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ミャンマーを発展途上だと思っている人にこそ見てもらいたい。

ミャンマー人と結婚し、ミャンマーへ移住。現在は日本在住のちゃみです。

ミャンマーを途上国だと思ってる人にはある思考のクセがある気がします。
正確には「ミャンマーは途上国だ。だからあの国で何かしたい。貧しいミャンマー人を助けたい。」と目標を立てる人です。

そしてそう思ってる人の思考について、現地に住んでいた私が考察してみます。


1、ミャンマー人の印象

そうです。実際にミャンマーは途上国です。開発後進国ともいうんでしょうか。それはGDP等の数字から見てもわかる事実であります。
ではなぜそう思うんでしょう?
ぶり太郎はメディアのイメージがそうさせているんじゃないか、という気がしてなりません。

なぜならメディアでミャンマーの富豪や資産家を見たことがないから。もっと言うと「竹や木の家でできていて、電気やガスがなくて、自給自足に近くて、、、」という面ばかりが目立って報道されるからです。そして「この生活をしている人を何とかしたい」という発想になると思います。世界にはこんな生活をしている人がいるんだ、と。
貧困層ばかりに目が行ってる状態です。


2、ミャンマーでの夢を語る人の印象

夢を語る人の多くが、ミャンマーの貧困層しかみていない場合が多いです。ちなみにミャンマーは日本と比べものにならないくらいの超格差社会です。日本の貧困が貧困とは思えないような暮らしがあるのも事実で、また日本の敏腕経営者並みに資産を持っている人までいます。このコロナ禍において個人で80億円寄付するような方もいました。
この方の例は特殊かもしれませんが、日本人と変わらない給与を稼ぐ人も多くいます。しかし「ミャンマーで何かしたい」と思っている人って、なぜか資産家等がどうやって資産を築くことができたのかという事までに目がいかない人が本当に多い。つまり貧困ばかりに目がいっており、どうして資産家は資産家になれたのかという課程を知ろうとしない。成功者の話を聞きたがらない人が多いです。

3、最後になりがちな「ある結論」

ミャンマーで何かできた、できなかったは別にして、最後によくある展開がこれ。「自分は恵まれていると気づいた。」このセリフを何度聞いたことか。この思考を持つ人の前提は「ミャンマー人は貧乏でかわいそう」なので、だから「自分は恵まれている。日本は恵まれている。」という感想を持つ傾向がかなり強い印象です。


そのような方の多くがつまるところ、日本の良さを再発見しているわけですが、もう一度考えてほしいです。
ミャンマーの資産家は信じられないほどの資産を持っており、一般のミャンマー人でもかなり稼ぐ人は出てきています。そういう人たちにとって日本は特に魅力的にも映ってないし、もはや先進国でもありません。


翻って、ミャンマー人は貧乏でかわいそうと思い、自分の環境に満足して、そこで終わる日本人に数多く出会いました。果たしてどれだけの人が「ミャンマーもどんどん成長しているな。負けていられない。」という感想を持つでしょうか。

私の経験上、なぜかこのような思考の人は結局、日本は先進国で恵まれているという結論に達し、日本の危機に気づきにくいです。


頂いたサポートは夫婦二人でミャンマーに関する物品購入に使わせて頂きます! (これまでにミャンマー語の辞書と食品購入に使わせて頂きました!)