【企画展紹介】アン・トゥルイット展 ミニマル・アートと、問いかけを携えて鑑賞すること
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【企画展紹介】アン・トゥルイット展 ミニマル・アートと、問いかけを携えて鑑賞すること

東京・六本木のTARO NASUにて、アン・トゥルイットのドローイング展が開催されています。
(会期:12月21日まで)

美術批評家のクレメント・グリーンバーグは、ミニマル・アートの先駆者としてトゥルイットを高く評価した、とのこと。

私はミニマル・アートには詳しくなかったので調べてみたところ、グリーンバーグによるミニマリストについての批評が、以下のサイトにて紹介されていました。

このグリーンバーグの批評の内容をうまくまとめようとしましたが、まとまらなかったので個人的な解釈だけ書いておきます。
(詳細な文章は上記サイトを参照するか、その他の文献をあたってください)

つまり、ミニマリストは「過激さ」(=アートと非アートの境界)を求めて三次元的な作品を制作してきたが、結局それは「安全なアート」の枠内に収まってしまった。

本来、鑑賞者の側に「これは何だろう?」と思わせるべき、意味を探らせるべきところに、このような「安全なアート」は「この作品はアートです! こういう意味があります!」と発信してしまっている。
それゆえに、前衛芸術が前衛ではなくなった、マンネリ化してしまった。

しかし、アン・トゥルイットの作品は、『直線的に塗り分けられた色彩で覆われているだけ』のものであり、彫刻なのか絵画なのか分からない「非アート」。しかも周りのものに埋もれていない。
それゆえに「過激さ」を主張することに成功している。

私の個人的な解釈は以上です。


要するに、トゥルイットの作品は「自身の記憶をテーマとする」とはいえ、作品自体から「意味を教えてもらおう」というような鑑賞態度ではダメだ、ということなんでしょうね。
他のミニマル・アートを鑑賞する際の態度も同様だと思いますが。

ミニマル・アートの「過激さ」を堪能するためにも、「この作品、意味が分からない」ではなく、「意味が分からないけど、もしかするとこういうこと?」という問いかけを携えて鑑賞に臨みたいところです。

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めぐりむ

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アートやデザイン、読書が好きな一般人です。 ロシア構成主義などの東欧デザインや、現代美術、いろんな「~デザイン」が好きで、それらに関する記事を書いています。 主に読書の記録、企画展の感想、Web記事の紹介、気になったアーティストを調べたり、など。 日記や、過去記事の振り返りも。