前編🌸255時間で初心者がCIA一発合格した話や勉強法🌸CIA合格体験記を7,700字ほどで語ってみた

2023年3月中旬、
CIA（公認内部監査人）、全パート、合格しましたー！！

あ、CIAってアメリカ中央情報局じゃないですよ。スパイの方じゃないですよ。監査人としての試験に合格した、ということです。

合格したことが嬉しすぎる！
と共に、無事に合格してホッと安心しました。

noteに何度か書いていましたが、昨年10月中旬～3月中旬までの約5ヶ月、受験生かというぐらい、勉強していました。具体的にどんな感じかと言うと、大晦日も1月1日も勉強していました。

この試験、とってもお高いんですよ。受験するだけで一番安いルートでも13万円ぐらいするのです。

そして、CIA（公認内部監査人）の平均勉強時間の目安は
・300〜500時間
・1年～2年
と言われています。

そのような試験を、5ヶ月という短期間で合格。合格率は開示されていないので分かりませんが、周りの方々が続々と不合格でした。全科目一発合格した人にいたっては一人もいませんでした。「うそやん、そんなに難しい試験なんか」と、すごくビビっていました。

だからこそ、予備校に通う人も多いのです。だって一科目でも落ちたら3万円以上ドブに捨てますから。予備校は20万円ぐらいするようですが、落ちないようにと思うと、決して高くはないと思う人も多いようです。

しかし！
私はなんとか独学で合格しました！！
まとめると、こんな感じです。

・5ヶ月弱、約255時間の勉強
・独学、一発合格（全パート）
・フルタイム仕事中（基本出社、残業あり）
・副業兼務中
・幼児子育て中

正直、めちゃくちゃ大変でした…！
パート1の受験日前日にコロナにかかったり、
パート2の受験日6日前に、今度は夫がコロナにかかったりもしまして。
この詳細は、CIA合格体験記（後半）に書きます。

そもそも
3歳（試験勉強中に4歳になった）の子どもを育てながら、勉強時間を確保することの難しさよ…！！

そして思ったのです。
この勉強記録を残しておこうと。
なんてたって、メモ魔ですから。
事実だけを忠実にメモしたい系のメモ魔ですから。
メモ魔すぎて、こんな記事を書いたぐらいですから。

この5ヶ月間の勉強記録を残そう！
どうせ記録するなら、普通に記録するだけではなくて、試験受けようと思っている人のための記録にしたいな。
そう思いました。

なぜなら。
このCIAという試験、独学で勉強した人の勉強記録が、ほとんどなかったからです。
私自身、試験を受けるにあたり、「独学で頑張った人の合格体験記ないかな～」ってネットを探しまくっていました。でも、少ししかなかったのです。アビタス（CIA資格で超有名な予備校）に通った方の合格レポートはあったんですけどね。ですので、後学者のために、独学時の感触を記録に残しておきたいな、と思いました。

アビタスに通っている方も、参考になる部分があるかもしれません。なぜなら、アビタスの体験講座（無料／zoom）は受講したからです。一日だけね。

前置きが長くなりましたが、
公認内部監査人資格、通称CIA資格の合格体験記、はじまりはじまり！

CIA受ける人以外の、勉強している全員に、オススメの部分もあるので、是非読んでみてください！

①どの参考書を使って勉強したの？
～実際に使った問題集と、オススメの問題集～
（Abitusテキストを使ったか？）

一番よく聞かれた質問であり、私自身も最初にとても知りたいと思った質問。そう、「どの問題集を使えば効率がいいのか。」

◎ずばり、合格3点セットはコレ！

＜合格3点セット＞
・内部監査基本テキスト
・赤本（専門職的実施の国際フレームワーク 2017年版）
・CIA模擬問題集2019

この3冊を完璧にやれば、合格します。
実際に私が使った他の参考書も後述しますが、この3冊だけでOKです。

Abitusの参考書は使ったの？

という質問も受けましたが、
ご覧の通り、Abitusの参考書は使っていません。
だって、メルカリでも4万円ぐらいしたもん…。

では、上記合格3点セットを、どういう風に使ったのか。
超詳細は、CIA合格体験記（後半）で書きますので、ここではプチ詳細をお伝えします。

・公認内部監査人資格認定試験対応 内部監査基本テキスト
⇒超ヘビーユーズ。テキスト3周、問題集は10周ぐらいしました。まずは、この「内部監査基本テキスト」を徹底的にやってください。

