見出し画像

有期の幸せ

成人した子ども達と
対等に色んな話ができるようになり
週末、それぞれに予定がない夜など
たわいもない話をしながら
お酒を酌み交わしたり、お茶をのんだりする

これまで必死に家事育児と仕事をこなし
妻、嫁、娘を演じてきた二十数年
やっと、やっと、ここまで来れた、と思う

これ以上の幸せがあるのか
と思う夜が年に数回ある

でもこの幸せは有期
残り少なくなっているとわかっている
やがて子ども達には子ども達の
ワタシに代わる存在ができる

そして
ワタシは
彼らの父親ではないカレのことがスキ

しかし言い換えれば
カレの存在があるからこそ
子ども達と過ごす残り時間の
カウントダウンが始まっていることを認識できるのかもしれない

カレとの未来は…わからない
カレが時折言う、先は長いぜの
その言葉の意味を
ワタシはカレに尋ねない

そして
彼らが巣立てば
ワタシも旅立とうと考えている

そう答えを出しながら
子ども達とのかけがえのない時間を持てた週末だった

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?