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失敗談を語るオトナでありたい

こんばんは。佐々木です。
学生さんに教える時にすごく気をつけているのが、「失敗談を語る」ことです。

本当は、カッコつけたいから「私はすごいんだぞ!」ってことで成功談とか語りたいんですけどね(笑)。

もちろん、成功談が功を奏する時もあります。保護者の方から信頼を得るべき時とか、先生としての威厳を保つべき時とか。

その段階がある程度うまくいったら、失敗談をたくさん語った方がいいと思っています。

成功談は美しい。この人についていきたいと思わせるには十分。ただ、再現性がない。

「私は学生時代、優等生だったの」
「そのためにどんなことをしていたかって?勉強なんてほぼしていないよ」
みたいに、「え〜美容なんて何にもしていないですう」とか言っちゃう女優みたいなトークって、再現性がないんです。
成功談って、その本人が成功した原因をわかっていないことが多いわけです。成績優秀だったのは普段から本を読んでいて理解能力が高いからなのに、「勉強なんかしなくてもいいんだよ」的なことを言ってしまったら、それはダメアドバイス。

反対に失敗談って再現性があるんですよ。
こうやったら成績が下がったよ。だからあなたはやっちゃだめ。というアドバイスは本当の可能性が高いし、本当にそれをやったら成績が下がるでしょうね。

試験前に彼氏と別れ話したら試験ガタガタになっちゃった。あなたも気をつけてね!みたいな話は間違いありません。試験直前に別れ話はダメ、ゼッタイ。

ちなみに私の失敗談といえば、高校入試で燃え尽きてしまい、指定校推薦という制度を全く知らずに高1で勉強をやめてしまったことです。

まさか高1の成績が大事なんて思ってなくて。後から巻き返しがすごく大変だから、あなたは高1から虎視眈々と、したたかに勉強した方がいいよ?と生徒全員に伝えています。そして笑われています。笑われてもいいのだ。彼女たちが高1から勉強してくれれば。

というわけで、すごく恥ずかしいし、本当は黙っておきたいし、勉強しなくても勉強ができる人のフリをしておきたいのですが、そんなことより彼らの成績を上げたい。

そして生徒さんたちにに伝えたいことは、きらきらな成功談を語る人よりも、だめだめな失敗談を語ってくれるオトナを見極めて、話を聞いてほしい。私みたいに。

さて、今日も失敗談を語って笑われて参りましょう。

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