公認内部監査人資格認定試験対応 内部監査基本テキスト〈第4版〉

電車の中でもどこでも毎日必ず持っていて、スキマ時間を見つけては、徹底的にやりました。問題集部分も、テキスト部分も。

テキスト3周、問題集10周
やったよっていうメモ魔ノート

・赤本（専門職的実施の国際フレームワーク 2017年版）
⇒問題集だけやっていると、5周目ぐらいからどうしても答えを覚えてしまします。なんなら、答えの選択肢まで覚えてしまいます。CIAは過去問がない分、「理解すること」が大切な試験。そこで出てくるのが「赤本」です。合格者が口々に語る、「結局は赤本になるのだよ、すべてが」の意味が分かりました。すべての基本は「赤本」です。

専門職的実施の国際フレームワーク 2017年版

正直、赤本は苦痛かもしれません。でも、少なくとも3回は読みましょう。
1回目はインドネシア語を読んでいる気分です。
2回目は英語を読んでいる気分です。
3回目で、やっと日本語を読んでいる感じがします。
しかも、ただ読むだけでは、私は理解した、とは言えませんでした。具体的に赤本をどう活用したか、どうやって「理解した」かも、後述します。

・CIA試験模擬問題集2019
⇒1つめに紹介した「内部監査基本テキスト」をある程度まわし、赤本も最低2回は読んだあたりで、取り組みました。自身の理解度チェックをかねて。これも、5周ぐらいやりました。

CIA試験模擬問題集2019

「内部監査基本テキスト」をある程度まわし、赤本を読んだあたりって、いつやねんって？
ふふ、お教えしましょう。
メモ魔なのでね、いつなのかメモしてるのです。
ひかないでね。

例えばパート1について。「内部監査基本テキスト」と「赤本」を約52時間やった段階で、この「CIA模擬試験問題集2019」に取り組みました。ちなみに、パート1は全部で82時間49分勉強したので、全体の勉強時間の6割強ぐらいの段階で取り組んだってとこですね。

では、上記合格3点セット以外に、私はどの問題集を手に取ったのか。
「この問題集どうだった？」をお伝えしましょう。

・GLEIM（各科目）

GLEIM CIA Review Seventeenth Edition Part 1 日本語版

これ、とりあえず手元には持っておいたのですが、ほとんどやっていません！パート1を10分ぐらいやって、「この問題集はよく分からない…今の試験にも対応していないし…」と思い、パート2とパート3は一切やりませんでした。一応手元に取り寄せ、1分ぐらいチラ見して、いらないと判断しました。お値段高いし、大きくて持ち運びしいくいし、私にとっては不要でした。

え、高いのになんで手元に持ってたのかって？
いいポイントに気が付きましたね、そこのあなた。

実は、この中で、お金を払って買った参考書は、1つめの公認内部監査人資格認定試験対応 内部監査基本テキストだけです。7,480円＋送料410円でした。
残りの本は、会社で貸出制度があったので、借りました。なんていい会社！借りたので、書き込みは一切できなかったのですが、「内部監査基本テキスト」を中心に、後は補足でと思っていたので、問題ありませんでした。

なので、私は限りなくローコストで合格したと思っています。
受験料＋7,500円＋勉強するための喫茶店代（これが地味高かったけど）で合格しました。

とはいえ、会社で問題集の貸出制度がない人もいるかと思います。そんな方は、合格3点セットをまず買ってください。この3冊を徹底的にやれば、合格します。

CIA（公認内部監査人）に限らず、すべての資格試験に言えることですが、色んな問題集に少しずつ手を出すよりも、自分に合った1つの問題集を徹底的にやりこむ方が、効率的です。そのためには、自分に合った問題集を探すことが大切です。が！CIAは問題集の選択肢がほとんどありません。ですので、合格3点セットを徹底的にやる、というのは、CIAを受験するすべての人に言えるかと思います。

