーの国家資格は2020年4月現在ではこれ1つしかありません。

つまり、公認心理師以外の資格は全て民間資格となるわけですが、その資格も様々で、受験資格も公認心理師と近しい程厳しいものから、早ければ数か月の勉強で受験出来るものまで幅広いです。

しかし、総じて言えるのは『プロは時間やお金や労力のコストをかけている』という事です。

私は大学で心理学を学ぶ、という事をしていないので民間資格のみ取得していますが、学ぶために多くのコストを費やしています。
勉強して資格を取得し、心理学の先生やカウンセラーさんから実践の勉強するために、数百万円の費用を使っています。
※お金を使えば良い、という意味ではないです。

それだけのコストを使って勉強している人と、素人のアドバイスに差が出る事は当然なので、プロの価値はそこにあると考えています。

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②-2:自分に合うカウンセラーと避けるべきカウンセラー
└お医者様と一緒で、合う合わないは絶対にある

まず、専門が異なるという事です。
主に心理学を扱うカウンセラーにも、得意不得意や専門というのがあります。
お医者様に「内科」「外科」「耳鼻科」などの種類があるのと同じようなものだと考えてくれて良いと思います。
なので、恋愛心理に強いカウンセラーもいれば、鬱や不登校などの問題に強いカウンセラーもいらっしゃるという事です。

皆さんが病院に行く時、その病院に通院するのはどの様な時でしょうか?
通院、となるとある程度立地の問題もあると思いますが、病気をきちんと治してくれる、という最重要ポイント以外にも、その先生と性格的な面で『合う、合わない』が関係する事はありませんか?

これが、カウンセリングでも起こるので、合う合わないはジャッジする必要があると考えています。
カウンセラーは心理の勉強をしている関係上、人とのやり取りや関わり方、話し方で相手に不快感を与えない様にする配慮が出来る人が多いため、合わないなと感じるカウンセラーさんに当たる事は少ないと思いますが、それでも多少知っておくべき事です。

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②-3:避けるべきカウンセラー
└客観性が低いカウンセラーは勉強不足

どんどん新しい情報が増え、研究も増え続けているのに、勉強していないカウンセラーは客観性が狭い事が多いです。
下記に一例を書き出しますが、今回のブログの①-2で書いた『確証バイアス』状態にカウンセラー自体が陥ってしまっている状態です。

その状態でもカウンセリングが出来ていて、相談者様の結果に結びついている方も多いので、そうなるとより一層勉強しなくなってしまいます。
結果に結びついているので、仮に今これを読んでくださっている方が客観性に乏しいカウンセラーさんに出会ったとしても、お悩みが解決すればそれで良いとは思います。

さて、冒頭の女性は私の事です。
何年も何年も、恋愛で行き詰っては電話相談に頼ってきた私は、あらゆるサービスからカウンセラー/相談受付者を探し出しては、相談を持ち掛ける…。
そうすると、カウンセラーさんにも色々いるな、という事に気が付きます。

・あらゆる知見を持ち、深く相手の分析をする人
・テクニック寄りのアドバイスが得意な人
・自分の過去のビジネス経験からアドバイスをする人
・元気いっぱいで相談者の気持ちがとにかく明るくなる人

この経験は、現在のカウンセリング活動に非常に影響を与えていますが、その中でも長年の経験からあまりおススメ出来ないカウンセラーさんのポイントを4つ挙げてみます。

◆男性はこういうもの/女性はこういうもの、と大きな枠で決めつけるタイプ

男性脳/女性脳という言葉がある程、ある程度の基準はあるものですが、そこから先は千差万別です。この大枠の中でのみ話しをする方に相談をするのであれば、恋愛指南書を購入した方が安いです。
ただし、時間の制限などで相談者様からの情報が少ない場合は、判断材料として男性か女性か、のみを使う場合もあります。なので、自分が提供した情報量と照らし合わせてみてください。

◆夜の街サービスの出身者

仕事内容について尊敬していますし、必要な職業でもありもちろん差別ではないという事と、全ての方が同じとは限らないという事を最初にお伝えしておきます。
お酒の席で人と接してお金を稼ぐサービスを続けていた方は、テクニックの助言はすこぶる上手です。
ですが、お金に関する基準が大きくズレている事が多いのが特徴で、男女間の心理についても、色恋以外の心理や社会性についての理解が少ない事が多いので、テクニックについて聞きたい場合以外はおススメしません。

◆相談を長引かせようとする人

もちろん、受け付ける側は1秒でも長く話しをしてもらった方が稼ぎになります。何度も相談してもらった方が稼ぎになります。
しかし、私達カウンセラーの最終目標は、相談者様が自分に頼らずに楽しく生きていく事なんです。
ですが、悪質な人に当たってしまうとどんどん相談者を弱らせ、悩ませ、カウンセリングを継続させる事を重視したアドバイスをする事が実際にあります。
これはご自分では判断出来ない可能性が高い事なのですが、少しでも疑問に思う事があったら、他の信頼出来るカウンセラーに相談する事をお勧めします。(ただし、カウンセリングの質が同レベル以上の人への相談が◎。)

◆メモやカルテを取らない、覚えていない人

これまでの相談内容をカルテやメモに残しておらず(守秘義務があるので情報はきちんと管理した中で)、進捗の相談をした時にまた0から話す必要があるカウンセラーさんもいます。
これは「長引かせる」人とも類似しているのですが、少なくとも相談者様と真剣に向き合ってはいません。
「そうですよね、先生も何人もの人とお話ししているし、私の事なんて忘れてしまいますよね。」だなんて考えないでください。
これはカウンセラーの怠慢です。

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長く書いてしまいましたが、初めて相談する方も、相談する事のエキスパートの方も、誰に相談するかは重要なので、しっかり見極める事がお勧めです。

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