なぜ文章を書くのか
文章を書いていると「私がそんなことを考えてたなんて、書いてみるまで気づかなかった」ということがよく起こる。
「えっ、こういうことを書こうと思ってたんだけどな・・えっ??あれ?」
というように、書いてるうちに考えが変わってきたりする。書きながら、どんどん意図していなかった方向に流れていく。
「書きたいことがあるから書く」のではなくて、書くことによって自分の考えがわかる。「えっ私って、こんなこと考えてたの?」と、書いている途中に気付くのだ。
何気なく自分が使ってしまう言葉によって、自分の価値観に気づくこともある。人との会話の中で、その人の価値観や個性が垣間見えることはよくあるけれど、それが自分に対しても行われるというのはあまりこれまで自覚していなかった。書くことは、対自分との会話とも言える。
これは「人と話す」ことによってもたらされる効果とも似ているけれど、書くことと話すことには「スピード感」という観点で大きな違いがある。
会話の場合、言葉が放たれてからその言葉を撤回することができない分コントロールが難しいし、あとから自分の言葉を振り返ることが難しい。(だから人と会話すると「もっとこういう言い方をすればよかったな」「あの言い方だと語弊があったかな」と後から思うことが多い。)
その点、文章は後から見返して修正することができる。①何か書く→②見返す→③なんか違うな?と思って自分のしっくりくる言い方に書き直す
ということが可能になる。その繰り返しによって、自分の考えをまとめていくことができる。
「人に何かを伝えるために書く」のだと思っていたけど、同時に「自分のことを知るために書く」のだと思う。
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毎日日記をつけている人とか、毎日ブログやnoteを更新している人ってすごいなあ、と思う反面、「毎日書くのって大変そう..それに、毎日書くことによるメリットって、何かあるのかしら..?」とちょっと思ってもいた(すみません)。「もちろん毎日書いた方が文章力はあがるだろうし、アクセス数的にも効果があったりするのかな?」くらいにしか思っていなかったのだ。
でも、多分それだけではないのだ。文章を毎日書くことによって、頭の中を整理したり自分の考えを掘り下げる作業が進むのかもしれないですね。 ということに遅ればせながら最近気付いた。
年末年始、少し時間と気持ちに余裕ができるので一週間くらい毎日noteを更新してみるのもいいかもしれないですね(実施するかどうかは未定..)
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