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菅内閣発足をきっかけに「多様性」を考えてみよう

85%が50~70代の男性で構成されている組織

みなさんは、85%が50-70代の男性っていう組織に入りたいと思いますか?

思う?思わない?

じゃぁ、どういう組織なら入りたいですか?
どういう組織なら、これから期待が持てると思いますか?

今日は、そんなお話です。


いつものように、経済や育児や読書のお話ではないのですが、もし良ければお付き合いください。


◆菅内閣ってどんな内閣かなと見てみました


2799日続いた、安倍内閣の時代が終わり、菅内閣が誕生しました。


これからは、今まで以上に激動の時代になるだろう2020年。
どんな内閣かなと見てみてみたんです。


閣僚21人のうち、女性は2人だけ。
30代も1人だけ。
他は、50代60代70代の男性。
21人のうち、18人が50~70代の男性。

(本当は内閣の写真を貼りたいところですが、なんか法律的にダメな気がするので、やめておきます。)

背景が違う他の国と比較して・・・というお話ではありませんが、日本とフィンランドの比較写真も、物議を醸しだしています。


21人のうち、18人が50~70代の男性で構成されている組織

何よりも、これは痛い。
高齢男性がダメなわけではありません。
高齢男性「だけ」の集まりであることが、
とてもリスクあることだと、誰か気付かなかったのでしょうか。

85%が、50~70代の男性で構成されているのです。
あれ、実は日本の人口の半分ぐらいは50~70代男性だったっけ?って錯覚するほど。(言い過ぎました、さすがにそんな錯覚はしないですね。)

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男性女性、若者高齢者、あらゆる多様性がある組織の方が強いということに、もっと気付いて欲しいです。

多様性、ダイバーシティが叫ばれてから、もう数年経っています。
日本の多様性は遠いなぁ…。

「2020年30%目標」の女性登用を掲げていた国とは思えない比率・・・


そんなことを思っていたところに、ちょうどこんなコラムを見つけました。


◆資生堂社長兼CEO魚谷さんのコラム


資生堂の社長兼CEO、魚谷雅彦さんの記事です。
ちょうど、ダイバーシティ(多様性)に関して書かれた記事。
留学先のNYにあるコロンビア大学での体験談です。

入学時にまず驚いたのは、30を超える国から来た様々な学生がいたことだ。中には「山形弁」を話すアメリカ人もいた。
ー中略ー
企業経営者を目指すためのMBAクラスのおよそ40%の学生が女性であることにも、日本との違いを強烈に感じた。国籍、性別、人種などに関係なく優秀な学生が多くいた。
 多様性の価値や力を実感したことが現在、資生堂のダイバーシティ経営を掲げることの基礎になっている。
ー中略ー
たった2年間でも、人の五感の体験によって作られる新たな知覚は大きな影響を受け、当たり前が当たり前でなくなるようだ。
  -日経新聞2020.9.14(月)夕刊1面 体験が変える「当たり前」より-

印象に残った部分だけを切り取ってみましたが、是非コラム全体を読んでみてください。オチも含めて、とても素敵なコラムでした。

もともと資生堂=多様性のイメージはあったのですが、この魚谷さんの体験談を読んで、資生堂のイメージがアップしました!


コラムの中にあるように、
「たった2年間でも、人の五感の体験によって作られる新たな知覚は大きな影響を受け」ます。

ということは。
様々な背景で育ってきた人々の集まり、多様性を取り入れた方が、やはり組織の力は強くなるんだろうなぁ、と思うわけです。


◆多様性について考えてみよう


多様性と簡単に言っても、取り入れるのは難しいと思います。

そりゃ、年齢も性別も同じ人同士の方が価値観が似ていて一緒に仕事しやすいですよ。価値観の異なる人同士が、色んな認識を共有するのは一筋縄ではいきません。最初はとっても大変だと思います。考え方のベースが違いますから。

でも、そうやって価値観の異なる人同士が色んな認識を共有していくことによって、より視野が広がり、より強くてしなかやか組織になるのになぁ。

どこかの社長が「多様性を取り入れる手段は問わない。多様性を取り入れることによって組織の力が上がるなら、たとえ犬でもいれる」みたいなこと言っていました。それほどに、多様性を取り入れることが大切なのです。


◆トップ3の会社の女性役員の比率(日本vs世界)

多様性としてよく出てくるのが、女性役員の比率。

以前、こんな記事を書きました。


時価総額ランキングトップ3の会社の女性役員の比率を比べてみたんです。
日本と、世界とで、どのような差があるのか。

日本はトヨタ自動車、キーエンス、ソフトバンクを、
世界はマイクロソフト、アップル、アマゾンを調べてみたんです。

詳細は上記の記事にありますが、結果はこちら。

日本:3社合計で29人の取締役がいるけれど、女性はたった1人の世界
          VS
世界:3社合計で41人の取締役がいるうち、女性が16人もいる世界


特にアマゾンの多様性、さすがです!
15人中、8人が女性です。

コロナでも失速することなく、むしろどんどん成長しているアマゾン。そのアマゾンは多様性抜群。こういうのを見ていると、やっぱり多様性がある組織の方が、強くてしなやかで、結果が出ているなぁと思うのです。


これからの時代は、どんどん変化に対応していくことが求められます。
多様性のない組織は、むしろ淘汰されていくのではないでしょうか。




…銀行も、多様性に富んでいる組織になるといいなぁ。





追記:今日もちょっと書くだけのつもりが、気が付いたら2,000字を超えていました…!

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