なんで円高になったの？Part2～米中貿易戦争が激化～

★マーケット投稿★
▼なんで円高になったの？Part2

前回の記事、facebookで分かりやすいとシェアしていただいたり、コメントいただいたりして、とっても嬉しい私です！
初めてバズりました（過去の私比）。
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これからも色んな人に読んでもらえるよう、読みやすい記事の更新を頑張ります！
今回も長くなっちゃったのですが、読みやすくしたので、お時間ある時にサラっと読んでもらえると嬉しいです♪

◆一昨日の投稿で、円高になった理由は2つと書きました。
１．アメリカが利下げしたから。
一昨日の投稿の通り。

では２つ目の理由は？
２．アメリカと中国の貿易戦争がさらに激しくなりそうだから。
具体的には、「トランプ大統領が、9月1日から対中第４弾関税発動を表明」したから。

どういうことか。

◆今、アメリカと中国は貿易戦争していますよね。アメリカは中国からの輸入品に対して、かなりの関税をかけてきてます。そんなに税金かけたら、中国しんどいわ。まわりまわって、アメリカ経済もしんどいわ。って感じなんだけど。

◆事の発端は、去年2018年の7月6日。
7月、8月、9月と次々とアメリカは中国に対して関税策を発動しました。

・第１弾、7月
ロボットなど約800品目
340億ドル相当に関税25％

・第２弾、8月
半導体など約300品目
160億ドル相当に関税25％

中国からの輸入品にがっつり関税かけ始めたの。
そしたらね、中国が困ってアメリカへの輸出を減らすんじゃないかな、
そしてアメリカの人々は中国の輸入品ではなくアメリカのものを買うんじゃないかな、ってトランプさんは期待したんです。

立場が弱い国ならそうなるかもね。

で・も！！
中国は違った。

「え、トランプさん何考えてんの？
そんなんされたら、こっちにも手があるわ。」って、反発してきた。
中国も、アメリカから輸入品にがっつり関税かけ始めた。
思いっきり反発したわけです。

またまたそれに対し、アメリカも黙っちゃいられない。

9月に第３弾！！！
さらに関税かけたー！！！

・第３弾、9月
家具、家電など5700品目
2000億ドルに対して関税10％

ひょえー！なかなかです。
今まで合計500億ドルっていうボリュームだったのに、一気に2000億ドル！！

◆で、3ヶ月連続発動された、この関税策、去年の9月で一旦ストップしています。

そしたらみんな、気になるよね。

第４弾、いつやるの？やらないでよね…これ以上ケンカ（貿易戦争）を…
って気持ちで、ソワソワしながらマーケットは米中関係を見守っていた。

◆そして今年。
6月末に行われたG20でのアメリカと中国の首脳会談で、第４弾は見送りますわ、って表明された。

えぇ、つい1ヶ月前に。
とりあえず、良かったね！ひと安心。

で、つい先日、7月31日まで上海で行われていたアメリカと中国の閣僚級会合でも「建設的」な交渉と伝わってたんですよ。

ここで、マーケットは思うのです。
あ、アメリカと中国、とりあえず貿易戦争してるけど、第４弾は見送る言うてるし、交渉も建設的らしいし、これ以上貿易戦争が激しくなることは、今のところないかな～
って。

次の通商会議は9月上旬に行われると発表されてた。
ほな、そこまでの間はとりあえず安定するかあ～
って。

ところがどっこい！

トランプさん、「9月1日から、中国に対して第４弾の関税を発動しますわー」って表明。

ええええええ！
マーケットの想定とちゃうやん！

この前の投稿で、どんなに悪いニュースでも、事前に予測されていると、株も為替もそんなに影響を受けない、と書きました。

でも。
これは予測されていなかった。
だって、「建設的な」交渉って聞いてたもん！想定とちゃう！！

ということで、マーケットは反応。株も為替も大打撃。

◆ちなみに、第４弾。
これはどのぐらいのボリュームかと言うと、
中国からの輸入品、
3000億ドル、当初10％→25％になるかな？
って感じ。これって、ほとんどすべての輸入品に影響が！！
ただでさえ、
アメリカ側→中国からの輸入品のほぼ半分
中国側→アメリカからの輸入品の70％
が影響されているのに。

第４弾が発動されれば、中国だけでなく、アメリカ経済へのダメージも大きいので、撤回される可能性もあるけれど。

でもそれは、中国側の態度次第なのであります。

そしたら気になるよね。「9月1日から第４弾やりますわ」と公表したトランプさんに対し、中国側はどんな態度をとったのか。

今回も長くなっちゃった。
次回へ続く…
このシリーズは、次回か次々回ぐらいで終わる予定です。
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