＜合格3点セット＞
・内部監査基本テキスト
・赤本（専門職的実施の国際フレームワーク 2017年版）
・CIA模擬問題集2019

PRではありません！

②なぜ独学にしたの？予備校Abitusに通わなかったの？

今まさにCIAを受験しようと思ってこのnoteにたどり着いたそこのあなたへ、届けたい話です。CIA受験にあたりまず迷うこと。それは独学にするか、予備校に通うか。いやー、迷いますよね。だって、CIAの受験料、めっちゃくちゃ高いし。全科目合格するために一番安くて13万円って何やねん。落ちたくないですよね。独学リスク、とりたくないですよね。分かります。

そのような中で、私が独学にした理由は、以下の3つです。

◆１：幼児を育てており、予備校へ通う時間・録画を見る時間がないから。
◆２：今までの資格試験もすべて独学だったので、今回も独学でいけるだろうと思ったから。（FP1級、CFP、宅建など）
◆３：予備校代が高いから。（確か、20万円ぐらいでしたっけ？）

⇒とはいえ、CIA試験は各パートの受験料だけで3万円以上かかります。一回落ちれば3万円以上がパー。各パート1回ずつ落ちれば、10万円がパー。毎パート不合格の方も、かなりの数がいます。「それを考えたら予備校に初期投資した方が結果安いと思った」と言って、Abitusに通った職場の方もいらっしゃいました。その選択肢もじゅうぶんにアリだと思います。

ただ、幼児を育てていると、まとまった時間がありません。自分で時間をコントロールすることが、とても難しいのです。時間が作れるかどうかは子ども次第。21時に寝てくれれば、1時間30分ほど勉強できますが、22時まで寝かしつけにかかって、さらにそこからまだ家事が残っていると、勉強時間に充てる時間はありません。０です。

そんな中で予備校に通うにしろ、録画を見るにしろ、その時間を確保するのは難しいな、と感じました。子育てと予備校通いの相性は、あんまり良くないな、と私は思ったので、独学にしました。

ただ、たまたまですが、アビタスの無料体験講座には参加しました。

アビタスの無料体験講座を受講して

アビタスの無料体験講座を受講したタイミングは、パート1合格後、パート2の試験を前日に控えた日でした。

受講した感想は、率直に言うと「さすが予備校！情報がまとまっていて分かりやすい！」でした。特にパート3は、この時点でまだ10時間ほどしか勉強していなかったので、「なんて分かりやすくまとまっているんだ！」と感動。

…でも、やっぱりお値段が高くて行かなかったのですがｗ

③独学での勉強法のコツ（すべての勉強共通）

コツは3点。
▼色んな問題集に手を出さず、決めた問題集を徹底的にやる。
▼毎日必ず勉強する。やる気ない時は、5分でいいからやる。
▼テキストを読んで理解する→問題集を解く
　ではなく、
　先に問題集を解く→解説やテキストを見る
の順番で行う！！

3点目が、一番重要です！！

CIAは問題の答えを覚えることではなく、理解することが大切だ、とよく言われる試験です。他の試験と違い、過去問もありません。

それでも、この順番は必ず守ってください。問題集→テキストの順番です。
テキストを読んでいるだけだと分かっているか分かっていないか、自分で判断できないんですよ。
先に問題集を解いても、1回目は何言っているか意味不明です。2回目も意味不明です。それでも、根気強くこの順番でやると、4回目ぐらいから少しずつ理解できるようになります。

④勉強時間を短くするために工夫していたことは？

255時間25分で全科目合格しました。

短いですよね。だからこの質問をいただいたのだと思います。平均300～500時間の勉強時間が必要なこの試験。ネットを見れば、600時間以上勉強した方もいるほど。

回答としては、「試験日（＝ゴール）を決め、逆算して勉強計画をたてたこと」です。CIA（公認内部監査人）の試験を勉強するにあたり、私は「3月末までに絶対合格すること」を目標としていました。内部監査部で仕事をしながら、毎日コツコツと長い期間をかけて勉強するという選択肢もあったかと思いますが、私は諸事情で3月末までに絶対合格したかったので、「5ヶ月で合格するためには毎日どのぐらい勉強しないといけないか。そのためにパート1パート2はいつ受験しないといけないか」を逆算しました。

ちなみに、私のこの255時間というのは、純粋に「勉強した時間」です。
例えば、9時～12時までカフェで勉強したとします。すると、3時間勉強した…とは記録していません。その間にトイレにいったら、もしくは少しLINEの返信をしたら。2分、3分、休憩していますよね。そういう2分3分の積み重ねの休憩時間は、すべて勉強時間から除きました。個人的に、3時間ぶっ通しで勉強できたことはなかったです。集中できる時間は限られているので、1時間～1時間30分ほどで必ず5分以上の休憩をとっていました。休憩をとることによって、また次の1時間集中できる、という具合です。

⑤勉強時間の捻出方法は？

子育てしながら勉強時間を捻出するのは、至難の業です。
子育てしながら勉強時間を確保することが無理ゲーだよ、と数字を使って書いた記事はこちら。

育児があるのとないのとでは、自分のために使える時間が圧倒的に違います。どのぐらいか。

毎月178時間の差があるのです。

それでも、CIA勉強時間は、以下の勉強時間を確保しました。

＜CIA勉強時間＞
10月　15時間40分（13日間）
11月　53時間1分（30日間）
12月　53時間55分（21日間）
1月　  60時間50分（28日間）＋テスト4時間30分
2月　  35時間53分（26日間）
3月　 42時間1分（13日間）＋テスト2時間

うわ～メモ魔～！

コツはですね、これにつきます！

・勉強ログをつける
・勉強する場所を変える
・毎日ちょっとでいいから勉強し続ける

詳細はこの記事をご参照ください。

あと、補足すると、私の働き方は出社でした。出社ならではの時間の捻出方法があります。そう、通勤時間です。
座れることもあれば、満員電車でギューギューなこともありますが、必ず勉強していました。そりゃね、机でちゃんと勉強した方が効率いいですよ。その時間が捻出できる人は是非そうしてください。しかし。子育てしながらだとその時間の捻出はかなり厳しいです。というか、自分でコントロール不可能なんですよ。子どもがなかなか寝なかったら、夜の勉強時間は０ですもの。だからこそ、電車の中で勉強し続けました。

自分でつけたノートの復習とか。

問題集をひたすら解くとか。

家で単語カードを作っておいて、電車の中でインプット＆アウトプットを繰り返すとか。

上から順に、パート1、パート2、パート3の単語帳です。

⑥知識の定着化の工夫やメリハリの付け方、判断の仕方は？

・知識の定着化

⇒「内部監査基本テキスト」を徹底的にやる。テキスト3回読んで、問題集は10周する。「赤本」は少なくとも3回読んで、一度すべて書き写す。詳細は、「合格体験記～後編～」で書きます。「え、書き映すの？」と思ったそこのあなた。はい、そうです、書き映します。写経です。それでも、255時間で一発合格できたので、急がばまわれ、です。

・メリハリの付け方

⇒通勤時間は勉強に全振り。勉強以外は一切しませんでした。スマホも一切見ませんでした。「ちょっとLINE確認しよう、ちょっと○○を調べておこう…」これが命取りです（私の場合は）。気づいたら、あれ、3分で終わる予定が15分経ってるよ…？

平日夜は、子どもが何時に寝てくれるか次第なので、読めませんでした。無理にこの時間を勉強計画に組み込んでしまうと、勉強時間を確保できなかった時に自己嫌悪に陥るので、平日は通勤時間含めて1時間30分平均勉強できればよし、としました。土日も、子育てがあります。夫とチーム育児を導入し、育児時間以外は出来るだけ勉強するようにしました。ここでもスマホNGです！

・判断の仕方（具体的なアドバイス）